２０１２年５月１９日の関西広域連合の会合で、細野原発担当相が電源車の高所への配備や浸水対策など政府が策定した再稼働についての安全性の３段階の判断基準を説明し、大飯の安全性は確保されているとして理解を求めました。
これに対し、大阪市の橋下徹市長は「３段階すべて満たしていないのであれば臨時か、１～３カ月なのか、期間限定の動かし方もあるのではないか」と提案しました。
橋下市長の言っていること、ひどくないですか？
政府の安全三段階を批判するとか、それをも満たしていないから再稼動は絶対に許さないとか主張するんじゃなくて、３段階の判断基準を満たしていないのなら、夏場は臨時に数ヶ月再稼動したらどうかと提案したわけです。
安全基準満たしていないのに危ないやろ！
自分たちが再稼動８条件を提案していたくせに、それを満たさず、政府の基準さえ満たさなくても、臨時に再稼動していいよと言っているわけです。なんなんですか、この人のバランス感覚？は。示談交渉で真ん中を取りましょうという弁護士感覚なの？
やはり、脱原発派でもなんでもなかった橋下市長。
原子力関連企業から１億円を受け取っていた原子力安全委員会を最高権威と持ち上げる橋下市長は信用できない
こんな馬鹿な提案はあり得ないと、５月２１日の藤村官房長官に続いて、５月２９日枝野経産相も否定しています。
毎日新聞 2012年05月29日 11時31分（最終更新 05月29日 11時38分）
枝野幸男経済産業相は２９日の閣議後記者会見で、橋下徹・大阪市長が関西電力大飯原発の夏だけの再稼働に言及したことに対し「万が一の場合に一番影響の大きい（地元の）福井県やおおい町の皆さんに提起することはとてもできない」と否定的な考えを明らかにした。
橋下氏は１９日、大阪市で開かれた関西広域連合で、細野豪志原発事故担当相らに対し、期間限定の再稼働 を提案。これに対し、枝野氏は「『安全ではないかもしれないが、本当に足りない時は動かす』と受け取られかねない」と述べ、橋下提案は地元に理解されない との認識を示した。
「万が一の場合に一番影響の大きい（地元の）福井県やおおい町の皆さんに提起することはとてもできない」
とは、同じ弁護士出身でも、橋下さんより枝野さんの方がある意味はるかにまともです。安全だから再稼動を、という枝野さんはいただけませんが、安全でないなら臨時に稼働しよう、という橋下さんはまともじゃありません。
「電気が足りないから安全性の問題は横に置いて動かしたらどうかみたいに聞こえる。慎重に検討しないといけない提案だ」
という井戸兵庫県知事が一番まともです。
そもそも、原発というのは他の発電所と違って、稼働したり停止したり、つけたり消したり簡単にできないんですよ。
ちょっとだけ稼働しましょうだなんて、橋下さんは原発のこと全然勉強していないんじゃないですか？
ああ、くわばらくわばら。脱原発派は民主党政権以下の橋下維新の会だけは信用しないようにいたしましょう。
で、野田政権が進めようとしている原発再稼動は、まさに
『安全ではないかもしれないが、本当に足りない時は動かす』
というものなのですから、ここは絶対に反対いたしましょう。
何度も言いますが、なんで橋下さんが人気なの？！
よろしかったら、上下ともクリックして頂けると大変嬉しいです！
アクセス
トータル
ランキング
これでは原発事故から住民の生命と安全を守ろう常々高原している橋下市長の政治姿勢が疑われます。
ところで、先生は先日の福島第一原発四号機の使用済み核燃料貯蔵プールの状況をご覧になりましたでしょうか。白いビニールテントみたいなもので覆っていただけでしたね・・・。
私は正直、生まれてこんな恐怖を味わったことはありませんでした。噂には聞いていましたが、あんな酷い状況だったとは・・・！
私は現在東京に住んでいます。もし貯蔵プールが地震、竜巻、津波等で倒壊した場合、広島型原発4,000個から5,000個程度規模の放射性物質が拡散するという話ですが、そうなったらどのように死を迎えるべきか、思わず考えてしまいました。
我々はいつ放射能の恐怖から解放されるのでしょうか。
橋下氏、技術痴ですね。
大阪の教員評価、料理人を料理の素人が料理以外で評価するようなもんです。歌がうまいとか、声がでかいとか。
すなわち、条件を提示するというのは、それが満たされたら稼働してよいということですから。
かれは記者会見の折、すぐ「ぼくは」「ぼくが」を主語にして私見をいかにも市の方針のごとく述べますが、「ぼくがいいと思ったから容認」ということでしょう。
これまでは、原発反対の旗手のように声高に叫び、政府との「対立姿勢」で「人気」を得ていたのに と言いたいところですが、実は政財界との「馴れ合い芝居」ではないかと……。
つまり、あれだけ強硬に反対していた人が認めるんだから、稼働はやはり仕方ないことなんだなと、思わせる「世論操作」のためのお芝居。
市民とは語らぬ橋下氏が語らう相手はだいたい「関西経済同友会」「関西経済連合会」のメンバーですし、関電は関西財界の雄です。
私企業への公営企業の「払い下げ」や「大阪十大名物」という無用の長物造成の私企業への発注など、地方行政を財界に売り渡すという
、私企業の意を受けた、というよりそのために推し立てられた「傀儡」が財界の雄に尻尾を振らない（というと、犬に失礼ですが）わけはないのです。
橋下氏がお気に入りのY興業のおふざけ笑劇のほうがまだ人を楽しませるだけましというところでしょう。