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安倍首相が今国会であらためて触れ始めた憲法9条の「改正」。
この週末、中谷防衛相や谷垣自民党幹事長らが、異口同音に、
「憲法9条はわかりにくいから改正すべきだ」
と言い出しました。あなた達だからわかりにくいんでしょうと言いたくなるのですが。
まず、中谷防衛相は2016年2月27日午前のテレビ東京の番組収録の中で
「自衛権、国を守ることは明確に考えるべきだ。国民に分かりやすい形で憲法が制定されるべきだ」
「安全保障の基本的なところは分かりやすいように制定すべきだ」
と言いました。
この人にわかりやすいって、どういうレベルにまで落とせばいいのか。
中谷防衛相の「現在の憲法をいかにこの法案に適応させていけばいいのか」発言の衝撃と野党の腰砕け
谷垣幹事長は同日のBS朝日の番組の中で
「自衛隊が戦力なのか戦力でないのか、小学生が(条文を)読んで分かりにくいことは事実。憲法を『読んで字のごとく』とするのは大事だ」
と言いました。
ついでに、柴山昌彦首相補佐官も同日、埼玉県川越市で講演し、
「国内では(政府解釈で)軍隊でないと言っても、海外では軍隊として扱われる。残念だが、国民をいわば欺いているのが実態だ」
「自衛隊が憲法に合致しているかと言えば、普通の人や子どもが読めば『おかしい』となるはずだ。政府が自衛隊を合憲としてきた解釈は、非常に苦しい」
と言ったそうです。
小学生には、憲法のすべての条文がわかりにくいと思う。それより早く安倍首相にポツダム宣言を読ませてください。
これらの改憲発言は、実は「護憲派」から出てきた
『戦後日本が平和国家のあるべき姿として受け入れてきた「専守防衛の自衛隊」を明確に位置づける。解釈でも明文でも、安倍流の改憲を許さないための新9条』
という、新9条論とそっくりです。
護憲派の有力な識者たちが次々と
「解釈の余地のない新9条を作る」
と言い出したものだから、改憲派に便乗されているわけです。
立憲主義を貫くために憲法違反の状態をなくすっていうんですが、新9条を作るってのは、つまり改憲するってことですからね。もはや純粋な護憲派じゃありません。
新9条論に反対する。立憲主義の理想は達成できず、危険な改憲に利用されるに決まっていて非現実的。
さて、これらの改憲論のまず第一におかしいのは、法律というのはどれだけ緻密に規定しても必ず解釈の余地はあるのであり、さらにいえば、憲法の場合には解釈の余地があった方が時代に即した人権保障ができるということです。
たとえば、日本国憲法ではプライバシー権や環境権などの新しい人権は具体的に名前を挙げては規定されていないのですが、これらの人権は憲法13条後段の「幸福追求権」の中身として保障されると解釈されています。
憲法13条
すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。
「幸福追求に対する権利」というように弾力をもって規定されているからこそ、名誉権や人格権などどんどん新しい中身が盛り込めるのです。
次におかしいのは、理想と現実がかい離しているから、立憲主義の立場から現実に条文を合わせるという発想です。
だったら、憲法では法の下の平等が規定されているのに、男女間の諸問題は日本国憲法制定以来70年間不平等のままだから、法の下の平等の条文から「性別」を除こうという話になりますか?
憲法14条1項
すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。
とにかくどこでもいいから憲法を変えたい。
現実は日本国憲法に規定されている条文通りに行っていないことが多々あります。だからこそ、憲法が必要なのだともいえます。
憲法によって権力の手を縛るのが立憲主義なのに、現実が条文とかい離しているから条文を緩くするというのでは、立憲主義の精神にむしろ反します。
確かに自衛隊は憲法9条2項に明らかに違反する存在です。しかし、自衛隊を保有すべきだという意見が多数である。だからといって、わかりにくいからとか現実にあわないからといって9条の方を変えてどうするんですか。
憲法の条文に現実が満たないからと言って条文の方を下方修正ばかりしていては、ちっとも世の中が良くならないではないですか。
自衛隊を9条の条文に明記すれば、より平和になりますか?憲法の要求水準を下げたら、現実はさらに悪くなるでしょう。
わかりにくいままで結構。
我々は理想を現実に合わせるのではなく、理想を目指して現実を変えていくべきなのです。
だからといって、憲法の解釈をいきなり変えて、実質的な改憲をしていいというものではない。
ところで、2016年2月3日の衆院予算委員会で、安倍晋三首相と全閣僚が出席し、右翼政治家の稲田朋美自民党政調会長が
「憲法改正は自民党の党是だ。憲法9条第2項の文言について、憲法学者のおよそ7割が自衛隊はこの条項に違反ないし違反する可能性があると解釈している。このままにしておくことこそが立憲主義を空洞化させるものだ」
とたずねると、安倍首相は
「7割の憲法学者が、自衛隊に憲法違反の疑いを持っている状況をなくすべきではないかという考え方もある」
と述べました。
集団的自衛権の行使を閣議決定で認めてしまって立憲主義違反だと批判されている安倍自民党の側が、立憲主義を持ち出すという本末転倒なことになってきているのです。
形式的に立憲主義を持ち出しすことの危険性がここに表れていると言えるでしょう。
うわあ。。。。絶句するしかないツーショット。
安倍首相「学者の7割が自衛隊を違憲としているから改憲」。9割の学者が違憲という法律を作ったくせに。
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安倍改憲政権の正体 (岩波ブックレット) |
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日本最高のルポライターによる安倍政権の危険性告発。
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安倍政権と日本政治の新段階 新自由主義・軍事大国化・改憲にどう対抗するか |
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護憲派に最も信頼されている憲法学者渡部先生による詳細な改憲の背景解説。
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検証 安倍イズム――胎動する新国家主義 (岩波新書) |
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「美しく誇りある」父のような国家が国民一人ひとりを子のように指導し、守っていくーー。異次元緩和や賃上げ税制など経済政策から教育、憲法改正、安保法制まで、安倍流国家介入型政治に通底するのは「国家の善意」である。その思考と意志を、国会審議や諮問会議議事録など「首相自身の言葉」から探る。
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安倍政権の裏の顔 「攻防 集団的自衛権」ドキュメント |
朝日新聞政治部取材班 (著) | |
講談社 |
「暴挙の安保法制」はなぜ、いかにして、実現してしまったのか?「言論弾圧」「なし崩し」で国民からもついに総スカンを食らった「安保法制ゴリ押し」の基幹―「集団的自衛権行使容認」の形成過程が目に見えて分かる「永田町・霞が関」水面下の記録!
だいたい、右翼的改憲派に3分の2の議席を握らせないようにするだけでも精一杯なのに、「護憲的改憲派」が3分の2を取ろうだなんて、全く不可能で非現実的。
こちらの点について、現実に理想を合わせた方がいい。
よろしかったら大変お手数とは存じますが、上下ともクリックしてくださると大変うれしいです!
憲法9条改正、自衛隊の明確な位置付けが必要
毎日新聞2016年2月27日 11時15分(最終更新 2月27日 11時42分)
テレビ東京の番組収録で
中谷元(げん)防衛相は27日午前、テレビ東京の番組で、憲法改正について「自衛隊の存在は意見が分かれる状態だ。国の安全保障の基本的なところは、国民に分かりやすいように制定すべきだ」と述べ、戦力不保持を規定した憲法9条を改正し、自衛隊を明確に位置付ける必要があると指摘した。
ただ、中谷氏は「具体的な改正案を各党で議論し、(国民に)提案すべきだ。時間をかけて丁寧に議論し、決めるべき問題だ」と述べ、具体的な改正項目は夏の参院選の争点にならないという見方も示した。
安倍晋三首相も3日の衆院予算委員会で9条改正に言及している。【村尾哲】
防衛相、憲法9条改正に意欲
- 2016/2/27 10:42
中谷元・防衛相は27日午前のテレビ東京の番組収録で、憲法9条について「自衛権、国を守ることは明確に考えるべきだ。国民に分かりやすい形で憲法が制定されるべきだ」と述べ、改正に意欲を示した。「具体的な改正案を国会での各党の協議で提案すべきだ。時間をかけて丁寧に議論して決めるべきだ」とも語った。
自民党が2012年にまとめた憲法改正草案は「自衛権の発動」などを盛り込んでいる。
憲法9条、分かりにくい…谷垣氏ら改正に前向き
2012年の党の改正草案では自衛権や国防軍の保有を明記している。中谷防衛相も27日のテレビ東京の番組で、憲法学者に自衛隊の違憲論が根強いことを踏まえ、「安全保障の基本的なところは分かりやすいように制定すべきだ」と語った。
自衛隊と憲法9条解釈「残念だが、国民欺いてる」 柴山首相補佐官が改正訴える
柴山昌彦首相補佐官は27日、埼玉県川越市で講演し、自衛隊と戦力不保持を定めた憲法9条2項の関係について「国内では(政府解釈で)軍隊でないと言っても、海外では軍隊として扱われる。残念だが、国民をいわば欺いているのが実態だ」と述べ、自衛隊を憲法に明記すべきだと訴えた。
同時に「自衛隊が憲法に合致しているかと言えば、普通の人や子どもが読めば『おかしい』となるはずだ。政府が自衛隊を合憲としてきた解釈は、非常に苦しい」と指摘した。
将来の国会発議に向けた改正項目の絞り込みに関し「9条が全然、箸にも棒にも掛からないということでは必ずしもないのではないか」と述べ、9条改正が盛り込まれることに期待感を示した。
首相が9条改憲を訴え 衆院予算委で条項に直接言及
2016年2月3日 東京新聞夕刊
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衆院予算委員会は三日午前、安倍晋三首相と全閣僚が出席し、二〇一六年度予算案に関する基本的質疑を始め、実質審議に入った。首相は、戦力の不保持を規定した憲法九条二項について「七割の憲法学者が、自衛隊に対し憲法違反の疑いを持っている状況をなくすべきだという考え方もある」と述べ、改憲の必要性を訴えた。
首相は、集団的自衛権の行使容認を柱とした安全保障関連法について「違憲」と判断する憲法学者が多いことに関連し、「憲法学者の七割が自衛隊の存在自体に違憲の恐れがあると判断している。自衛権の行使そのものが違憲だと解釈している以上、当然、集団的自衛権も違憲になるんだろう」と指摘した。
首相は、自衛隊は違憲ではないとした現行の政府解釈を説明。その上で、九条改憲で自衛権や国防軍創設を明記した自民党の改憲草案について、「党として将来あるべき憲法の姿を示している。私たちの手で憲法を変えていくべきだという考えで草案を発表している」と強調した。
国会での改憲発議については「国会は国民に(改憲の)判断を委ねるための発議をするだけだ。国民に決めてもらうことすら国会議員がしなくていいのか。責任放棄ではないかと自民党の国会議員が考え抜いて、われわれの考え方を(草案で)示した」と説明した。
自民党の稲田朋美政調会長が「現実に合わなくなっている九条二項をこのままにしておくことこそが立憲主義の空洞化だ」と、九条改憲をただした質問に、首相が答弁した。
首相は改憲について、先月四日の年頭記者会見で、夏の参院選の争点にする考えを表明。先月二十二日の施政方針演説では「正々堂々と議論し、逃げることなく答えを出していく。その責任を果たしていこう」と各党に呼び掛けるなど、たびたび前向きな姿勢を示してきた。
ただ、どの項目の改憲に優先して取り組むかは明示していない。この日も「具体的な改正内容は、国会や国民的議論と理解の深まりの中でおのずと定まってくる」と答弁。同時に「国民主権、基本的人権の尊重、平和主義など現行憲法の基本原理を維持することは当然だ」とも強調した。
<憲法9条> 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇または武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2項 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
2016年2月28日(日) しんぶん赤旗
谷垣自民党幹事長「自主憲法つくる」
9条明文改憲・緊急事態条項に言及
自民党の谷垣禎一幹事長は27日に出演したBS朝日の番組で「マッカーサーの占領下で憲法をつくったのはおかしい。自主憲法をつくる必要がある」と発言するなど明文改憲が必要との認識を示しました。有事に国民の人権を停止し、首相に権力を集中する「緊急事態条項」にも言及しました。
番組で谷垣氏は、自民党の改憲草案が、憲法9条を改定して自衛隊を「国防軍」に位置づけようとしていることなどを念頭に、「(公布から)70年たつと憲法が、現状に合わないところがかなり出てきている」「(9条を)変えたほうがよいと思う」と述べました。
「緊急事態条項」について谷垣氏は、阪神・淡路大震災や東日本大震災などを口実にして、「非常事態に国家がどういう権限を発動できるか憲法で書くべきだ」と主張。災害対策は「緊急事態条項」がなくても「法整備」などで可能だと指摘されると、「そういう議論が何を狙っているか。憲法『改正』に踏み込みたくない考えで言っている方もいる」と決めつけました。
自民党・改憲草案は「緊急事態条項」について「外部からの武力攻撃、内乱等による社会秩序の混乱」などの「緊急事態」において、総理大臣が「緊急事態」を宣言したうえで、内閣が法律と同一の効力を持つ政令を制定できるとして、国会の判断なしに人権制限も可能としています。また「何人も…国その他公の機関の指示に従わなければならない」と明記しています。
これに対して憲法学者などからは、憲法の効力を停止し、戦争法のもとで「戦争する国づくり」を進めるため、情報や物資を統制し、国民動員の体制をつくるものだとの批判が上がっています。
おまけ
私の“大好きな(笑)”美輪明宏さんが、こう仰有ってます。
「憲法9条を変えるなら、言い出しっぺの政治家の皆さんが自ら銃器を取り、一兵卒として第一線に立つ。それと、そういう政治家の一族や支持者達が年齢性別関係なく、皆さん連れ立って戦場へ行く。“そうするなら”、憲法9条を変えてもいいですよ。」と。
同法には、“開戦後10時間以内に、兵卒として最前線に送られるべき”人物として時の首相も列挙されています。
自分は絶対安全な場にいて指揮するだけだから、平気で自衛権だ何だと言えるんですよ。
私は9条第2項だけ改憲を支持します。
他は変えないで欲しい。
日本人だけ防衛のための戦力をもたせないと言うのはそもそもおかしい。しかも現に自衛隊という戦力持ってますし。
それと、この第2項があるせいで、日本の左派がいつまでも外交・国防に関してお花畑から抜け出せないことが困る。そのせいで安保上の危機が起こるたびに、左派は国民の支持を失う事を繰り返す。日本の左右のバランスが崩壊している大きな原因の一つが9条第2項だと思う。
なります。自衛隊のままにするか、それとも正式に「国防軍」(私個人としては、明治以来の伝統的な名称である「国軍」にするべきだと思いますが。)にするかは国民の議論に委ねるべきだと思いますが、自衛隊及び日米安保(日米同盟)によって、戦後及び今日の日本及び極東の平和が保たれてきたのは、疑いない事実です。それらを、憲法上疑いのない存在として明記し、堂々と持つ、行使することが平和への道です。
>憲法によって権力の手を縛るのが立憲主義なのに、現実が条文とかい離しているから条文を緩くするというのでは、立憲主義の精神にむしろ反します。
憲法で縛って、動きがたいことにしておけばいい、それが立憲主義だというなら、そのような考えは、既に時代遅れだといっていい。必要な権力は、素早く、正確に、強力に行使できなければならない。その道を示すのも、今日の憲法の役目です。
>確かに自衛隊は憲法9条2項に明らかに違反する存在です。しかし、自衛隊を保有すべきだという意見が多数である。だからといって、わかりにくいからとか現実にあわないからといって9条の方を変えてどうするんですか。
未だに、頑迷固陋に自衛隊の違憲説に固執するのも、法曹と憲法学者、運動家程度の、国民の中では圧倒的少数派になってしまいました。
しかし、自衛隊が「憲法違反」だとするなら、9条こそが日本と極東の平和を害する存在だと言わねばならない。つまり、これからの日本と極東の平和のためには、9条は不要・有害な存在です。
「国内では(政府解釈で)軍隊でないと言っても、海外では軍隊として扱われる。残念だが、国民をいわば欺いているのが実態だ」
「自衛隊が憲法に合致しているかと言えば、普通の人や子どもが読めば『おかしい』となるはずだ。政府が自衛隊を合憲としてきた解釈は、非常に苦しい」
以上の言辞に関わって、多少コメントを加えます。
そもそも、今頃、何を寝とぼけたことを言っているのか、と呆れます。 警察予備隊に始まり、現自衛隊に至るまで、欺き続け、苦しい言い訳をしながら、米国に従属して来たのではないか、と。
私は、独立国家には、最小限の国防軍を保有すべきであるとの信念を持っているのですが、現憲法は、それを禁じているのは明白である以上、憲法を厳守すべきであり、国防のために軍備を保有すべきかどうかは、国民の意思に依ることにすべきであるのは立憲主義に基づく国家統治からは、当然、と信じています。
更に言えば、自衛隊は、日本国家防衛を唯一、最大の任務と為す軍事組織と言うよりも、米国に従属した軍事力としての意義が濃いもので、其処から、安倍首相他の失言にも実態が表出されるのであろうと慮っています。
現職自衛隊員に、実際の感想を聞けば、自分たちは
日本の自衛隊員なのに、米軍の将校が来れば、整列して迎え、幹部も、上司に接するかのように卑屈であり、印象が悪い、等と愚痴るのが常です。
駐屯地祭等でも、米軍兵士に接する自衛隊員を見れば、それが了解出来るでしょう。
何か可笑しい、と思いませんか。 本当に、独立国の「自衛隊」でしょうか。
其処から、安倍首相の本音も出て来るのだ、と納得出来ます。 即ち、自衛隊は、この国を防衛するための組織ではないのだ、と。
以下の高橋 孝治氏の舌鋒鋭い安倍首相批判には、右翼論者も首肯されることと思われます。 即ち、「安倍晋三や「もはや一国のみで自国の安全を守ることはできない」という発言を賛美する者には、ここまでの論理は考えられないのだろう。結局、表面だけ聞けば保守的な発言をしているようで、よく考えるとトンデモない売国発言をしており、保守層から批判されなければならないのは実は安倍晋三なのである。」
まだ批判されていない安倍晋三のトンデモ発言 —保守的に見せかけた売国発言— 【投稿】
高橋 孝治 オルタ
http://www.alter-magazine.jp/index.php?%E3%81%BE%E3%81%A0%E6%89%B9%E5%88%A4%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%AA%E3%81%84%E5%AE%89%E5%80%8D%E6%99%8B%E4%B8%89%E3%81%AE%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%A2%E7%99%BA%E8%A8%80
そういう戦後の積み重ねを今更のようにちゃぶ台返しして憲法改正の「口実」にしたいというのが見え見えな話ですね。
安倍政権の性格を見ていると、日本の政治が積み重ねてきたことを簡単にチャラにしてしまおうという傾向が強いですね。
「安保も自衛隊も合憲」という基本路線は従来の自民党政権が採ってき来たものであり、今更のように「憲法違反」などと言い出すということは自民党のやって来たこと自身を否定することになります。
まあ、これで「保守」看板掲げるのだから偽装表示ですね。(笑)
最後は「国民投票」ではないですか!
たとえ国会で2/3以上の賛成を得ようと、日本国憲法はそれだけでは改正出来ないのでは?
皆さんの様な方が国民の大多数なら、心配しなくても良いでしょう?
私は9条2項は改正すべき、もしくは3項を加えて「国防軍」を明記すべきとは思いますが。
国民主権は揺るがないので、最後は国民が決めるんですよ。
最後は国民投票によって決するということはその通りなんですが、国民投票まで改憲案に賛否の意思表示をしないなんてことはあり得ないことだと思います。
これは、疑問だらけさん自身が9条改憲の意思表示をされていることからも明らかだと思います。
一般論として、どんな政治問題についてもいろいろ多様な意思表示や意見が表明されることは民主主義国家にあっては当然のことです。
従って、今回の安倍政権による改憲論議に対して国民投票があるから議論をしないということはないのであって、賛成反対その他の議論が出ていることは当たり前な好ましいことだと思います。
すみません、仰る通りです。
ダメですね…感情的になっては…かたじけない。
何か、このままでは安倍政権に改憲されてしまう!とにかく、貶しとけ!的な論調に見えちゃったもので…
改めて、私の考え。
やっぱり、小学生が社会科の授業で憲法を読んで、自衛隊の存在に疑問を抱かない条文にする必要があると思います。
私自身、過去中学生の息子に「自衛隊ってホントはいけない人達なの?」と聞かれた事があります。子供たちが読んで、すんなり納得出来且つ尊敬される自衛隊にしましょうよ!
疑問だらけさんの仰ることは分かるのですが、昨年集団的自衛権は合憲だと主張して新安保法制を強行採決した当の安倍自民党が、自衛権は9条に反するなど言うことが全く筋の通らないことだと思うのです。
じゃあ、諮問機関まで設けて集団的自衛権は合憲だという答申を出させたのも一体何だったのだ?という話なんです。
何も安倍批判派は、芸能人ではないのですから安倍が好きとか嫌いとかいうことではなくて、安倍氏の言うことやることの重みのなさに不信感を抱いていると思うのです。
9条の解釈についてはいろいろあるとしても、現に自衛隊は国民の間では充分に認知されているところであります。
また、自衛権の存在については国家や国民の自然権ということからも充分に説明のつくことだろうと思います。
自衛隊については、日本国家にとって剣を防ぐ盾のようなもの外敵の侵入を防ぐ城壁のようなものであり、決して他国を攻撃したり威嚇するための剣でも侵略のための軍隊ではないと喩えることが出来ると思います。