(2012年6月15日 首相官邸を取り囲んだ市民たち)
西川一誠福井県知事は2012年6月16日、野田佳彦首相らと会談し、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働に同意すると伝えました。
野田民主党政権はこれを受け、首相と枝野幸男経済産業相ら関係3閣僚による会合を開催し、国民の一定の理解は得られたとして再稼働を最終決定しました。
2011年3月の東京電力福島第1原発事故以降、定期検査で停止した国内の原発の運転再開が決まるのは初めてです。5月5日に始まった原発ゼロの日々は風前の灯となりました。
2012年5月5日のこどもの日 日本の全原発が停止し原発がなくても地球は回ることを日本列島が実感する
大飯原発再稼働、政府が正式決定
政府は16日午前、野田首相と関係閣僚による会合を開き、定期検査で停止している関西電力大飯原子力発電所3、4号機(福井県おおい町)の再稼働を正式決定した。
福井県の西川一誠知事が、再稼働に同意すると首相に伝えた。昨年3月の東京電力福島第一原発の事故後、国内の原発再稼働が決まったのは初めて。7月下旬にも2基がフル稼働する見通しで、関電管内の電力需給は大幅に改善する。
西川知事は、首相官邸で首相と会談し、「主な電力消費地である関西の皆さんの生活と産業の安定に資するため、(再稼働に)同意する決意を伝えたい」と述べた。首相は「知事の決断に深く感謝を申し上げたい」と謝意を表明した。
関係閣僚会合で、首相は「立地自治体の理解を得られた今、再起動することを政府の最終判断とする」と述べ、再稼働を指示した。
関電は、政府の決定を受けて近く、3号機について配管の洗浄など再稼働の準備作業に入る。7月上旬にも発電を始める見通しだ。ただ、節電要請期間 (7月2日~9月28日の平日、8月13~15日は除く)の開始には間に合わない公算が大きい。3号機が稼働した後、4号機に着手するため、2基のフル稼 働は本格的な夏が訪れる7月下旬以降にずれ込むとみられる。
実は、ここに至る大飯原発に対する安全審査は核マフィアの原子力マネーで買われたという問題があります。
野田政権は、関西電力が行った大飯原発に対するストレステスト(耐性テスト)で合格したから大飯原発は安全だというのですが、なんと、大飯原発3・4号機を納入した三菱重工が、同原発の今回のストレステストも関電から受注していたのです!
そして、同3号機のテスト結果は2011年10月末に、4号機の結果は同年11月に経済産業省原子力安全・保安院に提出され、委員会の審査が始まりました。
ところが、保安院内に設けられたストレステストの結果を検証する専門家による委員会「発電用原子炉施設の安全性に関する総合的評価に係る意見聴取会」(11人)のメンバー3人、岡本孝司座長(東京大学教授)、阿部豊委員(筑波大学大学院教授)、山口彰委員(大阪大学大学院教授)に対し、三菱重工はそれぞれ100万円の寄付を東京電力福島第1原発事故後の2011年6月から7月にかけて寄付をしていました。
実はこの3人の委員には過去にも三菱重工からの寄付の実績があり、岡本座長は、2009~11年に計300万円、阿部委員は06~11年に計600万円、山口委員は09~11年に計300万円となっています。
そして、2基のテスト結果は、この聴取委員会の審査で「おおむね妥当」との結論となってしまっているのです。
原発を納品した企業がテストもして、テストの妥当性を審査する委員がその企業からお金をもらっている。こんな八百長の連続で、どうして厳格な安全審査が行われたと信じられるでしょうか。
いきなり出来てきた新「安全」基準は大飯原発が再稼働できるように作ったご都合主義の産物だ!
(しんぶん赤旗 「大飯 耐性試験「妥当」の陰で三菱 検証委員に300万円」より)
さらに、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の安全性を検証した福井県の原子力安全専門委員会は「安全性が確保されている」とした報告書を2012年6月11日、西川福井県知事に提出しました。
これを受けて、西川知事は今回の原発再稼働同意を行ったわけですが、この審査をした委員12人のうち、半数の6人が原発利益共同体の中核団体である「日本原子力産業協会」(原産協会)の会員企業から6年間で計1810万円の寄付を受け取っていました。
この寄付を行った企業・団体は、関西電力が出資する「関西原子力懇談会」(関原懇)や大飯原発3、4号機の原子炉を納入した三菱重工業、敦賀原発を持つ日本原電などです。
(しんぶん赤旗 「大飯は安全」判断の裏で 委員半数に原発マネー 福井県専門委」より)
ちなみに、原子力安全委員会も原子力マネーで買われていたことがわかっています。
原子力関連企業から1億円を受け取っていた原子力安全委員会を最高権威と持ち上げる橋下市長は信用できない
三菱重工自身がストレステストをして、これに対する審査をする原子力安全・保安院の委員も福井県の原子力安全専門委員会も金で買われていたということは、裁判でいえば、第一審は被告が裁判官をやっており、高裁も最高裁も、裁判官が被告から買収されているようなものです。
こんなんで公正な判断ができるわけがありません。
そもそも、ストレステストがコンピューターによるシミュレーションにすぎず、現実に起きた福島原発事故による不安を払拭できるものではありません。
まだ、福島原発事故の原因も解明されず、収束もできず、原子力ムラの影響がない原子力規制機関もできていません。
福島第1原発事故で発電所の対策本部は「免震重要棟」という独立した建物の中に設けられ、さらなる大事故の拡大を防ぐ鍵となりましたが、大飯原発にはこの免震棟もありません!
そして、電力不足解消のために何も努力せず、需給バランス予測についてはこれまでもデマをさんざん流してきた関電の言い分をそのまま飲んでいる。
原発ゼロで節電割増料金を取りながら、オール電化住宅を売りまくる関西電力に電力不足云々を言う資格なし!
内容的にも手続き的にも全く合理性がない大飯原発再稼働。6月15日は、首相官邸を1万人以上の市民が原発再稼働阻止のために取り囲んだとのこと。
こうなったら、絶対に「再審」で逆転判決を勝ち取らないといけません。
野田内閣+原子力安全・保安院+関西電力+経団連=新原子力ムラの大飯原発再稼動は完全な出来レースだ!
(2012年6月15日 首相官邸を取り囲んだ市民たち)
野田政権は消費税増税、TPP参加、普天間基地の辺野古移設など、戦後最悪の政権になろうとしていますね。
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大飯原発再稼働にノー 市民グループ、官邸前で抗議
関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働に反対する市民グループが16日午前、首相官邸前で抗議集会を開いた。
野田佳彦首相と、西川一誠・福井県知事の会談に合わせて開き、主催者側発表で約400人が参加。再稼働の中止を訴えるプラカードや横断幕を手に「安全性 が十分でないのに再稼働させるのはおかしい」「電力不足を脅しに使っている」などと声を上げた。野田首相に再稼働しないよう求める要請書を内閣府の職員に 手渡した。
君たちがこの夏の昼間に一切エアコンを使わず、冷蔵庫も使わず、
テレビも見ず、パソコンを切っていれば、消費電力の実績を見て
何だやっぱり原発動かさなくても良かったんじゃん、という話になる
節電するする言ってるのが口先だけでないってとこを是非見せてくれ
俺は再稼働賛成だから電気使うけど
円高なのに高い電気代も原発のせいだから、電気代は2倍でよろしく。
また「原発再稼働」でなければ「電力」は絶対に得られない? 電力遣いたきゃ「原発再稼働」に賛成しろってこと?
上司:君、わが社で設計中のメガソーラーの発電量は、どうだね?
部下A:は、山手線内側の面積で、原発2基半分の電力量が得られます。
上司:何を言ってるんだ!山手線内側分で原発1基分しか発電できないのは、わが社の公式見解だろ!
部下B:あ、でしたら、メガソーラーの面積の半分は、維持点検に必要ってことで、パネルを置かないことにします。
上司:お、そうか。あと二割減らさんといかんなあ、どうする?
部下B:海のそばなんで、風対策と言って、傾斜を30度から10度に減らします。塩もたまるんで、性能激落ちです。
部下C:日食もありますね。あっ、JR関係の「日 本食堂」ではありません。正しくは日蝕 です。そのことを吹聴しましょう・
上司:天は我に味方せり!
部下D:でも○○電器が文句言ってきますよ。 あそこもメガソーラー作ってますから。
上司:もう価格カルテル結んであるわい。「節 電」ブームということで需要が増えれば 価格が上げられるぞ。発電量は我らがコ ントロール。
国民の野田首相や政権に対する不信感をより一層強くさせるものだった。
国民の多くは、大飯原発の安全性に疑問をもっている。
国民は、もうこれ以上野田内閣に国政をゆだねることに強い危惧を持っている。
国民の信頼を失った首相など、すでに名ばかりの存在である。
国民の信頼を失った政治家や政党に明日はない。
野田首相は、戦後最低、最悪の首相であると断ぜざるおえない。
以上、妄想ですので、結果的によく似た電力会社のメガソーラーとか野党とはたぶん無関係です。
実在のメガソーラー、パネルの大きさから計算すると、敷地の半分は通路と枠です。傾斜10度だと35度に比べて、夏の正午頃の発電量は5%増えますが、冬だと40%、年間では20%低下します。