→ →Combinational Keyboard (安岡孝一)
2007-08-17 00:08:37
うーん、アルペジオ打鍵のことを考えるのなら、William Wilson Nelsonの『Typewriter Reforms―The Combinational Keyboard』(Science Progress, Vol.XVI, No.62 (1921年10月), pp.307-318)ぐらいはチェックすべきじゃないかと思うんですが、いかがですか?
typebar式時代のアルペジオ打鍵の話ならば、現代の話とは直接には繋がらないと思われるのですが、
趣旨は、エントリータイトル←の通りですし。
1921年のアルペジオ打鍵?がどのようなものかは存じません。ですが、typebar式でのことならば、typebar式タイプライターの経済構造←、一文字印字エリアの最小占有時間の制約があり、それより短い打鍵時間間隔は、許されなかったでしょう。
そして、typebar式タイプライターでの、お行儀がしつけられていた←のが、メカニカル機械タイプバー式タイプライター世代のユーザーやタイピストなどだったのではないかと、思っています。
さて、現代においての打鍵の最小時間間隔は、typebar式タイプライターの時代よりは、より短い打鍵時間間隔まで、許容されるようになっていることでしょう。
現代における打鍵者の中に、交互打鍵率の意義に疑問を差し挟む人が居る←。こういったことが観察されるということは、現在まさに、「交互打鍵」仮説が検証されつつある←ということではないかと、思っています。
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追記
1919年ごろのNelson, W. W.のkeyboard←ですが、左右の人差し指中指を主に使う考えだったのでしょうか?現代QWERTYのタッチタイプでのホームポジションの構えで、hear tear などでは、同指打鍵が多発して、却ってクイックには打てなそうだ。ちょっと見た感じでは、クイックに打てそうに思ったのだが、ホームポジションや運指の問題も絡むのかな?
でも、もし、クイックに運指できたとしたなら、typebar式タイプライター時代でなら今度は、タイピングのオペレーションで、よりいっそうの節制を求められるような場面も、単語によっては生じるのかな、と、思わせます。クイックに打てるのに、わざと、待ちながら打鍵しなくてはならないという、、。うむ。
Nelson, W. W.のkeyboardは、どういう運指を想定していたのかな?
追記2
アルペジオの様子は、英文とローマ字で違う、直接仮名漢字でも違うだろう←。