ワシントン(CNN) 11月に行われる米大統領選に向け、今週末に民主党の党員集会が開かれるネバダ州で、党からの指名獲得を目指すヒラリー・クリントン前国務長官とバーニー・サンダース上院議員の支持率が拮抗(きっこう)していることが18日までに分かった。CNNと世論調査機関ORCの調査で明らかになった。

党員集会に参加する可能性が高いとした民主党支持者のうち、クリントン氏を支持したのは48%。サンダース氏は47%だった。クリントン氏は女性から支持が高かった。一方、サンダース氏は55歳未満の有権者からの支持が多かった。

民主党支持者のなかで、一番関心が高かったのは経済だった。経済問題にどちらの候補者がうまく対応できるのかが争点となりそうだ。

外交や人種、移民、医療保険制度などについては、クリントン氏に対する信頼度のほうが全般的に高かった。

調査は2月10日から15日に、ネバダ州の成人1006人を無作為に抽出し、電話インタビューを行った。民主党の党員集会に参加する可能性が高いと答えたのは282人だった。

 

 

民主、ネバダ州も激戦か サンダース氏猛追

 【ロサンゼルス長野宏美】米大統領選に向けた民主党の候補者指名争いは、西部の初戦となる20日のネバダ州党員集会を前に、バーニー・サンダース上院議員(74)がヒラリー・クリントン前国務長官(68)を猛追している。

 米CNNが17日に発表したネバダ州の世論調査結果によると、党員集会に参加する可能性が高いと答えた人のうち、クリントン氏を支持するとの回答は48%で、サンダース氏支持の47%とほぼ互角だった。昨年10月の調査では、クリントン氏の支持率は50%で、サンダース氏を16ポイントリードしていた。

 指名争いのうち、白人が9割を超える序盤2州では、アイオワ州をクリントン氏が小差で制し、ニューハンプシャー州ではサンダース氏が圧勝した。有権者の17%を非白人層のヒスパニックが占めるネバダ州は、クリントン氏に有利とみられていた。

 ただ、ヒスパニックの有権者のうち、約45%は1980年以降に生まれた「ミレニアル世代」。若者やヒスパニックは投票率が低い傾向にあるため予想は難しいが、サンダース氏は若者からの支持が多く、激戦になる可能性がある。