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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

私の愛するバーニー・サンダース米大統領候補の逸話と言葉。「どうか絶望の世界には足を踏み入れないで」

2016年02月06日 | 海外の話題

 

 私は、毎回アメリカ大統領選挙のことを日本の報道機関が報道しすぎだと思っています。

 ほんとに、日本はアメリカの植民地なんだなと思ってゲンナリするのですが、今回、民主党主流派のクリントン候補に対抗して出馬しているサンダース候補のことに触れないわけにはいかないでしょう。

 「社会(民主)主義者」を自認するバーニー・サンダースは、もともと民主党の人ではなく無所属の議員です。

 彼は、格差是正やTPP反対、LGBTの権利拡大を訴え、若者から圧倒的な支持を集めています。

右下隅に大好きな大女優、スーザン・サランドンさんが!

 

 

 そしてニール・ヤングやサイモン&ガーファンクルのアート・ガーファンクルが自らの楽曲を選挙運動に使用することを許可しているほか、哲学者ノーム・チョムスキーやアーティストのシェパード・フェアリー、人気ロック・バンドのレッド・ホット・チリ・ペッパーズらもサンダース支持を表明しています。

 

 彼の政策は以下の通り。

【バーニー・サンダースが掲げる政策】

・最低時給を15ドルに上げる

・全国民の医療保障&社会保障制度の拡大

・公立大学の授業料無償化

・人種間の平等の実現と公民権の擁護

・警察法、刑務所法、薬品法の改正

・環境問題に取り組み、キーストーンXL計画(米大陸を横断する石油パイプライン計画)に反対する

・富裕層への課税&企業助成政策の廃止

・TPP反対&海外アウトソーシング反対

 

・崩壊しかかっているインフラの再建

・労働者が組合に入る権利を支援

・病気休暇中の保障を全労働者に

・有給休暇を全労働者に

・家族休暇・医療休暇を全労働者に

・男女の賃金平等化

・質の高い保育サービス

・子供の貧困と若年者失業の削減

・市民権獲得の道を開くための移民法の改正

・全国民の選挙権の保障

・政治家への企業による大口献金の禁止

 

▼バーニー・サンダース応援動画「Vote TOGETHER For Bernie Sanders」

 

 

 去年の出馬表明の時には、クリントン候補に40~60%くらい支持率で差をつけられていましたし、こんな政策公約の候補がよもやアメリカで大統領になれるとは思わなかったので、これまで取り上げてこなかった当ブログの不明を恥じます。

 だって、74歳だし、背中も少し曲がっていて見栄えもパッとしないので、とてもアメリカで受けるとは思わなかったし。。。

気さくな人過ぎて、撃たれたりしないかとドキドキする。

 

 

 ところが今や、サンダース候補は、最初のアイオワ州での予備選挙でクリントン候補とがっぷり四つ。

 クリントン候補の49・8%に対して49・6%の支持を得る(5つの投票所ではコイントスで決めなければならず、なんとすべてクリントン候補が勝った結果)という、もう善戦というよりも、堂々たる、大統領になる可能性のある候補の闘いぶりです。

 サンダース候補の主張は若者に支持されているのは、2011年の「オキュパイ・ウォール・ストリート」(ウォール街を占拠せよ)=1%対99%の闘いの流れを継承していることだとされています。

ウォール街を占拠せよ 全米でデモ広がる 「国難」東日本大震災に沈黙する日本の富裕層に富裕税の導入を!

ワシントンを占拠せよ 庶民のティーパーティ(茶会)に発展する「ウォール街を占拠せよ」運動

10・15 5大陸71か国の719都市で世界同時抗議行動 ウォール街から「東京も占拠せよ」

 

 

 そんなサンダース候補の近況をレポートした文章の中で、最もほっこりしたのが「ウォール街の機関紙」ウォールストリートジャーナル記者のアイオワ州党員集会見聞記だったのは、なにか象徴的です。

大統領選レースというものは概して入念に準備されていて気取った感じがするのだが、人々の生活のつらい一面を目にすることもよくある。そんな瞬間に、1月25日に出くわした。それは、アイオワ州中部のアイオワフォールズで開かれたバーニー・サンダース候補のイベントの時だった。

 アイオワフォールズは人口5000人ほどの小さな町で、選挙運動の決起集会として始まったものだが、告白集会になっていった。

 雰囲気はいつものサンダース氏の集会よりくつろいだ感じで、同氏の周りに数百人が集まっていた。サンダース氏はいつも通りに選挙演説をした後、聴衆にマイクを渡し、自らの話をするよう求めた。

 すると、聴衆の一人のアン・ゴードンさん(65)が、年1万ドル(約120万円)に満たない社会保障給付金で生活していると述べた。そして、淡々とした口調で、家の全ての家具をキッチンおよびダイニングに運んでいるのだと話した。暖房費節約のためだという。

 「外出もしないし、服も買わない。孫にプレゼントも買ってやれない」と彼女は語った。

 サンダース氏は周りを見回し、社会保障給付金の生計費調整額が今後いくらになるか知っている人はいるかと尋ねた。ゴードンさんはそれに答えた。

 するとサンダース氏は、優しい口調で「正解。答えはゼロだ」と言った。



 その後、同じく聴衆のキャリー・オルドリッチさん(46)は、神経疾患で働くことも、生活費を払うことも困難になったと涙声で訴え、「いつも自分を恥じている」と話した。

 前出のゴードンさんはその後、記者たちに対し、過去の仕事で貯めたお金をかき集めてサンダース氏に15ドル(約1800円)寄付できたと明かした。「わたしはバーニー(サンダース候補)が大好きだ。彼は偽物じゃないし、意地悪でもない」

 これらの話に対するサンダース氏の反応も実に印象的だった。

 ビル・クリントン元大統領だったら、この2人の支持者に歩み寄り、ハグをしたところだろう。だが、それはサンダース式ではない。

 彼は、感情を表に出し、人の痛みを感じていることをあからさまに見せるようなタイプの候補者ではないのだ。サンダース氏は、他の何百万人もの人々が同じような苦難に耐えていると述べ、話を続けていった。』

 

 

 

 うちからもリンクさせていただいている国境なき通訳団創始者で、オランダ・ハーグの国際司法裁判所にもご一緒していただいた中嶋寛さんの愉快なブログ「のら猫寛兵衛」さんから、サンダース候補の30年間の発言録も転載させていただきました。

「私たちは、この国を自由の国にしている憲法上の基本的な権利を損なうことなく、テロと戦い、アメリカ国民を守ることができるはずだ。

 私たちはみな忘れまい。1940年代、罪もない日系アメリカ人が理由なく収容所に送られた。1960年代はアメリカの大統領、ケネディ大統領が、FBIの捜査ファイルの対象だった。1960年代には、私たちの中にも20世紀の英雄と考える人のいる1人であるマーチン・ルーサー・キングがFBIに追跡され、捜査されていた」

 

「いまこの国の支配層は、まるで酒や麻薬に依存した人のようだ。もっと、もっと、とほしがる。どれだけ大勢の子供達が貧困にあえごうと、どれだけ失業率が高かろうと、おかまいなしだ。もっとくれ、もっとくれ、もっとくれ、と言っている。

私は言いたい。

えー加減にせい!!

Enough is enough」

 国際通訳者寛兵衛さんの自在な訳文もお楽しみください。

 

 

「いま我々がとり組まなくてはならない課題のひとつ、それはこうだ。

 全国に多くの優れた良き人々がいる。

 しかし、状況は絶望的だ、企業の資金力には負ける、大富豪には勝てない、諦める。

 そう思ってしまったら、まさに彼らの思うつぼ。

 皆さんに伏してお願いする。

 どうかそんな絶望の世界には足を踏み入れないでくれ」

よろしかったら大変お手数とは存じますが、上下ともクリックしてくださると大変うれしいです!

 

 

高校での選挙集会で演説するクリントン氏ENLARGE
高校での選挙集会で演説するクリントン氏 PHOTO: BLOOMBERG NEWS

 【デモイン(米アイオワ州)】記者は1月22日、首都ワシントンを飛び発つ最終便に近い便に乗り込んだ。吹雪がアイオワ州を襲おうとする前のことで、アイオワ州党員集会までの最後の10日間を同州で取材するためだ。ここで大統領選のレースについて記者が持った印象と、道中で遭遇したいくつかの出来事を紹介したい。

 大統領選レースというものは概して入念に準備されていて気取った感じがするのだが、人々の生活のつらい一面を目にすることもよくある。そんな瞬間に、1月25日に出くわした。それは、アイオワ州中部のアイオワフォールズで開かれたバーニー・サンダース候補のイベントの時だった。アイオワフォールズは人口5000人ほどの小さな町で、選挙運動の決起集会として始まったものだが、告白集会になっていった。

 雰囲気はいつものサンダース氏の集会よりくつろいだ感じで、同氏の周りに数百人が集まっていた。サンダース氏はいつも通りに選挙演説をした後、聴衆にマイクを渡し、自らの話をするよう求めた。

 すると、聴衆の一人のアン・ゴードンさん(65)が、年1万ドル(約120万円)に満たない社会保障給付金で生活していると述べた。そして、淡々とした口調で、家の全ての家具をキッチンおよびダイニングに運んでいるのだと話した。暖房費節約のためだという。

 「外出もしないし、服も買わない。孫にプレゼントも買ってやれない」と彼女は語った。

 サンダース氏は周りを見回し、社会保障給付金の生計費調整額が今後いくらになるか知っている人はいるかと尋ねた。ゴードンさんはそれに答えた。

 するとサンダース氏は、優しい口調で「正解。答えはゼロだ」と言った。

 その後、同じく聴衆のキャリー・オルドリッチさん(46)は、神経疾患で働くことも、生活費を払うことも困難になったと涙声で訴え、「いつも自分を恥じている」と話した。

 前出のゴードンさんはその後、記者たちに対し、過去の仕事で貯めたお金をかき集めてサンダース氏に15ドル(約1800円)寄付できたと明かした。「わたしはバーニー(サンダース候補)が大好きだ。彼は偽物じゃないし、意地悪でもない」

 これらの話に対するサンダース氏の反応も実に印象的だった。ビル・クリントン元大統領だったら、この2人の支持者に歩み寄り、ハグをしたところだろう。だが、それはサンダース式ではない。彼は、感情を表に出し、人の痛みを感じていることをあからさまに見せるようなタイプの候補者ではないのだ。サンダース氏は、他の何百万人もの人々が同じような苦難に耐えていると述べ、話を続けていった。

 (中略)

 クリントン家の人とも2回遭遇した。1回はうまくいったが、もう1回はうまくいかなかった。

 まず、うまくいかなかったほうから。2日前にデモインで開かれたアフリカン・アメリカン・フェスティバルでヒラリー・クリントン候補の代表取材記者を務めた時のことだ。記者は短い間、彼女の娘であるチェルシー・クリントン氏と1対1で顔を合わせた。彼女はヒラリー氏とその側近たちに続いて登壇しようとしていた。チェルシー氏は今や選挙戦での母の代理人となっている。母親のヒラリー候補を持ち上げ、サンダース氏の政策を批判し、存在感をみせていた。

 チェルシー氏はホワイトハウスにいた頃、ティーンエージャーだった。このため、メディアから隔離されていたことは有名だ。成人後は一時メディアの世界で活躍し、NBCニューズの特別特派員として働いていた。記者はクリントン候補を取材するジャーナリストを代表してチェルシー氏に質問をし、その答えをプール記事として共有することは適切であるように思えた。

 そこで記者は「党員集会でのお母様(ヒラリー・クリントン候補)に関する見通しをどう思われますか」と聞いた。チェルシー氏は記者を見たが、何も答えなかった。

 ヒラリー・クリントン候補に関しては、もう少しラッキーだった。1月26日にマーシャルタウン(アイオワ州)で政治集会が催されたとき、記者はある同僚と話をしていた。この同僚は集会を見学させるため、8年生(中学2年生に相当)の息子を連れて来ていた。すると、クリントン候補の広報担当者ニック・メリル氏が近づいてきたため、記者はメリル氏にその少年を紹介した。その後、メリル氏は少年を呼び寄せ、クリントン氏と対面できるようにしてくれた。

 集会が終わったのは深夜の12時前後だったが、クリントン氏は少年とおしゃべりし、一緒に写真撮影に収まった。彼女がこのようなことをする必要は一切なかったし、疲労困憊してもいたはずだ。選挙戦の中で最も長いと言えるくらいの1日を終えたばかりだからだ。しかし彼女は時間を取り、会えることなど予想していなかった中学生の少年の一生の思い出を作ってくれたのだ。

 投票が始まる前に最後に遭遇した人物は、サンダース氏だった。党員集会の当日の昼食時だ。空港近くのパーキンス・レストランのブースに座っていたとき、隣のテーブルにサンダース氏と妻のジェーンさんがいるのが見えた。同氏は記者と目が合ったが、いらだった表情をしたように見えた。

 彼を責めることはできない。候補者にはほとんどプライバシーがない。アイオワ州での長い戦いが終わりに近づくなか、しばしの間、家族だけの時間を過ごしたいと思っていたのも理解できるのだ。

 記者はさっと自分の持ち物を片付けてそのレストランを出た。ただし、その前に彼の写真を撮ってツイートさせてもらった。

(筆者はWSJ国内政治担当のピーター・ニコラス記者)

 

 

のら猫寛兵衛さんより

サンダース語録 1985~2015 [その他 国際政治]

バーニー・サンダースの1985年からの発言集を聞くと、長年この無所属で民主社会主義の政治家がいかに一貫して弱者の擁護を訴え、格差に慷慨し、金権政治に反対し大企業に反対し軍事費に反対し権利の抑圧に反対して来たかが分かる。
 
そして驚くのが、彼の言っていることがいかに今の日本にぴったりと当てはまるか、である。日本はまさにアメリカの地獄を必死に後追いしているだけである。だから彼の躍進は日本に飛び火する可能性を秘めていると思う。
 
だから、アメリカ大統領選候補指名争い、来週火曜日の序盤の山場「超火曜日」を乗り切って、さらに旋風を巻き起こしてほしい。そしてそれがそのまま、日本の夏の選挙に向けて新しい運動に火を付けることを期待したい。その思いで[語録」を訳してみた。
 
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「私たちのいま住んでいる世界はこうだ。このことを考えると落ち込みそうになる。数億人という人々が餓死寸前、いまこの瞬間に餓死寸前だ。なのに、世界の超大国をはじめもろもろの国は、おそらく1兆ドル近くのお金を、毎年、毎年、兵器に使っている。核兵器に使っている。一瞬のうちに多くの人々を動けなくし、多くの人の命を奪う神経ガスの開発生産に使っている。しかし、いかに優れた頭脳を結集し科学、ロボット、医学の研究を行なおうが、人間の文明は実のところこの数千年の間、まったく進歩していないのだ」

 

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「この国の全土でいまある種の道徳的な腐敗が起きている。道徳的な腐敗というのは、大統領府や議会で行なわれることがアメリカ国民の意志を反映していると信じる人たちがいるということである。きょうこの部屋に46の州から虹の連合などの人たちが集まったが、そのことによって私たちが大声ではっきりと言っているのは、ロナルド・レーガン(大統領)やその億万長者の友人たちは、アメリカの代表ではない、私たちこそが代表だということだ」


「勤労者の子供たちにはかつて夢があった。ちゃんと勉強していれば、大学にいけるかもしれない、と。その夢はもうない」

 
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「ひどい話だ。アメリカの大都市の一部では、子供の50%が高校を終えられないでいる。大学の学費は高騰しており、豊かな家の子供でなければ大学に行けなくなってきた。かつては多くの親の夢だった。私の親もそうだった。がんばれば学校に行ける、大学教育が受けられるという夢だ」

 
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「たとえば、スウェーデンなど北欧には長年の社会主義の政権があり、おそらくほとんどの点において、それらの国々はアメリカよりずっと民主主義的だろう。選挙では80%、90%の人々が投票し、労働組合が強く、アメリカより開かれたメディアがあり、国民の全員に医療保険がある。そんなのユートピアだと言うかもしれないが、お隣のカナダだって二つの州が社会主義的な政府だ。社会主義を共産主義と同一視して批判するのは、あまりにも無知としか言いようがない」

 

バーモントの医師:          

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「医療費を払えない患者さんが増えています。

皆さんの中にも、家族が病気になったら治療費を払えないのでは 

という心配をされている方が少なくなと思います」

 

「今年私はバーニー・サンダースに投票します。国民会保険制度を求めて戦っている人だからです」

 

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「この国の富裕層の収入がものすごく伸びている一方で、勤労者の生活水準、貧しい人々の生活水準は低下しています。

 中間層や勤労者を不当にいじめるような法案に私が賛成できるわけがありません」

 

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500万人の子供を飢えさせ、200万人に野宿させるような大統領や議会は問題です。町が麻薬や暴力の温床になります。

それで「厳しい犯罪対策」だと言いますが、犯罪に対処したいのなら、犯罪の原因にメスを入れなくてはなりません。この国のすべての国民にちゃんとした生活水準を保証しようではありませんか。犯罪対策、それは、貧しい人々を監獄に放り込むということではありません。人口比以上に黒人を処罰することでもありません」

 

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「貧しい家庭の子供達は飢え、戸外に寝泊まりし、医療や教育の機会もない一方、国の富裕層はますます豊かになっています。税の負担が軽くなっているのからです。子供達が苦しむ一方、富裕層やお金持ちは高級車に乗ってゴルフをしに行きます」


「これは秘密ではありません。アメリカの大統領と議会は国民のニーズに応えていません。その大きな原因は、選挙資金のあり方にあります。お金持ちや大企業がお金で政治家を売り買いできるような制度になっているからです。金持ちはより金持ちになり、貧しい人々はますます貧しくなります。普通のアメリカ人が政治から閉め出されているのです」


「この国が、国の医療保険のない先進国2カ国のひとつであるのは、選挙資金改革と関係しています。いまアメリカでは社長さんたちの収入はうなぎ上りで、貧富の格差はさらに広がり、1000万人のアメリカ人は失業。それは選挙資金と関係しています。制度はだいたにおいて大企業の利害によって支配されています。大統領も議員の多くも、大企業や金持ちの利害を守るのが仕事なのです。彼らがこの国の経済と政治を支配しているのです。

 ですから選挙資金の制度を改革し、いいかげん、選挙に投じることのできるお金を制限しようじゃないかと言っているのです。公平な土俵にしよう。そういう議論なのです」

 

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「私が心配しているのは、この偉大な国、この民主国家が、寡頭制になりつつあるのではないかということ。つまり、一部のごく限られた人々が、大変な富と力を独占し、その富と力を国民全体に対して使う、ということだ」

 

「全国のアメリカ国民が、この10年間の優先順位を間違えたワシントンの政策について憤慨している。金持ちには大変な税の優遇策、200万人が外で寝泊まりする一方、いろんな使えもしない兵器に何十億ドルを費やす。そして500万人の子供達が飢えている」

 

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「希望を失った今のアメリカの国民に希望を与えよう。失業者に雇用を、ホームレスに住む家を、お腹をすかした人たちに食料を」

 

「いまアメリカの勤労者の労働時間は前より長くなっている。かなり伸びた。休暇も減った。多くの人がヘトヘトとだと言っているのも当然。

実質賃金が下がっている分を残業で補う必要があるのだ」

 

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「バーモント州の高齢の低所得者に、零下30度の寒さになっても燃料手当は出せないというのなら、

寒さにも耐える大企業には税金は1セントたりとも払ってはならないという大きな道義的義務があるはずだ」

 

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「経済の成長と言うとき、問題にしなくてはならないのは、誰がそこから収入を増やしているかということであり、明らかに、現実としては、そのいちばん大きい部分はいちばん豊かな人々のふところに収まっている。大多数の人々が実質的には収入が減っているのだ」

 

「支払機で20ドルを引き出しても、2ドル、3ドルといった手数料をとられる。自分のお金を引き出すのにだ。正直これはひどい「ふんだくり」だ。国民から選ばれた議員としての私たち仕事は、そのような「ふんだくり」をやめさせることだ」

 

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「その考え方は、大企業を代弁する議員の皆さんもそうだが、金持ちを優遇すると長い目で見てやがては皆が助かることになる、というものだ。いま上位1パーセントが下位90パーセントより多くの富をという時代で、社長の給料は普通の従業員の200倍、それが何か魔術のように下にまでこぼれてくる、という話だ」

 

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「アジアに投資して莫大な利益を上げた銀行をこの国の納税者が救済するというのはたいへんな皮肉だ」

 

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「景気がいいのはいちばん豊かな人たちだけなのに、なぜ経済が好調と言えるのか、不思議でならない」

 

「大企業の経営者が従業員の500倍あまりの給料を手にするのは道徳的に正しいのか。アメリカの勤労者を解雇して利益を出しているようなものなのに」

 

「問題は我々がサダム・フセインを好きか嫌いかではなく、彼がアメリカ国民にいま差し迫る脅威であるのかどうか、アメリカが一方的にイラクに侵攻することで害より益のほうが大きいのかどうかだ」

 


グリーンスパン連邦準備制度理事会議長(日本で言えば黒田日銀総裁に当たるおっさん)に:


「あなたは現実世界を知らない。私と一緒にバーモントに来て、普通の人たちに会ってみないか。

 カントリークラブやカクテルパーティーは普通のアメリカではない。億万長者は普通の人ではない」


「ウォルマートがGMに代わってアメリカの主要な雇用主となった。人が暮らして行ける賃金ではなく、人が飢える賃金を払う会社だ。

 しかし、そのことにあなたには一切関心がない」

 

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「私たちは、この国を自由の国にしている憲法上の基本的な権利を損なうことなく、テロと戦い、アメリカ国民を守ることができるはずだ。

 

 私たちはみな忘れまい。1940年代、罪もない日系アメリカ人が理由なく収容所に送られた。1960年代はアメリカの大統領、ケネディ大統領が、FBIの捜査ファイルの対象だった。1960年代には、私たちの中にも20世紀の英雄と考える人のいる1人であるマーチン・ルーサー・キングがFBIに追跡され、捜査されていた」

 

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「全国の人が小規模農家の苦労をよく知っている」

 

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「失敗し続けている貿易政策をこれからもまた追い続ける代わりに、いったん立ち止まり、どこで失敗しているのかを理解した上で、勤労者や中間層のためになる合意をまとめるべきだ。大きな多国籍企業の経営者だけのための合意ではなしに」

 

「こういうことをアメリカの上院ではあまり話してはいけないことになっているようだが、これら石油企業がたいへん大きな政治的な影響力をワシントンに対して持っていると思わない人は、自分をごまかしているだけだ」

 

「上位0.1パーセントの人々、30万人の人々の収入は、いまやアメリカ人1億5000万人を合わせた分より多い」

 

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「いまこの国の支配層は、まるで酒や麻薬に依存した人のようだ。もっと、もっと、とほしがる。どれだけ大勢の子供達が貧困にあえごうと、どれだけ失業率が高かろうと、おかまいなしだ。もっとくれ、もっとくれ、もっとくれ、と言っている。


私は言いたい。


えー加減にせい!!


Enough is enough」

 

Bernie Enough is enough!.jpg

 

「アメリカ人は怒っている。

 アメリカ人は怒っている。

 それは、大恐慌以来の最悪の景気後退にあるからだ」


「アメリカ人がなぜワシントンに白けているか、知っていますか?

 議会がなぜまったく支持されないか、好かれないか、知っていますか?

 国民が「ふんだくられている」ことを知っているからです」


何百万人という人々の労働時間が増えています。そして

彼らの賃金は下がって来ているのです。

医療保険代は増えているかもしれません。

年金は減らされています。

 
Bernie 2015.jpg

 

「何かが根本的にまちがっている。

 0.1パーセントの富が、下位の90パーセントの富とほぼ同じなのだ」

 

Bernie Sanders 2015.jpg

 

「200億ドル持っているような億万長者、コーク兄弟なら800億ですが、そういう人たちなら、

 いくら選挙資金規制と言ってもーー委員長はウイスコンシンという中程度の大きさの州ですがーー

 彼らはあなたの目の前で5,000万ドルとか1億ドルといった小切手を切る事ができます。

 それで一切問題ないのです」


「組織的な資金による政府は犯罪組織による政府と同じくらい危険なものだ」(フランクリン・ルーズベルト、1936)

 

Bernie 私が大統領になって.jpg


「この醜悪なまでの格差は不道徳であり、経済的にもまずいし、持続不可能なものだ。

  アメリカの経済がこんなインチキでいいはずがない。変らなくてはならない。

 私は皆さんの大統領として、皆さんと一緒になって、それを変える」


           (拍手喝采)

 
Bernie 聴衆.jpg

* バーニー・サンダース、心は無所属ながらアメリカの大統領選挙、民主党か共和党でなければ勝ち目はない。民主党から大統領をめざすことになった。

 

「問題は天から降って来たわけではない。

 人間がまずい決定によって創り出してきたものである。

 人間による良い決定でそれは変えることができる」


「いま我々がとり組まなくてはならない課題のひとつ、それはこうだ。

 全国に多くの優れた良き人々がいる。

 しかし、状況は絶望的だ、企業の資金力には負ける、大富豪には勝てない、諦める。

 そう思ってしまったら、まさに彼らの思うつぼ。

 皆さんに伏してお願いする。

 どうかそんな絶望の世界には足を踏み入れないでくれ」

 

よろしかったら大変お手数とは存じますが、上下ともクリックしてくださると大変うれしいです!

 

 

コメント (17)    この記事についてブログを書く
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17 コメント

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残念ながらタイミングが悪い (K)
2016-02-06 18:56:20
・民主党が8年やってきたので、次は共和党と考える人が多い
・オバマさんのやってきたこと(やろうとしたこと)と近い
・女性が一度も大統領になっていないので、民主党が勝ってもおそらくヒラリーになる
・文中にもあるけど、年齢がかなり高い

訴えていることが素晴らしいだけに、何か惜しいな。。。
返信する
Unknown (masaki)
2016-02-06 20:02:18
「彼は、感情を表に出し、人の痛みを感じていることをあからさまに見せるようなタイプの候補者ではないのだ。」

これなんです。
このようなパフォーマンスができる政治家、候補者に私たちは無防備にだまされすぎていると思います、特に選挙前。それが選挙運動だということに気付かなければなりませんね。

サンダースさんが大統領になってくれたらどんなにいいか!私もそう思う一人です。

ところが、アメリカでは大統領選の報道には女性が目立ちます。そんな中でサンダースさんの善戦はいかに多くの人々が彼(のようなリーダー)を待ち望んでいるかを表しています。

興味深い話を聞きました。大統領選は女性の戦いという視点もあるのだそうですが、一番人気は?と尋ねると微笑んで母ブッシュと答える人も多い、と。彼女は政治の世界の「やさしくて誠実な女性」だとか。人々はやさしさとか誠実さを求めているのですね。実は政治って本来そういうものではないかと思ったり、です。

返信する
そのものズバリ (リベラ・メ(本物の))
2016-02-06 21:39:58
B・サンダース候補の言葉は、Americaのみならず、世界中の政情をズバリと 言い当てています。H・クリントン女史に期待が集まっている様ですが、サンダース候補の言う“一%の恵まれた人”なので、民主党とは言え、(私は)期待できません。サンダース候補、遠く日本からですが応援しています!
返信する
アメリカ版ジェレミー・コービンだね。どうしても、彼に勝ってほしい。 (L)
2016-02-06 21:47:10
 意外にオバマ民主党政権は日本の報道よりも支持が高いらしい。日本のメディアは自民党的な共和党ラブの色眼鏡が掛かっているので、実態よりもオバマ民主党政権の支持が低く見えるみたい。
 だから、ヒラリー・クリントンにもそれなりに支持を集めている。

 小選挙区制を取る国々で特に顕著なのは、2大政党の政策にポピュリズムと金持ち万歳で差がなくなること。ライスカレーとカレーライスのどちらか、「ネオコンでネオリベ」と「ネオリベでネオコン」のどちらかを選べと迫られば投票率が下がるのは当然。どっちを選んでも同じな上に、本当に欲しいのは「Bread & Roses」なのに!!

 そのような飢えに対して現れたのが、サンダースのように長らく馬鹿にされ埋もれていた英労働党のコービンやスコットランド国民党ニコラ・スタージョンだし、あるいはカナダのトルドーであり、スペインのポデモスのパブロ・イグレシアスたちである。ニュアンスはずれるがオーストラリアのターンブルも入れて良いかも知れぬ。(転向んだオランドやシリザは黒歴史だが)
 彼らは、99%に対してはっきりと”1%の奴らから「Bread & Roses」を奪い返すぞ!!”と叫んだ。
 だから、党内選挙の有権者登録で人が溢れかえる。これまで諦め俯いていた人たちが昂然と顔を上げて政治を取り戻しにやってきたのだ。

 道は厳しいと思うし、サンダースは74だからこのワンチャンスにかけるしかあるまい。あとに続くものがいるのか不安だが、アメリカには3億人いるんで大丈夫だろう。
 とりあえず、希望があることを見せてくれている。

 UKもせめてあと10歳若ければなあ。

http://bylines.news.yahoo.co.jp/bradymikako/20151222-00052716/
パンと薔薇。と党首選http://www.ele-king.net/columns/regulars/anarchism_in_the_uk/004681/
返信する
Unknown (とら猫イーチ)
2016-02-06 22:09:08
 米国で、貧窮になれば、どのような生活を送る羽目になるのか。 バブル崩壊後の日本と同じく、若しくはそれ以上に、困窮するのは、間違いがありません。

 貧窮の上に、両国では、住宅を失う場合も多いことが、貧窮を更に、悲惨にすることになります。

 それは、「持家政策」が両国の基本方針であり、英国や、多くの北欧諸国(ドイツを除く)の住宅政策の基本である公営住宅の広範な普及を行う社会福祉政策が無いからです。

 この違いは、相当に大きくて、貧困にあっても住宅の保障がある英国では、困窮度が米国とは差異があります。 

 「持家政策」は、言って観れば、国民全て債務奴隷化政策であり、人生の多くの時間を借金生活に費やすことに他なりません。

 従って、人生の航路を少し間違えば、生活設計が狂うことに繋がります。 

 中間所得層が転落し、ホームレスになる問題を取り上げた取材がありましたが、こうした様々な貧困層からも政治の転換を望む人々が増えているのでしょう。 

US streets full of formerly middle class RT America
https://www.youtube.com/watch?v=ICx3AfSlc-w

 因みに、映画で観たことはありましたが、まさか、本当に、ニューヨークの地下鉄トンネルに住んでいる人がいるとは。。。。ここまで貧困とはね。 今冬のように厳冬なら命に関わります。

Living in the tunnels of New York City NYC
https://www.youtube.com/watch?v=2BYoPUOXhVA
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実現するのは簡単ではないと思う (洲蛇亜林)
2016-02-06 23:12:35
高齢なのが惜しいですね。

もし、仮に大統領に選ばれたとしても政策実現には議会や世論への説得という非常に困難な道が待っています。
オバマの皆保険案でさえ抵抗に直面して妥協を重ねて、結果本来の支持層から失望されたりしました。
それでもオバマは若かったからやり切れたのですが、バーニーは体力面で不安があるでしょう。

本選挙では、そういう大統領としての職務遂行が可能なのかどうかも大きな判断材料とされるので、共和党本命(多分)のルビオには勝てないでしょうね。
それでも、その理念が消えてしまうことは絶対なくて必ず引き継ぐ者は現れると思います。
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心洗われた (欣びのバードたん雀躍り(← HN ちょっと可愛く加工))
2016-02-07 05:48:47
ああ・・・いいですね・・・。
こういう、まっとうな意見を聞くのは・・・。

毎日、毎日、低脳詐欺師の論理が破綻しただまくらかし発言や、地獄に堕ちる一歩手前なくせにちっせえ「あいつ嫌いだから一緒にやんねーもん」という言い訳発言ばっか聞いてて、耳、腐りそうだし、腹の中、怒りで煮えたぎる。ストレスが募ります。

サンダースの発言は、まっとうなものばかり。
リアル「真っ当勝負」だわ。
今日、「報道特集」はアメリカ大統領選を扱っていたので、録画しておいたものを見ましたが、サンダースがクリントンに肉迫していることを伝えていた。栗きんとん女史が金満バアさん風になっていたのに驚く。オバマに続き、平気で中東人民の頭上に爆弾落としそうです。

サンダースに勝ってほしい。
以前、堤未果氏の講演に行ったとき、
「私がなぜアメリカの国情を取材し、皆さんにお伝えしているかというと、アメリカで起きたことは、数年経つと日本でも起こるからです。」
と語った。ということは、数年後、日本でも目覚めたる民がリベラル旋風を起こすということか? でも、そんなに待てない、というより時間がない。

日本でサンダース的な人といえば、議員ではないが、やはりUK氏があげられるだろう。ホントにあと10歳若ければなあ、というものである。
しかし、あの人がいるではないか。
YTですよ。
昨日、「みんなが聞きたい 安倍総理への質問」を買ってきた(アマゾンですごく売れているそうだ)。
冒頭、彼が先の国会で叫んだ言葉が載っていた。

「アメリカと経団連にコントロールされた政治はやめろ
組織票がほしいか
ポジションが欲しいか
誰のための政治をやってる
外の声が聞こえないか
外の声が聞こえないんだったら
政治家なんか辞めた方がいいだろう
違憲立法してまで
自分が議員でいたいか」

泣けます・・・。

アーカイブとして、何度でも読みたい、サンダース特集。この項目立てをして下さった管理人様にお礼申し上げます。
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女性から「いい人」と評価される男は「どうでもいい男」 (別視点)
2016-02-07 12:24:39
バーニーさんは弱者への思いやりのある、本当にいい人なんだと思います。
彼の掲げる理想が実現すればどんなにいいか。

しかし、残念ながら、いくら理想的な理念を掲げても、実行する人間が理想的な存在でない以上、運用する段階で絶対に失敗します。

バーニー「いまこの国の支配層は、まるで酒や麻薬に依存した人のようだ。もっと、もっと、とほしがる。どれだけ大勢の子供達が貧困にあえごうと、どれだけ失業率が高かろうと、おかまいなしだ。もっとくれ、もっとくれ、もっとくれ、と言っている。」

全面的に賛同します。しかし、バーニーが大統領になると、このようになります。

「いまこの国の貧困層は、まるで酒や麻薬に依存した人のようだ。もっと、もっと、とほしがる。どれだけ多くの補助金を与えようと、どれだけ高所得者層の税金を上げようと、おかまいなしだ。もっとくれ、もっとくれ、もっとくれ、と言っている。」

現実問題として、背中の曲がったハゲ頭の老人が米国大統領になるなんてジョークにもなりませんし、体力的に4年すら持たないでしょう。
バーニーの主張はいちいちごもっともなので今後も声を挙げ続けて欲しいですが、悪の権化である米国の大統領にはいい人過ぎます。
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「持ち過ぎてる者の貪欲」と「持たざる者の強欲、否、飢餓感」をDD論しちゃダメでしょ。 (L)
2016-02-07 15:18:09
 アメリカのトップ0・1%が下位1億5千万人分に匹敵する富を持っている、だったっけな。
 だから、「持ち過ぎてる者の貪欲」と「持たざる者の強欲、否、飢餓感」をDD論で処理しちゃダメでしょ。
 どんなに贅沢に暮らしても資産が増え続ける手合いから、使い切れない分は返せというのは当然だし、そんなに贅沢すると健康に悪い倫理的にも悪いと言ってさらにその分を取り上げるのは正当だし、親のコネや財産に頼って金を稼ぐのはアメリカンスピリットに反すると言って更に更にその分を取り上げるのは極めて正当だよ。
 そもそも、非常に多くの者から搾取したからこそこんなとんでもない金持ちになれたんだからさ。それも、国家そのものを買収して勝手なルールを作らせ、インチキゲームをやることによってさ。何せ、「儲けた時は俺のもの、スった時は国がケツを持つのは当然」で税金投入させたんだから。

 世界最大級の経済大国でありながらOECDトップクラスの貧困率を誇っている。きっちりと再分配を行って、そう、金巡りの悪い者の強欲さを活用すれば、実物経済がグルグルと高速回転し付加価値がポンポンと生み出されていくんだよ。入った金でモノをサービスを買えば儲けと雇用が生じる。儲けと雇用は更にモノやサービスの購入につながっていく。
 一方、金持ちの手元に残った金は実物経済の頭の上で強欲金融博打資本主義するだけで、たまに大きな影響をあらわすのはリーマンショックのように破綻して実物経済から金持ちの尻拭いのために税金を吸い上げる時だけだからな。
 そもそも人間はまあ強欲なんだがどっちの強欲が世の役に立つかと言ったら、大枠で見て金巡りの悪い人たちのソレだろう。

 めでたく、サンダースが大統領になったとして、うまくいかないのは金巡りの悪い人たちの強欲のせいじゃない。1%の貪欲な奴らが本気で足を引っ張るからさ。議会にも奴らの代理人が民共問わず山ほどいる。金儲けのためには国軍を動かして虐殺も躊躇わない奴らがどうして腰を引くものか。

 しかしながら、多くの支持を集めながらサンダース大統領が突っ通ったとしてもそれは多くの人びとにとって意味と価値が有る。自分たちの置かれた状況がより鮮明になるし、何が誰が悪いのか、どうしたらよいのかがよりはっきりとわかるからね。幸いにして、アメリカの憲法は、人民にクズな政府を武力を持って打ち倒すことを権利、義務として規定している。そもそもなぜ銃を持つ権利があるかといえば防犯や狩猟や犯罪のためでなく、この革命権に由来するのだから。
 民主主義は民主主義によって生まれてきたわけじゃない。民主主義は銃口から生まれてきたというのがアメリカも含む歴史の示すところだ。
 バーニーと支持者には本当に頑張って欲しい。

 
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富裕層から再分配することが優先問題でしょ (洲蛇亜林)
2016-02-07 20:01:49
貧困層に分配したら弊害が生じることを心配する意見もあるようですけど、先ずは富裕層に国民としての義務を果たすべく資産と所得に見合った税金を収めてもらって再配分することをしなけりゃ話にはなりません。
貧困層がどうたらのことはその後の問題であって、そういう先々の問題を持ち出したところで再配分しなくても良いことにはチットモなりません。

米国での医療保険制度の完備などの社会保障の充実と老朽化インフラ(経済損失を引き起こしています)の再構築は、社会経済の基盤を固め、て必ずや経済発展にも社会の安定にも寄与すると思いますけどね。
本当の意味での国益とは、そういうことを指すのあって一部の階層の利益だけを擁護するのは国益とは言いません。

ただ、軍事費の削減を主張しているのはどうかと思いますね。
現実世界はアメリカの軍事力で保たれているという面もありますから。
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