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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

全面謝罪した桑田佳祐とサザンオールスターズとアミューズを誰も責められない

2015年01月19日 | 外国人の人権・人種差別反対・嫌中嫌韓反対

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2014年大晦日のNHK紅白歌合戦に出場し、大晦日から2015年の元旦にかけて年越しライブをしたサザンオールスターズの桑田圭祐さんと彼らが所属する株式会社アミューズが、全面謝罪に追い込まれました。

まず紅白歌合戦では、桑田さんがチョビ髭をつけて現れ、その後、「ピースとハイライト」と「東京Victory」を歌う姿が放映され、それが安倍政権を皮肉るものだと話題を呼びました。

2014紅白歌合戦 サザン桑田佳祐 安倍晋三に捧げる「ピースとハイライト

 

 

さらにサザンの年越しライブ、2014「ひつじだよ!全員集合!」、では桑田さんが2014年11月に受章した紫綬褒章をスボンの尻ポケットから取り出して観客に披露し、これをオークションにかけると言いだすパフォーマンスが行われたほか、曲と曲の間のMCでは紫綬褒章の伝達式での天皇の様子をマネをしたものとされ、会場で流す映像に国旗やデモなど政治に関わる映像を使用したそうです。



これらのパフォーマンスに関してネット上では、紅白の放送中からネトウヨが猛反発することになりました。

桑田佳祐さんに噛み付く桜井誠在特会元会長と、ファンをちょっとdisる井戸まさえさん

 

その後元旦から、紫綬褒章については「天皇陛下に対する不敬」、映像については「反日」、ちょびヒゲについては「ヒトラーを連想させる」などといった批判の声があがりました。

さらに、ことはネットからリアルにも飛び火して、2015年1月11日には右翼団体がサザンの所属するアミューズ事務所前で抗議デモを行なう騒ぎになりました。

 

 

この一連の騒動を受けて、桑田さんとアミューズは右翼が来てわずか4日後の1月15日に以下のような謝罪文を出しました。お読みになってわかるように桑田さん側の全面謝罪です。

 

桑田佳祐さん、年越しライブと紅白歌合戦でのパフォーマンスをお詫び「配慮が足りず」

The Huffington Post  投稿日: 2015年01月15日 21時22分 JST より

 

 


一番最初に書いたパフォーマンスなんて、桑田さんたちならやりそうなジョークというか洒落なんですがね。紅白でチョビ髭をつけて大評判にならなければライブの冗談なんて問題にされなかったんでしょうが。洒落では済まない大騒動になりました。

さて、こんなにも早く桑田さんとアミューズが謝罪文を出したこと、それも、右翼団体が直接謝罪を要求していなかった紅白でのチョビ髭についてまで先行して謝ったことについては次のような「大人の分析」もされています。

 

「エンターテイナーを自負する桑田が自身の言動で謝罪するのは異例中の異例。そうまでしなければならなかったのは、事務所経営を左右する看板アーティストだからだ。

 アミューズはれっきとした東証1部上場企業。この手のスキャンダルはそのまま企業イメージの悪化につながりかねず、火消しを急ぐ必要があった。

 しかもサザンは同社の屋台骨で、10年ぶりのオリジナルアルバムが3月31日に発売されることが元日に発表されると、大発会の1月5日に株価は一時、昨年12月30日比190円高の3675円にまで上昇し、昨年来高値を更新した。

「逆に言えば、サザンの一挙手一投足が経営に直結するということ。3月には社の命運を懸けた一大事業『東京ワンピースタワー』の開業も控えている。大事な時期だけに、事務所が神経をとがらせるのも、無理はありません」とは芸能プロ幹部。

 6日以降、株価は3400円を割り込む時期もあり、15日の終値は前日比10円安の3430円。一連の不敬パフォーマンスが影響したかは不明だが、ここ数日は伸び悩んでいた。」

2015年1月17日付け東京スポーツ サザン桑田“火消し謝罪”の舞台裏より

 

 

この桑田さんの「全面降伏」に、サザンファンも、紅白での「ピースとハイライト」に感動したリベラル派の人たちも大いに失望したのは無理もありません。

ツイッターでは

「大人の事情なんだろうけど桑田佳祐さんガッカリだ」
「ロッカーなんだから謝る必要全くなし。この謝罪文で桑田さんにちょっとガッカリした」
「謝らない桑田さん格好良かったのに」
「カッコ悪すぎ。とことん貫けばいいのに」

などという失望の声があがっています。

 

また、ネットでの積極的な発言でも有名な作家で「思想家」の東浩紀という人は1月16日にツイッターで、

「日本ではアーティストの政治感覚って結局この程度のもの(事務所に抗議が来ただけでひっくり返すもの)なんだなという前例も作ってしまった」

「とにかく決着はついたね。批判だったとしてもこの程度の批判精神だったということだ」「政権以前に世間の顔色見すぎだよね」

「絶賛して擁護してた人たちが滑稽」

とツイートしたそうです。

さらに、劇画原作者として大変有名な小池一夫氏は

「一体、何について謝る事があるというのか。芸能人が、ポリティカルな事を表現してはいけないとでもいうのか。僕が謝罪文で一番気になったのは、「全てのお客様にご満足いただき」の一文。全ての人を満足させる表現なんて存在しない」

とツイートしています。

サザン桑田の謝罪にファン「ガッカリした」 作家からも「この程度の批判精神」と散々けなされる

2015/1/16 14:07 JCASTニュース

 

 

私も、小池氏がおっしゃっているように、桑田圭祐とサザンという芸能界の超大物がネトウヨとリアル右翼に屈したことで

「芸能人が、ポリティカルな事を表現してはいけない」「君子危うきに近寄らず」「物言えば唇寒し」

という重圧が今後芸能界に重くのしかかることが一番心配です。

桑田さんたちは何よりこのことに責任を感じて今後行動しなければいけないと思います。

それより私ががっかりしたのは、桑田さんが1月17日、パーソナリティーを務めるTOKYO FM「桑田佳祐のやさしい夜遊び」の冒頭で14分間かけてあらためてファンに謝罪したという、その内容です。

「NHK紅白歌合戦の生中継時に付けヒゲをつけていたことに対し、ヒトラーを連想させるなどの声がネットなどに上がったが、これについては「ヒトラーのつもりは全くありません」と否定。過去のライブでバツマークのついた日の丸の映像を使ったことに他意がないことなどを丁寧に説明した。」

というのは仕方ないと思います。

いまさら、チョビ髭はヒトラーを意識して安倍首相を批判したものです、なんて口が裂けても言えませんし、真相は藪の中でいいと思います。

 

そこはいいのですが、次の部分はロックじゃないね。

「4日間に及んだサザンの年越しライブのうち、3日間は木箱からスタッフが白い手袋して取り出していたことを明かし、「4日目のライブだけ、紅白と年越しというのがありまして。すでに言い訳になってしまってますけども、段取りを間違えてあのように扱ってしまいました」と説明。「大変反省しておりますし、心より心よりお詫び申し上げます」

とあらためて謝罪したという部分。

4日のうち3日間はちゃんと失礼がないように白手袋で紫綬褒章を扱っていたけど、大晦日だけしくじったなんていう、自分でも認めているけど言わずもがなの言い訳は見苦しいし、これは桑田圭祐、男を下げました。

桑田 ラジオ謝罪【ほぼ全文】「家内の杞憂が現実に…」

デイリースポーツ 1月18日(日)1時47分配信

 

 

しかし、私は、今回の桑田さんとサザンとアミューズの全面謝罪について、彼らを責めることはできないと思っています。

まず、アミューズはサザンだけの会社ではなくて、今やPerfume、ポルノグラフティ、BEGIN、BABYMETALといった歌手に、三宅裕司、岸谷五朗、寺脇康文、福山雅治、佐藤健、上野樹里、吉高由里子などのタレント・役者も抱える大事務所。

その会社の大看板たるサザンは、上に引用したような会社の経営の問題も考えないといけないだろうし、さらには自分たちの行為による悪影響で他のタレントに迷惑をかけられない立場です。

そこがわかっているから、相手もその弱点に追い込みをかけているわけですし。

 

次に、それよりなにより、桑田さんとサザンにかけられた圧力は凄いものがありました。大晦日の紅白でのパフォーマンス以降、一部マスコミは彼らを叩き、ネット上では画像動画文章でこれでもかこれでもかと大量の批判がネトウヨによって流されました。

 

そして、芸能事務所に対してあまりに異例な右翼団体の抗議行動。

この抗議行動を主催した「牢人新聞社」・「NPO法人外国人犯罪追放運動」は悪名高いヘイトクライム集団「在特会」=在日特権を許さない市民の会と共闘するネオナチ系極右団体なんだそうなんです。

そして、彼らと彼らが扇動した人たちがアミューズ前で、「ライブでの不敬な言動!サザン桑田は猛省せよ!」と大書した横断幕と日の丸を掲げて、拡声器で

「アミューズと桑田は国民に対して謝罪しろ!」

「桑田佳祐の不敬発言を糾すぞ!アミューズは出てきて釈明しろ!」

などと怒鳴って示威活動をし続けたというのです。

サザン桑田に右翼抗議 ライブでの不敬パフォーマンス問題に東京スポーツ/2015年01月14日 07時00分)

人数は微妙


ちなみに、この「牢人新聞社」という右翼団体の渡邊昇主幹という人は

「我々は表現・言論の自由を潰そうとしているわけではない。ただ、日本人としてやっていいことと悪いことがある。今回の桑田のパフォーマンスは天皇陛下に対する侮辱、国家の尊厳を踏みにじる行為だ。日本固有の領土である尖閣諸島を『中国領土』とした映像は国益を無視するもので、断じて見過ごすことはできない」

とコメントしたそうですが、日本人としてやって悪いこと、とか、天皇陛下に対する侮辱・国家の尊厳を踏みにじる行為、国益を無視する、など、結局自分たちの価値観に合わない表現に自由は認めないと言っているに等しいのです。

 

 

とにかく、こんな最悪の極右団体に示威活動をされて、無視すればどれだけエスカレートするかわからない状況に耐えられるタレントや芸能事務所があるとは思えません。先にご紹介したサザンファンが「とことん貫けばいいのに」というのも気持ちはわかりますが、それは無茶です(現に桑田さんらの謝罪後も彼らはまだ桑田さんとアミューズの謝罪記者会見を要求し、さらにこれからもサザンを「監視し続ける」と脅している)。

ましてや、一種のオピニオンリーダーである東氏が

「日本ではアーティストの政治感覚って結局この程度のもの(事務所に抗議が来ただけでひっくり返すもの)なんだなという前例を作った」

などと批判するのは、今の日本の言論の自由が置かれた極めて厳しい状況を全然理解してないというべきですし、「事務所に抗議が来ただけで」だなんて、はっきり言って

「偉そうなことを言うならお前が代わりにやってみろ」

と言いたいですね。

 


ちなみに、私が桑田さんとサザンの一連の出来事と謝罪のことを

シャルリーの風刺画よりよほど愛嬌があって笑えたのに、守りきれなくて無念」

とあるところに書いたら、「リベラル派」の人から

元朝日新聞記者の大学教員は「私は捏造記者ではない」と、断乎としてバッシングと闘っているというのに、事務所前に右翼が集まって「不敬だ」と騒いだだけで「不敬の意図はなかった」と謝罪し、さらに紅白のパフォーマンスは、特定の意見に反対でも賛成でもない……ネトウヨに全面降伏。根性もポリシーもないヘタレってことじゃないの?」

というメッセージが来ました。これじゃあ、リベラルでもなんでもないなと私は思いながら、

桑田佳祐はジャーナリストでも運動家でもないのだから、ギリギリまで頑張る義務も義理もないです」

とにかく、これは悲しむべきことであって、鬼の首でも取ったように喜ぶことじゃないと思いますよ。」

と書きました。


まあ、私も、これが桑田とサザンじゃなくて、反原発の歌を歌ったらアルバム出さないと言われて東芝EMIと袂を分かった忌野清志郎とRCサクセションなら頑張りぬいてくれたのに、と実は思いました。


しかし、桑田佳祐とサザンはジャーナリストでも運動家でもないのだから、ギリギリまで頑張る義務も義理もない、と本音で思います。だれもが清志郎みたいには生きられないし、彼らはサザンより遥かにマイナーで反体制が売りだったんだから。

桑田佳祐とサザンオールスターズはやるべき以上のことを、やれる限り精一杯やりました。

紅白でのパフォーマンスがなければ、ライブのことなんてこんなに問題にされなかったんです。

サザンオールスターズ、ナイストライ。

そして、やはり責められるべきは、桑田さんとサザンに恫喝をかけてその表現活動を抑圧した極右とネトウヨだと考えます。

また、伸びやかで愉快な彼ららしいパフォーマンスをしただけのサザンを守りきれなかった我々国民こそ、この国の表現の自由を守るために何をするかを試されているのだと思うのです。


追伸

タカ派で知られる漫画家の小林よしのりは2015年1月16日に更新したブログでこう書いたそうです。

「ロックンローラーは本来、権威にも権力にもひれ伏してはならない。反骨精神を見せるのがロックの魂だ」「桑田が安易に謝罪したのにはがっかりした」

としながらも

「桑田が紫綬褒章をもらったのは、照れくさかっただろうから、『ネットオークションに』などと馬鹿なことを言ってみたり、天皇陛下の物まねをしてみたり、そのくらいのことは許してやれと思う。本当に『反天皇』なら、大江健三郎のように、勲章なんかもらわない」

「せっかく社会風刺を詩に込める才能もあるのに、このくらいでくじけないでほしい」

 

いわばエールを送ったんでしょうね。

「社会派」哲学者と言われる東氏に比べて、「右翼言論人」の小林よしのりの方がよほど情があって気が利いていると思います。

 

 

 

 

清志郎が懐かしいやね。

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桑田佳祐、謝罪で波紋広がる……“表現の自由”めぐり批判も

2015年1月16日 18時46分 RBB TODAY

 サザンオールスターズが昨年末に横浜アリーナで行った年越しライブでの演出が問題視されていたことを受け、桑田佳祐が15日に公式サイトに謝罪文を掲載したが、この謝罪をめぐりネット上では賛否さまざまな声があがっている。

 サザンの年越しライブ2014「ひつじだよ!全員集合!」では、桑田が昨年秋に受章した紫綬褒章をスボンの尻ポケットから取り出して観客に披露するといったパフォーマンスが行われたほか、会場で流す映像に国旗やデモなど政治に関わる映像を使用、さらに桑田がちょびヒゲ姿で登場した姿は大みそかの「NHK紅白歌合戦」でお茶の間に流れた。

 これらのパフォーマンスに関してネット上では、紫綬褒章については「天皇陛下に対する不敬」、映像については「反日」、ちょびヒゲについては「ヒトラーを連想させる」などといった批判の声があがり、また、この件で右翼系団体が所属事務所アミューズ前で抗議活動を実施したことも複数メディアが報じていた。

 フランス・パリで発生した新聞社襲撃事件により、世間では“表現の自由”に関心が集まっている。そうした中での謝罪とあって、「アーティストが表現を批判されて謝罪した」と、言論の弾圧に屈したと受け取り批判の声をあげるものも少なくない。

 漫画家の小林よしのり氏は16日に更新したブログで、「ロックンローラーは本来、権威にも権力にもひれ伏してはならない。反骨精神を見せるのがロックの魂だ」とした上で、「桑田が安易に謝罪したのにはがっかりした」と感想をつづったが、一方で「桑田が紫綬褒章をもらったのは、照れくさかっただろうから、『ネットオークションに』などと馬鹿なことを言ってみたり、天皇陛下の物まねをしてみたり、そのくらいのことは許してやれと思う。本当に『反天皇』なら、大江健三郎のように、勲章なんかもらわない」と擁護。「せっかく社会風刺を詩に込める才能もあるのに、このくらいでくじけないでほしい」とエールを送った。

 思想家で作家の東浩紀氏は16日にTwitterで、「日本ではアーティストの政治感覚って結局この程度のもの(事務所に抗議が来ただけでひっくり返すもの)なんだなという前例も作ってしまった」とコメント。劇画原作者の小池一夫氏は「一体、何について謝る事があるというのか。芸能人が、ポリティカルな事を表現してはいけないとでもいうのか。僕が謝罪文で一番気になったのは、「全てのお客様にご満足いただき」の一文。全ての人を満足させる表現なンて存在しない」とツイートした。

 また、参議院議員の松田公太氏もTwitterで、「紫綬褒章の取り扱い以外は特にお詫びする必要がなかったのでは。アーティストの表現の自由にプレッシャーが掛かるような国にしてはならない」とした。

 一方、桑田の謝罪には別の思惑があると憶測する向きもあり、タレントのフィフィは「フランスの件があった、このタイミングで自分のパフォーマンスについて謝罪したとする、世間に言論の弾圧をされたというアピールにはなるよね」と冷ややかにコメントしている。




サザン桑田、謝罪の裏事情 事務所の株価動向&NHKへ配慮? ライブで物議

2015年1月17日 17時9分 ZAKZAK(夕刊フジ)

 ついにサザンが謝罪に追い込まれた。昨年大みそかの年越しライブで紫綬褒章をポケットから取り出すなどのパフォーマンスが物議を醸したことをめぐり、15日、所属事務所のアミューズと連名で謝罪文を発表したサザンの桑田佳祐(58)。10年ぶりの新アルバム発売や全国ツアーを控え、いち早く事態の収束を図った形だが、いったい何があったのか。

 関係者によると、昨年大みそかに横浜アリーナで行われた年越しライブで、桑田は紫綬褒章の受章を報告する際、ポケットから取り出したうえ、オークションに掛けるようなパフォーマンスで笑いを取った。ファンと一緒に受章を喜ぼうとする桑田流の表現方法だが、WOWOWで生中継されたことから、ネットでのバッシングが拡大。11日にはアミューズの本社前で右翼系団体が抗議を行い、一部マスコミで報道される騒ぎに。

 コメントでは「感謝の表現方法に十分な配慮が足りず、ジョークを織り込み、紫綬褒章の取り扱いにも不備があった」と釈明、「不快な思いをされた方もいらっしゃいました。深く反省するとともに、謹んでおわび申し上げます」と平謝りだ。

 NHK紅白歌合戦にちょびひげで登場したことについても、観客に楽しんでもらおうという意図で「他意は全くございません」と説明。一連のライブの内容は「特定の団体や思想等に賛同、反対、あるいは貶めるなどといった意図は全くございません」としている。

 サザンは元日、3月に10年ぶりとなる新アルバムを発売し、全国ツアーに出ることを発表。さらにNHKの放送90年イメージソングのタイアップがつくなど、本格的に動き始めた矢先だった。

 アミューズは、1977年に設立。78年デビューのサザンが当初から屋台骨として支えてきた。現在は福山雅治(45)やPerfume、BABYMETALといった歌手や、女優の吉高由里子(26)らも活躍しているが、やはりサザンの存在は大きい。

 東証1部上場の同社の株価は昨年5月に1589円の安値をつけたが、6月にサザンが年越しライブの実施やシングル発売、新アルバムの制作を発表したことを受けて上昇基調に転じた。さらに全国ツアー決定などを受け、今月6日には3675円と上場来高値を更新した。しかし、桑田への抗議も影響したのか、その後は軟調で16日も一時約2%下落した。

 「アミューズが速やかに幕引きを図ったのは、こうした株価の動向や、今後の活動への影響を配慮したから。さらにこのまま騒ぎが尾を引くと、NHKなどにまでクレームがいきかねない」と芸能関係者は指摘する。

 芸能評論家の肥留間正明氏は「賢明な対応。桑田の評価が低くなるわけではないが、いつまでも引きずっているわけにはいかない。桑田ほど影響力のある人なら、メディアでのパフォーマンスは慎重にすべきだが、少し息苦しい世の中になってきた感じだ」と話す。

 サザンがおとなしくなってしまってはつまらないのだが。

 

サザン桑田の謝罪にファン「ガッカリした」 作家からも「この程度の批判精神」と散々けなされる

2015/1/16 14:07 JCASTニュース

年越しライブや紅白歌合戦での演出についてサザンオールスターズの桑田佳祐さんが謝罪コメントを発表したことに、ファンの間では「すごくがっかりした。なんで謝るんだよ」と失望が広がっている。

作家の東浩紀さんからは「世間の顔色見すぎだよね」と批判され、フィフィさんからは「世間に言論の弾圧をされたというアピールにはなるよね」という皮肉な見方をされてしまった。

「謝らない桑田さん格好良かったのに」と失望

桑田さんと所属事務所アミューズは2015年1月15日、連名で謝罪文を発表。年越しライブで紫綬褒章をズボンのポケットから取り出し、オークションにかけるマネをしたとされるパフォーマンスについて、

「表現方法に充分な配慮が足りず、ジョークを織り込み、紫綬褒章の取り扱いにも不備があった為、不快な思いをされた方もいらっしゃいました。深く反省すると共に、ここに謹んでお詫び申し上げます」
と謝罪した。また、紅白に出演した際のチョビひげについては「お客様に楽しんで頂ければという意図であり、他意は全くございません」と釈明した。

一連のパフォーマンスは、「紫綬褒章への敬意を欠く」「安倍晋三首相をやゆしたのでは」と批判を浴びていた。11日にはアミューズが入居するビルの前に日の丸を掲げた集団が押し寄せ、「国民に向かって謝罪しろ、出てきて釈明しろ」と抗議活動を行う騒ぎに発展した。

今回の謝罪を受け、サザンファンからは、

「大人の事情なんだろうけど桑田佳祐さんガッカリだ」
「ロッカーなんだから謝る必要全くなし。この謝罪文で桑田さんにちょっとガッカリした」
「謝らない桑田さん格好良かったのに」
という声がツイッターなどネット上に広がっている。

謝罪へ追い込まれた形となったことに「カッコ悪すぎ」「とことん貫けばいいのに」という意見も目立つ。批判していた人たちからは「これで納得する愛国者は少ない」「自己保身だけを心配しただけで反省してない」とさらに追い打ちをかけられた。

「世間に言論の弾圧をされたというアピールにはなるよね」

東さんは一連の騒動について「とにかく決着はついたね。批判だったとしてもこの程度の批判精神だったということだ」とツイッターで見立てを語る。「政権以前に世間の顔色見すぎだよね」と手厳しい。

桑田さんのパフォーマンスに対し、一部の人たちが政権批判、表現の自由と弁護していた動きがあったことは「絶賛して擁護してた人たちが滑稽」とバッサリ切って捨てた。

また、「価値を見出せないのであれば辞退するべきでしたね」と当初からパフォーマンスを批判していたタレントのフィフィさんは「例えばフランスの件があった、このタイミングで自分のパフォーマンスについて謝罪したとする、世間に言論の弾圧をされたというアピールにはなるよね」と皮肉っている。

 

桑田 ラジオ謝罪【ほぼ全文】「家内の杞憂が現実に…」

1月18日(日)1時47分配信 デイリースポーツ

桑田 ラジオ謝罪【ほぼ全文】「家内の杞憂が現実に…」
 サザンオールスターズの桑田佳祐(58)が17日、パーソナリティーを務めるTOKYO FM「桑田佳祐のやさしい夜遊び」で、昨年の年越しライブでの一部演出について、14分間かけてあらためてファンに説明し、謝罪した。

 【以下、桑田の14分ほぼ全文】

 お正月休み、いただいていたんですけども、私、ネットとかやらないものですから、世間の話題に疎いといいますか。最近になってご批判をいただいていることを知りました。1月3日と先週の放送も3日に収録したものだったんですけども。その時点では私自身気付いておりませんで、ノーテンキで申し訳ございません。対応が遅くなって申し訳ないんですが。

今週の木曜日(15日)にお詫び出させていただいたいたんですが、それについて私の口からご説明させていただきたいと思います。

(ファンからのメールを読み上げる)『オークションギャグはやるべきじゃなかった。客観的に見ても批判されても仕方がないかな、と思いました』

(続いて桑田がネット上で批判された内容などについて状況と経緯を説明)

(1)紫綬褒章をポケットから取り出した件

 年越しライブの4日間のライブの中で、4日間ともお客様にお披露目しようとする場面を(ステージで)いたしました。3日間は木箱に入れて、白い手袋をしたスタッフが私に丁寧に手渡してたんですが、4日目のライブだけは、紅白と年越しというのがありまして。すでに言い訳になってしまってますけども、時間調整に舞い上がったりしたのもあり、段取りを間違えてあのように扱ってしまいました。

 大変反省しておりますし、心より、心よりお詫び申し上げます。

(2)天皇陛下のモノマネを披露した件

 昨年秋の(紫綬褒章の)皇居での伝達式の話をみなさんにお話する時に、伝達式の陛下のご様子を皆さんにお伝えしようとしたというとこが…私の浅はかなところで。大変失礼にあたり、私自身、大変反省しております。

(3)紫綬褒章をオークションにかけるギャグ

 オークションのパロディーはジョークにしたつもりだったんですけども、軽率。こういう場面で下品なじょうだんを言うべきじゃありませんでした。

 うちの神棚から紫綬褒章を持ち出す時も、家内が「大丈夫?」なんて言ってたんですが、家内の杞憂が現実になってしまいました。

(4)紅白出演時につけていたちょびヒゲ

 アドルフ・ヒトラーという人もいたようですが、ヒットラーのつもりは全くありません。31年ぶりに紅白出させていただくというということで、緊張しておりまして、笑いをとりたいな、と。本当ははげヅラかぶろうかな、と思ってたんですが。結局、ちょびひげを頼んでおいたんです。

 ちょびひげというとコントの定番なんですが、そこをヒトラーと結びつける人がいるということに驚いております。

(5)「ピースとハイライト」の歌詞について

 これについていろいろな方がネットで私の意図とは違う解釈をされていることに驚いておりまして。この曲、一昨年の夏に発売して、歌詞は春に作ったのかな。集団的自衛権とかも話題になる前だったと思うんですけども。東アジア全体で起こってる問題として作った歌詞なんでございます。二度と戦争などが起きないように仲良くやっていこうよ、という思いを私は込めたつもりなんですけども。

 たかが歌ですのでたいした力はないかもしれませんけども、希望の苗を植えていこうよ、地上に愛を植えていこうよ、というメッセージをね。平和を願う者として今後も時折こういうメッセージを発信していきたいと私は思っております。

 ※ここで「ピースとハイライト」をオンエア。

 ◆ここで改めてファンへ。

 今までもいろんなことを言われたり書かれたり、語られたことはあるんですけども。大衆芸能を生業にしてると、誤解とか曲解とか避けて通れない。今後ともよろしくお願いします。

 昨年の年越しライブの一部の内容についてお詫びを説明させていただきました。いい年して失敗したり、相変わらずのおっちょこちょいなことをやったりしてますけどもね、これからもサザンオールスターズをどうぞよろしくお願いしたいと思います。

 不愉快極まりない思いをさせた方々には、ごめんなさいとか申し訳ないじゃ済まないと思うんですけども。ファンの方がとても温かくて、頑張れよ、とかどんまいどんまいというメールやお手紙をいただきまして。きちっと反省するところは反省して、気持ちを切り替えてアルバムとツアーに、サザン、舵を切らせていただけたらと思うわけでございます。

 

 

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左翼必死の感情論 (お前ら論理わかんないし)
2015-01-19 04:59:01
はじめに答えありきの幼稚な感情論でいくら羅列しても、ねえ。朝鮮人みたいに反発するってだけ。あ~あ。恥晒してるだけで逆効果なのね。わかんないだろうけど。所詮日本捕虜収容所で洗脳教育されてんのに読解力ないもんだから受け売りして餌もらってるだけの家畜なんだって自覚ぐらい、まあ無理だわな。オマイラが拝む東大のとおっても偉い左翼の先生の文献読解力は文化大革命万歳程度だしな。
哀れなもんだわ。
返信する
上のコメント↑ (ray)
2015-01-19 05:33:49
当ブログの執筆者で管理人のrayです。いつもお世話になっております。

さて、このコメント、もちろん普通なら即削除の品のない書き込みなんですが(だから良い子は真似しないでください)、桑田さんやアミューズがどういうのを相手にしているかを良く表しているということで晒し者になってもらいましたw

このコメント、この記事をアップしてから数十分後に来たの。凄い反応の速さに舌を巻きました。
うちの読者の皆様より遥かに速いんだもの。ネトウヨってどんだけ粘っこく巡回しているのやら。

というわけで、なかなか貴重なサンプルとしてご開帳に及んだというわけです。
返信する
こんなん来ましたけど。 (ray)
2015-01-19 06:46:16
速攻で削除しちゃいましたw
サンプルとしてご紹介するのもこれで最後。

興奮し過ぎて日本語もヨレヨレだし。
なんだか哀れです。


・コメントを書いた人
お定まりの負け惜しみ

・タイトル
釣れた釣れたよ

・コメント
お前等ってみんな反応同じなのね。
わろた~。んなことしてもお前はもう読んじまったんだよ、タコ助。やがておまえのインチキイデオロギー丸暗記の人格が完成するぜ。あはははは。
なあ、人格が完成するとどうなるか知ってっか。
足す事もひくこともできないのが完成。つまり死。
教育基本法の理念はなあ、ジャップは死ねなのさ。
あはははは。あ、これも晒しといてね~、あははは。
返信する
こんな事件の顛末を見ると (H.KAWAI)
2015-01-19 08:37:54
○良し悪しは別としてシャルリーエブドの根性には舌を巻きます。アレは筋金入りだわ。
返信する
言い訳は多弁? (あへ)
2015-01-19 10:01:29
サザン桑田の行動について
ここでは「桑田よくやった、安倍はヒットラーだ!」って感じですね。
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/b017b9046faea78ec1b87d64c46d3cbc
ところが桑田が謝罪したら、「ヒットラーをぼかして誰にも責められない」って。
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/9322cbf9c96101e29706ebd6130dd548
「よくやった」の内容は割と簡潔に自らの主張として纏めてある。一方「責められない」では他からの文面を多用し長々とコメントしている。言い訳は多弁になるってことかな?
返信する
別に桑田さんのファンじゃないけれど (琉璃亜)
2015-01-19 21:54:16
こんばんは♪
るりあと申します。

エブラブ(貴ブログ。勝手に略して心の中で呼んでます。笑。)は基本、更新をたのしみにしていますので、ブログ再開おめでとうございます。
^∇^
(たまに斜めに読んだり いぢわるなコメントしたこともありますが。)

桑田さんの「やさしい夜遊び」は、時間帯やら ゆるいトークがちょうど心地良くて面白いので 数年前からリスナーです。

2年程前、番組内で桑田さんが清志郎のことを しみじみ語っていたことを思い出しました。
「清志郎さんは素晴らしいアーティストだったんだけど反原発とか歌ったりしてて、なんか当時はめんどくさいなって正直 思うこともあった。でも東日本大震災や原発事故が起きて、できることをしなきゃいけないなと…。」みたいな趣旨でした。

今回のことも桑田さんなりに、いろいろ考えたりおちゃらけたり何かを皮肉ったりしながら表現した結果なのかなと。
別に謝らないでよかったのにと、あたしも思いました☆

サザンの楽曲の中には、女性を蔑んだりあまり気分の良くない歌もあるのであたしは特にファンではないです。(もちろん好きな歌もたくさんありますが。)

しかも桑田さんは、これまで日本の商業主義に波乗りし謳歌してきたジョニー(笑)なので、別に「反日」などと言われるとはご本人も想定外だったことでしょう。このことは先週の土曜日にもFMでお話していました。

いずれにせよ今回ほど 彼のパフォーマンスがバッシングされるのは異様だし、ペコペコ謝るのもどうなのかなと思う一方、日常的には
面倒くさいと何かとすぐ謝って物事を回避し、相手と距離を置いてしまう自分(引きこもりではないが、殻&冬ごもり。笑。)の習性を考えると、なんとも言えずに複雑。。。やっぱり怯んでしまうのでしょうか。

時に、椎名林檎さんの「NIPPON」が右翼的だと騒ぎ、桑田さんのPFが反日だと煽る人々と、それに乗っかる人がいる…。その真ん中をお行儀よく都合よく生きろという圧力に結果としてなってしまう。悲しい。
強いられることに慣れたくない。

これらをも吹っ飛ばす 粋な音楽や表現が受け入れられる日本社会にしたいと、切に思うこの頃です♪( ´▽`)

あと、どうしても納得いかないことは会社とか親でも謝らないようにしたいと改めて思いました。
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「愛国者」特権 (洲蛇亜林)
2015-01-20 00:19:21
小林よしのりも数年前にパチンコ機メーカに漫画の使用権を売ったことで大変なバッシングを受けたから、今回の桑田攻撃の理不尽さは分かるのでしょう。というか過去にオウムに狙われたのをはじめいろいろな非難をくぐってきましたからね。もちろん、自分は彼の戦争論や天皇論といった著作には同意しませんけど。

ほとんど意味不明な「反日」連呼の大合唱で、表現の自由がじわじわ狭められていってますね。
「反日」との罵倒を繰り返せば、気に入らないものを黙らすことができるとの自信を自称「愛国者」さんたちに与えてしまったようです。
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Unknown (12434)
2015-01-20 02:26:07
ロック神様忌野清志郎は、昭和天皇崩御による自粛ムードを揶揄した歌詞を歌いましたからね。そういえば北朝鮮を皮肉った曲とかもありましたが。
中国や韓国だと、そうした毒のあるロックはないでしょう。
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馬鹿 (日本国民)
2015-01-20 10:28:49
最近は、左翼をリベラルと表現して気持ちが悪い。
保守を右翼に置き換えようと必死。
やって良いことと、悪いことも理解できない愚か者。
韓国が何故、左翼政党禁止で左翼思想が駄目なのか、日本の左翼は考えられない。
それは国益を害し、弱体化するからやで。
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Unknown (Unknown)
2015-01-20 10:31:45
馬鹿ウヨもかっこ悪いけれど、したり顔で負け惜しみを書くネトサヨもかっこ悪い。

桑田にせいじしんじょーとかあるわけねーだろw
ただのパフォーマンス。ミュージシャンの伝統芸ってだけ。だから、抗議される可能性とか一ミリも考えてない。馬鹿だから。

馬鹿が馬鹿だったことを認めただけのこと。誰も本気では気にしちゃいない。売れなくなると困るってだけ。
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