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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

プルサーマルを推進した小泉元首相 あんたにだけは言われたくない「脱原発」2

2014年01月11日 | 原発ゼロ社会を目指して

 

最近、小泉純一郎元首相の脱原発論を持ち上げる向きがあるみたいで、とうとう細川元首相が小泉氏と連携して東京都知事選に「脱原発」ワンイシューで出馬かと取りざたされるようになりました。

細川元首相なんて、佐川運輸献金疑惑で政権を投げ出し、その後政治からずっと遠ざかっていたわけで、もはや政治の素人と言ってもいいと思われますが?

75歳とご高齢ですし、今さら感がありありです。要は細川氏に期待というより、小泉劇場をまたみてみたい、街頭で応援演説に立つ小泉氏なら絵になる、というさもしい根性で、朝日新聞だとか毎日新聞も持ち上げているようですし、いわゆるリベラル派の方々も一部で期待している人がいるようです。

細川氏でも、私も少なくとも田母神「閣下」よりはいいと思いますが、ベストの選択とは言えないと思います。

さて、実は小泉氏は福島原発後半年も経たないうちに、脱原発っぽいことを言いだしていました。すかさず、2011年9月19日に書いたのが以下の記事です。

プルサーマルを推進した小泉元首相 あんたにだけは言われたくない「脱原発」

以下、その記事の概要を記載して、いかに私が慧眼か、ではなくて、「官僚にだまされた」の一言で済まそうとしている小泉氏がいかに反省のない人なのか、引用して検証してみたいと思います。

小泉純一郎元首相は(2011年)9月18日、川崎市川崎区内で講演し、福島第1原発事故を受けた今後のエネルギー政策に関して

「政府は原発建設を進めてきたが、この費用を安全な自然エネルギー開発に使い、原発依存度を下げるべきだ」

と述べ、“減原発”実現を訴えたそうです。

 同時に

「政府は、原発は低コストだとしてきたが、高レベル放射性廃棄物を処分するには、膨大な費用と数万年単位の時間がかかる」

と指摘、原発はコスト面でも問題があるとの認識を示しました。

東日本大震災に関しては

「震災の困難をチャンスに変えることが日本ならできる」

と、小泉氏独特のジェスチャーを交えて語った、というんですが・・・・・

言っていることは結構正しいんだけど、この人に言われると、なんかムカつく(爆)

5月には

「自民党政権も原発を推進し、過ちもあった。これから原発を増やすのは無理で、大事なのはいかに原発への依存度を下げていくかだ」

とも述べていますが、今更こんなことをいうなら、自分の長期政権時代に何か手を打つべきだったのです。

だいたい、この人が「手を打った」小泉改革って、ほとんどいいところなしでしょう?

竹中平蔵の子分木村剛被告人らに整理回収機構が50億円請求 小泉構造改革の罪

 

 

 

小泉さんも、原発利権の癒着構造に乗っかっていたわけですからね。

保安院のやらせを産んだ原発推進利権 自民党・経産省・財界・マスメディア・自治体の癒着の構造

この問題に関して、最も問題だと思うのは、小泉内閣が、原発推進計画『エネルギー基本計画』(平成15年10月策定)を作り、超危険なプルサーマルを推進したことです。

この人こそ「地上最悪の猛毒」プルトニウム混じりのMOX燃料を使うプルサーマルを推進したのです。

福島第1原発の3号機もプルサーマルですし、電力会社と保安院がやらせシンポジウムを開いた玄海、泊、浜岡など全部プルサーマルを強引に押し進めようとしたところばかりなんです。

使用済み燃料を再処理してプロトニウムを抽出してウランに混ぜるプルサーマルは、核燃サイクルを恒久化します。原発をなくせなくするための最もやばくて、最も儲かる原発なんですね。

燃料・技術を提供するアメリカも。

原子力安全・保安院がやらせ質問・動員要請 世論工作 中部電力、四国電力、中国電力 全部やろ! 続報あり

 

 

さらに、さらにひどいことには、小泉政権は、香川県にあった世界最大の日本で唯一、原子炉の耐震性をテストできた起震台を「必要ない」として廃止、5年の歳月と310億円をかけて建設した施設を建設費の100分の1以下で民間業者へ売ってしまっているのです。

かたや、福島原発から最も危険の大きい放射性物質を放出したプルサーマルを推進し、かたや、原発の耐震性確保の要を放棄。

与謝野馨「原発事故は神様の仕業」 中曽根・小泉・安倍自民党原発推進議員人脈 地下式原発議連のお笑い

 

 

いま、受け狙いで評論家的に放言している内容が少しまともでも、自分のやったことに全く反省のない元首相をそのままに放置すべきではありません。

この人の責任をきちんと追及して、社会的には「永眠」してもらうことが、結局、脱原発、ひいては世のためだと思います。

。。。引用は以上で終わりです。

 

最近では、核燃サイクルが破たんしている現状から核廃棄物の処理ができないという根拠で、即時原発ゼロを主張している小泉氏。

そうであるならば、なおさら、プルサーマルを推進した自らの政策を官僚にだまされたという一言で片づけずに、正面から反省するべきです。靖国参拝では、靖国参拝を自粛して中国との関係は改善したのかと開き直る小泉氏。

結局、自分のやったことにはまるで頓着なく無反省な彼に頼って、脱原発を進めようなんて言うのが間違いなのです。

マスコミは原発推進の安倍首相と師匠格の小泉元首相の対決を面白がっているだけ。真面目に脱原発を望む国民は乗せられてはいけません。

佐藤栄作 中曽根康弘 小泉純一郎 石原慎太郎 橋下徹 悪政無答責・逃げ切りの系譜を断とう


 

小泉氏にまだ人気があるとは情けない国民性。

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【動画】安倍首相に「脱原発」を求める小泉元首相=西山公隆撮影

 小泉純一郎元首相(71)は12日、日本記者クラブで会見し、「首相が決断すればできる権力、それが原発ゼロの決断だ」と安倍晋三首相に原発即時ゼロの方針を打ち出すよう迫った。原発再稼働や核燃料サイクルに反対の立場を表明。世論の支持が広がれば、安倍政権が原発政策をまとめる上で、無視できなくなりそうだ。

 小泉氏は会見で、原発ゼロの時期について「即ゼロがいい」と明言した。原発の再稼働については「そんなに多くは再稼働できないだろう。しかも、再稼働するとまた核のごみも増えていく」と反対の立場を鮮明にした。核燃料サイクル政策について「どうせ将来やめるんだったら今やめた方がいい」と中止を求めた。

 原発をめぐる今の政治状況について「野党は全部原発ゼロに賛成だ。自民党の賛否は半々だと思っている」との見方を示した。そのうえで、「首相が決断すれば、反対論者も黙る」と強調。「結局、首相の判断力、洞察力の問題だ」と述べた。

 エネルギー確保の代案を出さずに原発ゼロの主張をするのは無責任だとの指摘に対しても「原発ゼロという方針を政治が出せば、必ず知恵のある人がいい案を出してくれる」と反論した。

 さらに、小泉氏は、高レベル放射性廃棄物最終処分場について「技術的に決着している。問題は処分場が見つからないことだ。10年以上かけて一つも見つけることができない。これから政治の責任で見つけなさいというのが、(原発)必要論者の主張。よっぽど楽観的で無責任だ」と述べた。

 小泉氏の発言について、菅義偉官房長官は12日の記者会見で、改めて原発を活用する政策を続ける考えを示した。ただ、安倍政権は発電量に占める原発比率をはじめ、原発に将来どこまで依存するか、方針を決められていない。

 政界引退後も発信力のある小泉氏の発言で「原発ゼロ」の世論に再び火がつけば、原発再稼働を織り込んだ政権のエネルギー政策に批判が高まる可能性もある。


 

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 小泉純一郎元首相が12日、日本記者クラブで会見した内容は次の通り。

 【原発ゼロ】

 本日はお招きいただき、ありがとうございます。総理を退任してからテレビ出演もしていないし、インタビューも全てお断りしてきた。毎日新聞の山田(孝男・専門編集委員)記者が8月、私のオンカロ(フィンランドの高レベル放射性廃棄物最終処分場)視察をコラムで取り上げてくれた。短い文章だが、実にうまく要点を取り上げていた。あれから、一斉にマスメディアが私に注目し出した。3・11の事故が起きて以来、ずっと似たような話をしてきた。記者が来て何を書こうが勝手だった。毎日の記者が書くまでは無視していた。コラムが出てから、いろんな方から(インタビューの)申し込みがあってお断りするのも大変だった。

 最初に、原発問題だ。10月、読売新聞が社説で「『原発ゼロ』掲げる見識を疑う」と題して私の発言を批判していた。この批判に対する意見から始めたい。一つは、「原発ゼロ」にした後の代替策を出さないで発言するのは、楽観的で無責任だということだ。しかし、原発問題は広くて大きくて深い問題ですよ。国会議員だけで代案を出そうったってなかなかできない。まして私一人が代案をだすのは不可能だ。だから、政治が一番大事なのは、方針を示すことだ。「原発ゼロ」という方針を政治が出せば、必ず知恵のある人がいい案を出してくれる、というのが私の考えだ。「原発ゼロ」に賛同する専門家、文部科学省環境省、官僚、識者を集めて、何年かけてゼロにするか、どういうふうに促進するのか、40~50年かかる廃炉の技術者をどう確保するか、「原発ゼロ」後の地域の発展や雇用をどう考えるか。こういう問題を、国会議員、一政党、一議員だけで出せるわけないじゃないですか。だから、専門家の知恵を借りて、その結論を尊重して進めていくべきだというのが私の考えだ。

■新技術で代替エネルギー確保は可能

 もう一つの批判は、ゼロにすれば火力発電やさまざまな電源の調達のため電気料金が上がり、CO2の排出量が増えると。しかし、日本の技術は、時代の変化を読むのに非常に敏感だ。つい最近も、新日本石油の社長をしていた渡(文明)さんにお会いして、「数年以内に燃料電池車が実用化される。うちはもう水素供給スタンドを用意している」と。電気自動車よりも早く燃料電池車が実用化する、と自信を持った。燃料電池車はCO2を出さない。トヨタにしてもホンダにしても日産にしても、自動車会社はハイブリッド車を必死に開発している。夜中に寝ているうちに充電できる。できるだけCO2を出さない自動車の開発が進んでいる。LEDだってそう。設置費用が多少高くても、省エネの観点からLEDを使う家庭が白熱灯を使う家庭より多い。日本の国民は、実に環境に協力的だ。

 先日、清水建設にいった。去年建て替えた新本社になってから、CO2の排出量は7割削減したという。太陽光パネルにしたからだ。そして、本社内はすべてLEDを採用している。明るいときは太陽光パネルだけで仕事ができる。曇ればLEDの電気がつく。自動調節だ。なお、エネコン。輻射熱(ふくしゃねつ)によって音のしない、自動的に快適な温度にするエネコンを全社のビルにつけちゃった。今までは(エアコンの)風の音で騒音が入ってこなかったが、新本社で外の騒音が入ってくるようになっちゃったぐらい静かになった。そういう技術を持っている。新しいコンサートホールはいずれ、音のしないエネコンを導入するだろう。日本の技術力はたいしたもんだ。

 先日、三菱重工石炭火力発電所を建設する際に大気汚染を防止する技術を開発したという記事が日経新聞にあった。さまざまな再生可能エネルギー、水力、太陽光、風力、地熱。原発の建設に向けた費用を、そちらにふり向ければいい。さまざまな代替エネルギーの開発技術を日本の企業は持っている。そういう企業に、日本国民は協力する。多少高くても。

 「原発ゼロ」政策を進めるドイツに8月行ってきた。太陽光、風力、バイオマスの施設に行って担当者と話したが、最初に会社を立ち上げるときは数名だった。お金がない、投資する人がいない。ところが政府が進めて、採算がとれるようになって大規模になった。だいたいが地産地消(のエネルギー)だ。地域の電力をまかなうためにつくればいい。バイオマスは、牛の糞(くそ)や馬の糞まで電気に変える。トウモロコシも電力用に分けてつくる。出た残りカスは地元農家の肥料となる。まさに地産地消態勢だ。日本だってこれはできる。廃材もバイオエタノールにできる。ブラジルにも行ったが、町の中にはガソリンスタンドと一緒に、砂糖キビからつくるバイオエタノールが併設され、同じスタンドで供給できる。さまざまな知恵がある。

 太陽光は日が陰ればダメ、風力は風がやんだらダメと言うが、太陽光も風力も蓄電技術が開発される。陸上だけじゃなくて洋上でもできる。地熱だって蒸気で電気が起こせる。専門家や発明家の知恵を借りていけば、今では想像できないような代替エネルギーが確保できるのではないか。

■核のごみ、原発必要論者こそ楽観的で無責任

 もう一つ、これが「原発ゼロ」批判の中心だが、核のごみ。(高レベル放射性廃棄物最終処分場は)技術的に決着していて、問題は最終処分場が見つからないことだと。ここまでは原発必要論者とわたしは一緒だ。ここからが違う。必要論者は「処分場のめどがつかない」と言う。めどをつけるのが政治の責任ではないか。めどをつけないのがいけないんだ。

 私の結論から言うと、日本において、核のごみの最終処分場のめどをつけられると思う方が楽観的で無責任すぎる。10年前から技術的に決着している、10年以上かけて一つも見つけることができない、政治の責任で進めようと思ってもできなかった。原発事故の後、これから政治の責任で見つけなさいというのが、必要論者の主張だ。よっぽど、楽観的で無責任だ。

 フィンランドのオンカロに行った。世界で唯一、原発から出る核の廃棄物を処理する場所だ。オンカロというのは、フィンランド語で「洞窟」とか「隠れ家」という意味。最終処分するためにつくられた地下だ。フィンランドは岩盤でできている国。岩盤をくりぬいて道路を造っている。オンカロに着くまでに、首都ヘルシンキから飛行機で50~60分。200キロ以上ある。飛行場から海岸に出て、海岸から船で10~20分。島の中に、高レベル放射性廃棄物最終処分場をつくった。それがオンカロだ。簡単にヘルシンキの近くで見られると思っていたら、認識が甘かった。そこで防護服、ヘルメットを装備して、400メートル地下に降りる。縦横2キロ四方の広場を造り、円筒形の筒に核のごみを埋め込んだ。2基分しか容量がない。フィンランドには原発が4基ある。あと2基分はまだ場所が決まっていない。住民の反対のためだ。10万年もつかどうかを調べなきゃいけない。振り返って日本を考えてみてほしい。400メートル掘るうちに温泉出てきますよ。原発2基分でも2キロ四方。原発が54基あれば、最終処分場をどれだけ造らなきゃいけないのか。放射能は危険だが、色がない、においがない、近づいても放射性物質ってわからない。それを10万年後の人間が、オンカロに来て果たして放っておいてくれるか。人間は好奇心が強い。わからないものがあると掘り出そうとする。絶対掘り出しちゃいけないということがわかるように、どういう文字がいいかを考えている。考古学者はピラミッドを発掘してもあの文字が読めない。それを10万年ですよ。掘り出しちゃいけないという文字を何語にするか。しかし、文字は変わる。日本語だって最近、私なんてついていけない若者の言葉がある。若いころは、「あの人きれるな」というのは頭がよいという意味。今は、ちょっとおかしいという意味。最近、また驚いたことがあった。食事をしていたら、「やばい」って言うんですよ。悪いものが入っているのかと思えば、やばいほどうまいというんですね。本当にやばい時代になった。言葉を10万年後も分かるように考える、笑い話ではないんですね。それが本当にできるのか。

 原発事故の前でも(最終処分場の候補地は)見つからなかった。それでも政治の責任で処分場を早く選定して建設しなさいと言う。このほうがよほど楽観的で無責任ですよ。繰り返し言いますが、そう思いませんか。

■このチャンスの活用が大事

 総理大臣は、確かに権力強いですよ。しかしね、総理にはいかに権力がついても、使える権力、使っても実現できない権力、そういう権力もあるはずだと思うんです。いま総理が決断すればできる権力、それが「原発ゼロ」の決断ですよ。こんなに恵まれた環境はないですよ。私の総理在任中、郵政民営化のときよりもはるかに環境いいですよ。私が総理のとき、外人記者から質問された。「小泉さん、あなた郵政民営化が必要だと言って総理になった。国会の多数派の支持を得ないと、郵政民営化法案は成立しない。与党も野党も反対でどうして実現するのか」と質問された。私は笑って「まあ見ていて、いまに分かるから」と言った。しかしね、結果的には、国会で賛成多数の結論が出なかったですね、否決されちゃいました。ともかく郵政民営化は全政党が反対だった。2001年3月、森(喜朗)総理が退陣表明する自民党大会で、自民党執行部は「郵政国営堅持」という決議をした。なぜなら、4月の総裁選に小泉が立候補したら郵政民営化を主張するに違いないと。そして2005年8月、参院で郵政民営化法案が否決された。普通はこれでおしまいですよ。そのとき、私は「郵政民営化法案の否決は、小泉内閣の不信任と同じだ」と言っていた。暗に、否決したら解散するぞ、という方針だったんです。しかし、反対派の議員は信用しなかった。それは無理もない。衆院を解散しても参院の構成は変わらないから、「解散なんてできっこない」と。ところが私は2年後の8月8日に「追い込まれ解散」した。

 私は本当は賛成してもらいたかったんです。8月は暑い、暑い。解散(・総選挙)なんて体がもつかな、勝利を得てもまた参院で否決されるのかな、でもこれは国民に聞いてみるしかないと。あの解散はまさに「乾坤一擲(けんこんいってき)」という文字がぴったりの解散だったんです。一か八か、国民に聞いてみた。すると、国民が支持してくれて9月11日の投票日、郵政民営化賛成の公認候補が多数派を占め、勝利をおさめた。そしたら、参院の反対派はくるっと賛成にまわった。

 それに比べれば、いまはどういう状況ですか。野党は全部、「原発ゼロ」に賛成ですよ。「原発ゼロ」反対は自民党だけ。しかし、本音を探れば、自民党議員で賛否がどうかと言えば、私は半々だと思っている。ここでもし安倍総理が「原発ゼロにする、自然を資源にする国家をつくろう」と方針を決めれば、反対派はもう反対できません。必要論を唱えているマスコミも意見が変わる。正面きって「あくまで必要だ」と盾突く議員は一握り。安倍総理として、国民から与えられた権力を望ましいあるべき姿に向かって使う。こんな運のいい総理(は)いない。使おうと思えば使えるんですよ。総理が決断すれば、「原発ゼロ」反対論者も黙っちゃいますよ。顔が浮かびますが。できるんです。国家の目標として、ほとんどの国民が協力できる体制が。もし自民党がゼロ方針を決めれば、全政党が賛成する。このチャンスを生かす。活用、大事だと思いますよ。

 逆に、「どうしても政治の責任で最終処分場をつくるんだ」といって、住民の反対を押し切れますか。押し切ろうと思って権力を使うより、久しぶりに珍しく国民の多数が総理と真に協力しようという体制ができる状況はめったにない。しかも壮大な事業です。夢のある事業。自然を資源にする事業です。それに総理の権力をふるうことができる。それにこんな運のいい総理はいない。いま、政治の出番だな。総理はどのように権力を行使すべきか。国民は「こういう望ましい方向に権力を使ってください」と期待している、国民がお膳立てしてくれると思うんですよ。これは結局、総理の判断力、洞察力の問題だと思いますが、そういう方向にカジを切ってもらいたい。

 私はつい最近、河野太郎代議士からある本を贈られた。「これ読んだら参考になりますよ」と。米国の物理学者エイモリ・ロビンス博士の著書「新しい火の創造」。ロビンス博士はロッキーマウンテン研究所の会長で、日本の旭硝子財団からブループラネット賞を受賞。2009年にタイム誌が「世界でもっとも影響力がある100人」に選んだ。読んでみたところ、なんと「米国で脱原発が必要だ」と説いている。しかも「2050年には脱原発、脱石炭、脱天然ガスも実現できる」と。うかうかしていると、日本より米国が先に「脱原発」するかもしれない。ぜひとも、安倍総理はこの大きな権力を、久しぶりに多くの国民が協力できる壮大な事業に使っていただきたいと期待している。

(中略)

 【再び原発ゼロ】

 原発問題も、将来「原発ゼロ」。米国の博士が考えているように、脱石油、脱石炭までいかなきゃ。夢のある事業にのりだした。日本は世界の模範となる国家としてまた発展できる時期が来ているのではないか。何事もピンチはチャンス。過去の歴史をみると、本当にすさまじいピンチを日本は乗り越えてきた。関東大震災はまだ90年前ですよ。東京を中心に10万5千人が命を失った。その後も昭和恐慌、そして第2次世界大戦、東京焼け野原、広島、長崎に原爆を落とされた。なんと300万人以上の国民が命を落とした。それでもくじけなかった。最大の敵、米国を最大の味方にしてしまって、今日の世界で一番平和な国家をつくり上げた。あの敗戦からは夢のような状況だ。

 いま再び、大震災のピンチをどうやってチャンスに変えるか。1973年の石油ショックのピンチがあったからこそ、日本は環境先進国になった。今度の大震災のピンチを夢のある事業に、国民のほとんどが望ましいと思う方向にもっていく権力を安倍総理は持っている。今の自民党議員、ほとんど従いますよ。そうすると、全政党が総理の方向に協力できる。夢のある方向です。それをぜひご理解頂きたい。

(質疑応答略)

 

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呉越同舟でいこうではないか (えちごや智)
2014-01-11 21:38:04
「脱原発」のうねりをつくることが最大の急務。
きっかけを選択できる余裕はない。
無論 人を選ぶことも。
機を逃せば「脱原発」はならない。
裏にどんな化け物が隠れていようとも原発推進を止めなければならない。

呉越同舟でいこうではないか。
返信する
Unknown (K-T)
2014-01-12 17:04:43
>プルサーマルは、核燃サイクルを恒久化します
この部分は誤解を招きそうなので、説明を加えたいと思います。
核燃サイクルのエースは高速増殖炉もんじゅ(実験炉の段階ですが)でした。これは運転中にプルトニウムを再生産することで補給の必要がなくなるためサイクルを名乗ってましたが、現状は皆さんご存知の通り お話になりません。成果が出ないので前政権で廃炉が検討されましたが、しぶとく残っています。 
村の連中としては高速増殖炉が見込めないので、プルサーマルもサイクルだと思わせたいんでしょうがウソです。
使用済み燃料から1%のプルトニウムを再利用するだけで、運転後のMOX燃料は行き場がありません。
でも、そうしないとIAEAやアメリカさんから余剰のプルトニウムを問題視されるので進めたいという流れです。 以上補足です。
返信する
あとで手のひらを返す予定では (N.O.)
2014-01-12 22:17:44
ここ数年間は、公約だから守らなければという考え方が時代遅れになっていますし、制裁の方法もありませんから、脱原発を提唱して立てた候補が当選してから再稼動推進に転じてもぜんぜん不自然ではないと思います。
あとで再稼動を支持する手筈になっているので首相の政策に逆らっても何の制裁もないのではありませんか?
左寄りに見せかけて市場を分け合う新聞のようなもので、裏では話がついていると思います。
返信する
冗談じゃない (AS)
2014-01-13 12:35:45
小泉氏は単に「機を見るに敏」な御方だとしか私には思えません。
風見鶏二世(初代は中曽根シニアです)。
どなたかが君子豹変したのだとおっしゃるならそれまでですけど。
返信する
反原発は是ですが (時々拝見)
2014-01-19 10:35:06
「はだしのゲン」の町内会長を思い出しました。

さて、ニュートリノの超光速騒ぎの時、科学に対する無知を露呈した新聞に限って原発賛成ですね。
小泉元総理には、「毎月、十億円よこさないと、原発稼動して、プルトニウムつくるぞ」と言ってる団体に対するコメントを期待します。

昔、「バカが多くて困るのよね~」というCMに、何らかの自覚がある方から「バカとは何だ!」と言いがかりがついたそうです。「バカが多くて困ってる」方ではないようです。バカがCM禁止用語でないなら。
「はだしのゲン」も、「町内会長」の自覚のある方々は、日本国民に見せたくないでしょうね。
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