なにをやっているんですかねえ、野田首相は。
冒頭の図のように多くの懸念があるTPP(環太平洋パートナーシップ協定)の交渉参加の是非について、政府・民主党は11月10日の決定を見送り、11日に改めて政府・民主三役会議で協議したうえで、野田総理大臣が記者会見を行うことになりました。
これって、夏休みの宿題を8月31日までにできなくて、始業式にまだやるようなものでしょう?仕事もいやなものほど先に片付けないと(自戒)。
TPPの交渉参加の是非を巡って、民主党の作業チームは、9日夜の会合で、政府に対し慎重な判断を求める提言を決めました。
野田首相は「党の提言は重く受け止めたい。あす衆参両院の予算委員会で行われるTPPを巡る集中審議があるので、1日ゆっくり考えさせてほしい。決めたら、皆さんにまた集まってほしい」と政府・民主三役会議に述べました。
このため、政府・民主党はTPPの交渉参加の是非につい て、10日の決定を見送り、11日、改めて政府・民主三役会議で協議したうえで、野田首相が記者会見を行うことになりました。また、10日に行うとしていた全閣僚をメンバーとする経済連携閣僚委員会も延期することを決めたというのです。
はい、四文字熟語で言うと「優柔不断」。
まず、TPPについて言われているのは、下のように日本の農業を破壊するという懸念です。
世界の人口が70億人を突破 食糧安全保障の1点だけでもTPP参加はやめるべきだ
TPPについては下の絵のように、農業以上に医療における健康保険制度など、アメリカから見て非関税障壁と見える、日本の優れた制度が壊されてしまう可能性があります。
TPP参加でアメリカの医療保険会社が我が国の医療に乱入し、国民皆保険制度と日本人の健康が崩壊する
これらの結果、以下のように、日本全国の地方自治体と首長がTPP参加に反対しています。
(農業協同組合新聞のアンケートから)
一日、宿題提出を延ばして、これで野田首相がTPP交渉に不参加にすると決めるなら画期的ですよ。しかし、どうせ、記者会見でTPP参加というに決まっているのに、一日延ばせばそれだけ反対派が期待して勢いづくだけでしょう。
ますます、TPP参加と言いにくくしてしまったではないですか。まさか、一日長く考えたから慎重派の皆さん許して、というエクスキューズが通用するとでも思っているのでしょうか。
こんな交渉下手の政府だから、余計にTPP参加に国民が不安を抱くんですよ。実際、アメリカのいいようにされてしまうでしょう。
だいたい、この野田首相という人は、原発再稼働・輸出、普天間基地移設、消費税増税も全部外国で言うでしょう?
国民の了解を得ずになんでも公約する野田政権こそ独裁だ 普天間、原発再稼働・輸出、消費税増税、TPP
野田・オバマ日米首脳会談はわずか35分の儀式 普天間基地移設問題に中途半端な「結果」は必要ない
野田首相が国連の原子力安全首脳会議で原発推進・原発輸出と演説 もう帰ってこい!
国民の同意なく消費税増税を国際公約しながら、解散は法案成立後と言う野田財務省公認内閣は総辞職すべきだ
そんなやり方では、たとえば普天間については、沖縄の人の感情をますますこじらせるだけです。TPPもやり方が最初から最後まで拙劣です。
だいたい、言いにくいことを国民の前で言えなくて、先に外国で必ず言う、この総理はへたれなんでしょう!?
自分の方針はなくて、単に財務省に逆らうのが怖くて、消費税増税などを言っているだけ。だから、今回も一日延ばしにしてしまう。
野ダメ首相は、国政の大事を任せられる一国の首相の器ではなかったと言うことだと思います。
野田佳彦新代表・首相誕生 消費税増税・原発推進・改憲 民主党代表選は最悪の結果
これじゃあ野ダメならぬ野タレ内閣だと思われた方は
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野田佳彦首相は10日、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉参加の是非に関し、首相官邸で開いた政府・民主三役会議で「1日よく考えさせてほしい」と述べ、政府方針を発表する記者会見を11日に先送りした。12日からハワイで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の際に交渉参加を表明する考えに変わりはないとみられるが、民主党内の慎重論に押されて「政権で最初の重要な決断」(首相周辺)にもたつく形になり、首相の求心力低下につながる可能性も指摘されている。
首相は10日午後、政府・民主三役会議と経済連携に関する閣僚委員会で政府・民主党の方針として交渉参加を決定したうえで、同日夕に記者会見して国民向けに説明する意向だった。しかし、首相は同会議で「(11日にTPPに関する)予算委員会(の集中審議)があるし、皆さんの思いもある。決めたら、また集まってほしい」と語り、11日夕に改めて同会議を開いた後、記者会見する考えを示した。民主党の前原誠司政調会長が「党内の7、8割が慎重だった」と伝えると、首相は「重く受け止める」と語ったという。
民主党の経済連携プロジェクトチーム(PT)が9日に決定した政府への提言は、交渉参加に慎重意見が多かったことを踏まえ「慎重な判断」をするよう政府に求めている。民主党幹部は「慎重に判断した姿勢を示すために1日置いた」と語り、交渉参加の方針は変わらないとの見方を示した。藤村修官房長官も記者会見で「(首相の方針に)変化は感じていない」と述べた。
11日にはTPPに関する集中審議が衆参予算委で行われることから、首相官邸内には「集中審議の前に参加を決め審議に臨むべきだ」との意見があった。政府方針の決定を集中審議後に先送りしたことで、与野党の意見を聞いて判断する姿勢を示す狙いもある。ただ、みんなの党を除く全野党がAPECの際の参加表明に反対しており、あいまいな答弁を繰り返した後、記者会見で参加方針を表明すれば、野党から「国会審議軽視」の批判を受ける恐れもある。【野口武則、小山由宇】
毎日新聞 2011年11月10日 16時50分(最終更新 11月10日 21時27分)
PTでどんな議論をしてたんでしょう。恐ろしすぎる。
昨日の佐藤ゆかりさんの国会答弁です。
こういうのをTVでもやってほしい。
そして野田首相は今からでも考え直してAPECでの表明はやめてほしい。
http://underworld2ch.blog29.fc2.com/blog-entry-1188.html
こんなことで、今後の折衝を乗り切っていける筈がない。早急に途中で、退席して帰国することです。
だって、中国、韓国ともにこのTPPに参加していないのだ。当面は、日本も首脳会議出席のために、野田総理大臣が出席できないような、TPP首脳会議で日本の出席拒否ならは、何も利害関係に影響しないから、帰って来い!
この程度の外交駆け引き折衝が、できなくては、とても国際外交を続けられないのだ。
呆れて屁も出ない阿呆な話で、ヘタクソな、野田外交だ!こんなのは、とても外交とは言えないネ、国辱ものだ。
日本人のプライドを傷つけた。
怒ったぞ!
わかりやすく鋭い記事いつも参考にさせていただいてます。
11月11日の記事の中の「TPPに賛成か?反対か?全国638首長の回答」のソースですが、農業新聞というのはもしかして記憶違いではありませんか?私もこういうアンケート結果をどこかで見たような気はするのですが、どこだったか思い出せません・・・ソースがわかればチラシなどに使いたいと思っているのですが、よろしければご確認願えないでしょうか。
ご指摘ありがとうございました。