
憲法記念日を前にしたNHKの世論調査で、今の憲法を改正する必要があると思うか聞いたところ、
1 「改正する必要があると思う」は27%
2 「改正する必要はないと思う」が31%
3 「どちらともいえない」は38%
でした。
NHKは2007年からことしまで、合わせて5回、同じ質問を行っていますが、憲法を「改正する必要はない」と答えた人の割合は、今回、最も多くなったというのは朗報ですね。
安倍政権になってから、憲法改正が必要だと思う人がガクンと減ったのがわかる。
そして今年初めて「必要ない」が「必要ある」を上回った!
さらに嬉しいのは、憲法を改正する必要がない理由の中で
「戦争の放棄を定めた憲法9条を守りたいから」が70%
と最も多く、ダントツ1位だったことです。
憲法9条について、改正する必要があると思うかという質問に対する回答も
1 「改正する必要があると思う」が22%
2 「改正する必要はないと思う」が40%
3 「どちらともいえない」が33%
で、必要がないと思う人がほぼダブルスコアで勝っています。
これでは、安倍政権も参議院選挙で憲法9条の「改正」を真正面から言うのは非常に難しいでしょう。
憲法改正を必要と考える人は安保法案の審議の中での安倍政権の説明に乗せられていることがわかる。
それにしても緊急事態条項が必要だという人が皆無なのにはアベ政権も頭が痛いところだろう。
ただし、安保法案が成立する前には6~7割の人が成立に反対だったのに、安保法制ができた後にこれに反対する人が徐々に少なくなっているという問題があります。
つまり、日本に暮らす人々はやはり既成事実に弱いということです。
もし、参議院選挙で自民党が大勝するようなことがあると、安倍首相は我々は憲法「改正」を公約にして選挙戦を戦った結果勝利したと言い出すでしょう。
実際には選挙中はアベノミクスのことばかり言っていても、選挙後は憲法改正が認められたというに決まっています。
そして、実際に憲法改正が発議された、小泉政権の郵政選挙のように「改革を止めるな」という宣伝が大量に行われたら、国民にとってはもはや憲法「改正」が既成事実のようになり、憲法「改正」に反対することが守旧派のように扱われる可能性があります。
ですから、参議院選挙では、安倍政権が口に出している憲法9条の「改正」や緊急事態条項がいかに危険かということを口を酸っぱくして説き、国会議員の構成を改憲派が3分の2にならないように死守しなければなりません。
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集団的自衛権はなぜ違憲なのか (犀の教室) |
木村草太 著 | |
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最新刊。80年代生まれの若き憲法学者がその専門知をもとに、安倍政権が進めようとしている安保法制、集団的自衛権行使に対して行う根源的な批判の書。
いわゆる平和勢力の中にも、直接民主制の意義を過大視し、国民の意思を問う国民投票をすべきだという人たちがいるのですが(今井一氏ら)、こういう人たちは本当は改憲派なんだと思いますね。
今の憲法と改憲案を比較して、現行憲法の方がいいと思ったら、少しでも開瞼されるリスクを減らすのが現実主義というものでしょう。
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NHK世論調査 憲法改正「必要ある」27% 「必要ない」31%
5月2日 16時51分 NHK

3日は憲法記念日です。NHKの世論調査で今の憲法を改正する必要があると思うか聞いたところ、「改正する必要があると思う」は27%、「改正する必要はないと思う」が31%、「どちらともいえない」は38%でした。
NHKは先月15日から3日間、全国の18歳以上の男女に対し、コンピューターで無作為に発生させた番号に電話をかけるRDDという方法で世論調査を行い、2425人のうち62.8%に当たる1523人から回答を得ました。なお、地震活動が続いているため、熊本県では調査を行わず、大分県では調査を途中で取りやめました。
憲法の改正
今の憲法を改正する必要があると思うか聞きました。
「改正する必要があると思う」が27%、「改正する必要はないと思う」が31%、「どちらともいえない」が38%でした。
去年の同じ時期に行った調査と比べると、「改正する必要がある」は、ほぼ同じ割合だったのに対し、「改正する必要はない」は増え、「どちらともいえない」は減りました。
NHKは平成19年からことしまで、合わせて5回、同じ質問を行っていますが、憲法を「改正する必要はない」と答えた人の割合は、今回、最も多くなりました。
憲法を「改正する必要があると思う」と答えた人に理由を聞いたところ、「日本を取りまく安全保障環境の変化に対応するため必要だから」が55%と最も多く、「国の自衛権や自衛隊の存在を明確にすべきだから」が20%、「アメリカに押しつけられた憲法だから」と、「プライバシーの権利や環境権など、新たな権利を盛り込むべきだから」がそれぞれ8%でした。
憲法を「改正する必要はないと思う」と答えた人に理由を聞いたところ、「戦争の放棄を定めた憲法9条を守りたいから」が70%と最も多く、「すでに国民の中に定着しているから」が11%、「憲法の解釈や運用に幅を持たせればよいから」が10%、「アジア各国などとの国際関係を損なうから」が4%でした。
憲法9条 集団的自衛権
「憲法9条」について、改正する必要があると思うか聞きました。
「改正する必要があると思う」が22%、「改正する必要はないと思う」が40%、「どちらともいえない」が33%でした。
3年前の同じ時期に行った調査では、憲法9条について改正が「必要」という人と「必要はない」という人の割合はほぼ同じ程度でした。その翌年のおととしからは、それぞれ「必要はない」という回答が「必要」という回答を上回っています。
憲法9条を「改正する必要があると思う」と答えた人に理由を聞いたところ、「自衛力を持てることを憲法にはっきりと書くべきだから」が55%、「国連を中心とする軍事活動にも参加できるようにすべきだから」が23%、「自衛隊も含めた軍事力を放棄することを明確にすべきだから」が10%、「海外で武力行使ができるようにすべきだから」が5%でした。
憲法9条を「改正する必要はないと思う」と答えた人に理由を聞いたところ、「平和憲法としての最も大事な条文だから」が65%、「改正しなくても、憲法解釈の変更で対応できるから」が15%、「海外での武力行使の歯止めがなくなるから」が12%、「アジア各国などとの国際関係を損なうから」が4%でした。
ことし3月、安全保障関連法が施行され、日本が集団的自衛権を行使することが可能になったことについて賛成か反対か質問したところ、「賛成」は25%「反対」は27%、「どちらともいえない」は40%でした。
立憲主義
今の憲法の基本的な考え方である「立憲主義」について聞きました。
「政府の権力を制限して国民の人権を保護する」という立憲主義を知っていたかどうか尋ねたところ、「知っていた」が16%、「ある程度知っていた」が37%、「あまり知らなかった」が30%、「まったく知らなかった」が11%でした。
NHKはおととしも同じ項目の調査を行っていますが、立憲主義を「知っていた」「ある程度知っていた」という人の割合はいずれも増加しています。
憲法解釈や憲法改正を議論するにあたって、立憲主義の考え方を重視すべきかと思うか聞いたところ、「重視すべきだ」が69%、「重視する必要はない」が12%でした。これはおととしの調査結果とほぼ同じ程度で、回答したおよそ7割の人が「立憲主義を重視すべき」だと考えていることが分かりました。
憲法を考えたり話し合う機会
ふだん、憲法について考えたり話し合ったりすることがどの程度あるかを聞きました。
「よくある」が5%、「ときどきある」が36%、「あまりない」が38%、「まったくない」が15%で、合わせて半数以上が「ない」と答えました。
こうした機会を増やしたいと思うかどうか聞いたところ、「大いに増やしたい」が10%、「ある程度増やしたい」が50%。「あまり増やしたくない」が24%、「まったく増やしたくない」が6%で、憲法について考えたり話し合ったりする機会を増やしたいと考える人が回答の6割に上ることが分かりました。
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自民党、憲法前文の
「政府の行為によつて【再び戦争の惨禍】が起ることのないやうにすることを決意し」
を削除!
これを削除するという事は、あってはならない事!!
■日本国憲法と自民党改正草案の“前文”を読み比べてみましょう
http://kimbara.hatenablog.com/entry/2012/12/09/221414
○政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、
↑
なんと、バッサリ削除!
○わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、
↑
削除! 国民の自由は認めない
○そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。
↑
仰天削除!
>政府の行為によつて【再び戦争の惨禍】が起ることのないやうにすることを決意し、
↑↑↑
これを削除するという事は、あってはならない事!!
【要拡散】 自民党の改憲案
憲法第97条「基本的人権」を全部削除
第18条「何人も、いかなる奴隷的拘束も受けない」削除
第9条「戦争の放棄」文言削除
http://mokuou.blogspot.com/2012/11/97.html
民進党の岡田克也代表は1日、夏の参院選で憲法9条改正の是非を最大争点に位置付ける考えを示した。「安倍晋三首相は9条改正に何回も言及している。与党が参院で3分の2の議席を取れば改正するという意思表示だ」と述べた。(後略)//
九条は、当て馬だよ!
「緊急事態条項」を組み込むことこそが、アベ一派の最大の目的だよっ!
このブログで、何度も取り上げてるじゃん、岡田、読め!!
テレビ見てたら、憲法改正に賛成の人(ジイさんが多かったが)、
「アメリカが作った憲法だから」
「古くなったから、時代に合わせて変えるのは良い」
「改正してよりみんなが幸せになるならば、変えて良い」(これは若い女性の意見)
もう、バカバカバカ!!!
憲法に縛られるべき権力行使者が、自分たちへの縛りを緩めさせて、逆に国民を縛ろうと画策しているんだぞ。
何を甘々なこと、言うとるんや?!
戦前の日本に戻りたいのか?
自由を失って、奴隷のように束縛されたいのか?
もうバカな連中に(怒)(怒)〔怒)!
「どちらともいえない」という答えが気になりますが、
自民党のひどすぎる改憲草案を多くの人が知れば、
反対という人は、すごく増えるはずです。
>もし、参議院選挙で自民党が大勝するようなことがあると、安倍首相は我々は憲法「改正」を公約にして選挙戦を戦った結果勝利したと言い出すでしょう。
> 実際には選挙中はアベノミクスのことばかり言っていても、選挙後は憲法改正が認められたというに決まっています。
そうですね。だから、絶対に改憲派に3分の2の議席を
与えてはいけないのです。それは最低条件であって、
今度の参議院選挙は、与党の自民・公明を過半数割れに追い込まなければなりません。
自民党の改憲草案の危険性を多くの人に知ってもらいたいと思います。
「憲法?はっきり言って興味はあまり無い。調査に協力して欲しいからどうしても憲法改正に関して意見を答えろって?まあ、強いて言えば今のままでいいんじゃないの?別に今の憲法に問題な所は感じないけど」
憲法改正賛成派は上記の後半が少し違ってくるだけでしょう。次のような感じ。
「まあ、強いて言えば、今の政府与党が中国、中国ってしきりに言っていて、確かに尖閣諸島近海に頻繁に来るから、ちょっと不気味かも。対抗できるようにしておいてもいいかもね。」
自画自賛になってしまいいやらしいですが、大多数の国民はこんな感じだと思います。憲法改正に肯定的な意見にも相当の温度差が有り、積極的な改正派は、恐らく自民党及び右翼の一部ぐらいでしょう。
経済面を除けば、憲法に対して、積極的に且つ喫緊に不満を持つ一般国民など皆無でしょう。これが現実のはずです。
これで、ニュース画面からどんどん画像を取り込めます!
健康ブログさんや真実ブログさんに頼る割合が大幅に減ります!!
で、国民は憲法改正というと9条、安全保障、自衛隊が争点だと思っていることは間違いないみたいです。
9条を変えたくないという国民が圧倒的に多いのだから、岡田さんのような決めつけはありでしょう。
ただし、緊急事態条項を持ち出されてきたときのために、それに普段からもう反論しておくべきなのは、バードさんのおっしゃる通りです。
酷い下痢になったり効果が無かったりします。
これはイサゴールに限らず不溶性食物繊維の特徴です。
逆に普通の便秘の方は食物繊維の絶対量が足りないからオススメです。
どんな本か調べようとしたら日本国憲法を英訳するサイトが出てきました。
無料だから間違え有るのか一緒なのかさっぱり分かりませんw
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/dd/97f5af6160fcc90981e16efd1d57d29e.jpg
あの憲法草案を見たら、超のつく危険だという事が、わかると思いますからね。
さらに、文体が雑で美しく無い、いかにも上から目線で、与えてやってる感が満載で、民主主義の欠点である政府権限の暴走を抑止するためのセーフティーネットとしての役割を完全放棄している事がわかります。立憲主義の無理解ってヤツです。
こんな草案を堂々と晒して恥じない政府与党、こんな恥ずかしい姿の実態を伝えないマスメディア、こんな体制、知る権利の侵された状態で 、憲法をいじるなんて、目隠しして深い谷間にかかる丸木橋を渡るようなもんです。危険極まりない。
自分としては、現憲法に改正の余地はあると思っていますが、こんな体制では、改正では無く、改悪になる可能性が極めて高いと思いますので、憲法をいじるのに賛成できません。
それにしても、中途半端な回答がいっちゃん多いって、無関心な方が多いのもなんか情けないような気がしますね。