中間玲子のブログ

仕事のこととか日々のこととか…更新怠りがちですがボチボチと。

miffy脱走

2011-09-23 16:15:21 | 生活日記
東京出張の折、電車に乗っていて、スケジュール帳を取り出すと・・・



おや!?

ストラップになっているリボンの間に
なにやらウサギの耳が・・・





なんと!

携帯電話のストラップのmiffyが
脱走してしまっていました



そのmiffyは、本来、このオレンジのベルトの根元に
ぶらさがっていたはず・・・

これはいけない 脱走だわ

というわけで、リボンの間にうもれている内に、

捕獲

したはずでした。

ところが、帰ってきて、miffyを定位置に戻そうと
捕獲したはずのうさぎちゃんをさがすのですが
見あたりません・・・

化粧ポーチにも

ハンドクリームのポーチにも

おさいふにも

ペンケースにも

パスケースにも

miffyがいません

バッグのポケットはもちろん、バッグ本体も
すべて中身をひっくり返して探していたのですが・・・

miffyがいません

どこにいったのかなあ・・・確かにどこかに入れたのに・・・

再び脱走 うーん、そんなわけはないはず・・・
どこに入れたんだろう・・・

と思って数日が過ぎました。


そして今日、学会の書類とともに、
いただいた名刺を整理しようとしたとき。



もしかして

名刺ケースの中を覗いてみましたら・・・



みーつけたっ



はい。名刺入れの中に隠れていました

感動の再会

再び脱走されないように、
他の2つのストラップとも仲良くしてもらうよう、
丁寧におつきあいしたいと思います。


自尊感情の心理学

2011-09-21 18:55:27 | 授業日記
もう一ヶ月以上前になってしまいましたが、
8月10日(水)に、兵庫県多可町というところで
『自尊感情の心理学』というタイトルで講演をしてきました。
兵庫教育大学と多可町との連携講座というものだそうで、
多可町の人と、大学の学生さんは誰でも参加できるというものでした。
結果として150名くらい参加してくださってたようです。

自尊感情のしくみや、それがなぜ大事なのか、
なぜ高く持つことができないのか、といったことについて
画像をふんだんに用いてお話してきました。
特に、最後に、「おさらいです」ということで
『いい奴じゃん』からの抜粋をし、
その場面にどんな意味があるかの解説をしたりして、
自分としては非常に満足のいく出来映えでした。

ただ、評価はあまりよくなくて、5点満点中3.7点。
(事務で統一された聞き方だったので、満足度ではなく
 「期待通りのものでしたか」という聞き方だったのですが
 だいたい満足度を反映しているかな?)

半数以上の方が4点以上をつけてくれていたのですが、
低い評価の方は「もう少し具体的にどうすればいいか教えて欲しい」と
書かれていて、
あれ以上、どう具体的にしたらよいのだろう?と
戸惑っていました。

昨日、丹波市立青垣中学校というところで、
先生方対象に同様のタイトルで講演をしてきました。
ただし、先生方が対象であることと
「自尊感情を高め、自己肯定感を育てる指導」という副題を
指定されていたことのため、
珠玉のパートであった『いい奴じゃん』は外し、
ちょっと説明を増やしたり、対応例などを入れたりしました。

途中、「ああ、やはり文字が多すぎたかな・・・」と
密かに反省しつつも、
とてもサポーティブな先生方のおかげで
講演自体はなんとか無事に終わったのですが、
話し終えた後、やはり独特の、「わかるけど、でも、どうしたら?」
といった空気が流れてしまいました。

で、昨日はそこから、司会の先生が話題を具体的な事例へとうつされ、
今、どのようなことに悩み、どのように対応しているのか、
ということを先生方が色々発言してくださったので、
それをもとに検討することができたわけです。
その後、その続き、そして、他の生徒の話などについても、
校長先生・教頭先生と色々とお話することができました。

そういったやりとりをした後で、色々と考え、
気づいたことがありました。

私は、まずは、
「はたらきけかけても自尊感情が高まらない事態を
どう理解すればよいのか」
について話さなければならないのではないか、
ということです。

自尊感情が低い子を、高い状態にするには時間がかかる。
長い目で変化を信じて、という姿勢が必要になる。
まずは、このことをしっかりと知ってもらう必要がある。

こちらを御覧ください。


こういう話題の時にイメージされている自尊感情は、
この水面下の「自己概念」や「性格」に関するものだと
理解してよいでしょう。

土台となるものであり、変わりにくいものなのです。

そして、問題となるのは、
「高い・低い」ではなく、
「しっかりと育ったものであるか」ということになります。

そもそも、自尊感情は、調査できるレベルの話でも、
「高い・低い」だけではなく、「安定・不安定」ということも
問題とされます。
当然ながら「高く安定」した状態がもっとも本人は
生きやすい状態にあるわけですが、
「低い」状態から「高く安定」に至るには、
相当な時間(経験の積み重ね)が必要となります。

「自尊感情を高める」という言葉が流布しているけれども、
なかなかそれはハードルが高く、時間がかかること。
それをまず本当に理解して、「なかなか高まらない」ことに
焦らないこと、見捨てないことが大事なのだと思います。

また、自分を肯定できないことや前向きになれないこと
そうならざるをえない心については
特に肯定も否定もせずそのまま受け止め、
でも、自分を肯定できることや前向きになることの
価値は教える。
そういったはたらきかけが必要であろうと思います。

もちろんそれだけではダメで、じゃあどうすればいいか、
つまり、その価値へのハシゴをどうかけるか、ということについて、
共に考えたり支援したりということも必要になるでしょう。
その際は、その子が既にもっている資源を中心に考えること、
新しい資源を作ろうと頑張るよりは、
今ある資源をさらに広げようとすることが大事になります。

ところで、人が生きるということを考えた時、
自尊感情を高めることは決して直接の目的にはなりません。
生きやすくなるので、自尊感情が高いに越したことはない
といったレベルの話で。
もちろん、生きるための心理的支えとなるということで
とても大事なものではあります。
でも、それは、生きていく中で培われていくものでもあり、
自尊感情が高かろうと低かろうと、
今を生きるために何が必要か、どのような励ましが大事か。
さらに、その今が未来につながるために何が大事になるか。
その辺りの混沌につきあってあげることが大切であり、
それが、逆説的ではありますが、
自尊感情を育てることになるのではないかと思うのです。

・・・とここまで考えると、
結構これくらいは先生方はすでに分かって実行されている方も
少なくないのではないか?
「自尊感情」という言葉を使うから
かえって見えなくなっているだけなのではないか?
という気にもなってきました。

その言葉を使わなければ、どのようなことが分かっていて
どのようなことが分かっていないのか、
かえって見えてくるのではないかと・・・

そんなことも思っているところです。

この気づきが正しいのかどうか、
現場の先生方にご意見をうかがいながら
また、自分の実践活動の中で、考えたいと思います。

ですが、青垣中学校の先生、
色々なヒントを与えてくださいまして、
ありがとうございました。

宣伝

2011-09-13 11:01:27 | 研究日記
今週木曜日から3日間、日本心理学会第75回大会が
日本大学文理学部で開催されます。

学会ホームページはこちら

いくつか発表しますので、宣伝です。
登壇順に・・・


■9月15日(木) 9:30-11:30
ワークショップ:ナラティヴ・ベイズド・リサーチの可能性

いつもお世話になっている神戸大学の森岡正芳先生企画の
ワークショップです。

このワークショップでは、
心理療法や対人援助の過程で見られる、
「個人の体験に意味が生まれる」ことを可能にする
「語る-聞くという関係」の重要性に着眼します。
となると、その「語る行為」をいかに記述するかが
研究を進める上で重要な問題となります。
しかし、現在は、ナラティヴ(=語り)を用いた研究には
多様なものが交錯している状態です。

というわけで、
ナラティヴ(=語り)を基盤とする研究、すなわち、
NBR(Narrative Based Research)の立場を明確にする
ということがこのワークショップの目的です。

心理臨床における事例研究との照合に関する議論も
共有されているメンバーですので、臨床関係の方も是非。
グループ内では、自由な議論がいつも飛び交っています。
朝早いですけど、多数のご参加お待ちしています。

話題提供者は、
 森岡正芳先生(神戸大学)、佐藤達哉先生(立命館大学)、
 野村晴夫先生(奈良女子大学)、野村直樹先生(名古屋市立大学)
指定討論者は
 山口智子先生(日本福祉大学)
です。

ナラティヴ研究の有名どころがズラリ、といった顔ぶれです。
なかなか豪華です。
私は、こっそり司会で参加します。


■9月15日(木) 12:30-14:30
ワークショップ:青年期における自己とキャリアの相互形成過程

私が企画したワークショップです。

このワークショップでは、現代青年における自己形成過程を
・キャリア形成過程との相互作用しあうもの
・人格成熟という観点から問い直されるもの
ととらえ、
青年期の自己とキャリアの相互形成過程について、
1.キャリア形成への取り組みは、
  青年期の自己形成過程にどのような影響を及ぼすのか
2.キャリア選択という行為は、
  青年期の自己形成過程にどのような意味をもつのか
3.青年はどのような停滞を経験し、
  それを自己形成へとつなげているのか
という問題について議論を行います。

私にとってはここ数年、ずっと抱いてきた問題意識であり、
また、今後も考えていきたいテーマです。
今回扱えていないテーマ、今後扱いたいテーマも
すでに具体的にあるので、
色々な方と問題意識を共有して、色々視点をもらいながら、
皆で議論を深めていきたいと思っています。
是非是非、多数の方のご参加お待ちしております。

話題提供者は
 中間玲子(兵庫教育大学)
 安達智子先生(大阪教育大学)
 田中健夫先生(山梨英和大学)
指定討論者は
 下村英雄先生((独行)労働政策研究・研修機構)
 溝上慎一先生(京都大学)
です。

自己とキャリアの相互形成過程を議論する第一弾として、
とても魅力的な方々に集まってもらえたので、
きっと面白い議論になるだろうと思っています。

司会も私がやります。


■9月15日(木)15:00-17:00
ポスター発表:現代青年におけるポジティブ信奉の功罪(3)
       -自己報告による心身の適応との関連-

中部大学の小塩真司くんとの共同研究です。
研究自体には2009年から取り組んでおり、
今年度の調査で一段落したところです。
(今年度の調査については来年度報告予定)
ポジティブ信奉尺度もほぼ安定したものが得られたので
後は論文にまとめるのみです。



・・・というわけで、

・・・なんか、初日だけやたらと忙しいプログラムです。

どうなってるの??

概念

2011-09-11 23:12:04 | 東北関東大震災
あの大地震発生の日から
半年ですね…

まだまだ終わってないけれど…

本当に心よりお見舞申し上げます。


先日いただいた、ある方のメールにあった言葉を使わせていただくと

「考えない日は一日もありません
(これは文字通りの意味です)」

でもその心を口にしたり言葉にしたりするのは憚られるようで
あまりちゃんとは人に話してません。

ただ一方で関連することを言葉にし始めると
その言葉にのりきれなかったものが押し寄せて

堂々巡りの散文詩のような

筋のとおらない
でもなんか力をもった言葉が並ぶ

といった感じになります。

ただ、心理学用語を用いての分析になると
一気に距離がとれて議論可能となり。

概念をはじめ、さまざまな知識は
生々しい心を
取り扱い可能にする道具なんだなあと
つくづく思いました。

概念が扱える範囲を区切ってくれるからか
あるいは概念を使うことで
自動的に心理学者スイッチが入り
混沌とした自分を客観的にながめるようになるのか

ただその一方でその枠にはまらない思いがジタバタしたり。
でもそれでも、その議論で
生の私も少し整理されたりもする。

うーん
言葉にならない思いがあっても
やはり言葉ってすごいのかもしれない

「言葉にならない」も言葉だしね

昆明紀行

2011-09-01 16:22:08 | 研究日記
前回書いた「アジア社会心理学会」は、
昆明というところで開催されていました。

昆明は、「常春」の別名をもつほど過ごしやすい気候で、
また、観光名所も豊富で
旅行を楽しむにはうってつけの土地であるようです。

最終日、有名な「石林公園」に足を伸ばしました。

公園に着くまでの道のりに市場がありまして・・・

きのこ


果物


ひょうたん


洋服


なんかが売られていました。

この辺りは、少数民族も住んでいるらしく、
その民族の伝統工芸品や民族衣装を模したものなども売られています。
伝統工芸品は革細工や刺繍や染布など。

てくてくと歩いて石林公園到着。


石に色々と由来や説明が書かれているのは珍しくないように思いますが、
その石が、巻物の形になっているのが面白いです。
これ以外に、本を開いた形になっているものとかも見ました。

「石林(せきりん)」とは?



こんな感じの風景です。
自然の営みによって、こういう風景が造られたのだとか。


こんなに高く高くそびえ立っているのもあります。


林立しているのもあって、まさに石「林」ですね。


近くでみるとこんな岩肌です。

亀裂が入っていますね。まだまだ形を変えていくのでしょうか。

途中、少数民族のパフォーマンス会場らしきものもあり。

↑この服が民族衣装らしいです。
帽子も特徴的ですね。


↑男女が向かい合って列をなし、踊っていました。
男性は楽器をもっており、一番手前の女性が笛を鳴らして
リズムをとったり号令をかけたりしていました。

この辺り、ビーフンが有名らしいので、昼食はビーフン。

ビーフンといってもケンミンビーフンみたいなのではありません。
こんな感じで、具の入ったスープに、米の麺が添えられて出てきます。

スープの向こうに置かれた白い麺がビーフン。

それをスープの中に投入。


いただきまーす。


*おまけ*

屋台で洋服買いまして、すっかりその気になりました。
髪型もチャイニーズ風にして出勤し、
ゼミの皆にウーロン茶をふるまっております。