ピュイ&キュイの徒然

ポーセリン・ペインティングや美術館・お寺巡り・バードウォッチングのことなどの覚書です

展示会のお知らせ

2008-10-25 21:43:26 | ポーセリン・ペインティング
私が人物画を習っている「NVサンアート大阪スタジオ」の展示会のご案内です

 ヨーロピアン・アメリカン・ポートレート・有田絵付など
 バラエティに富んだ作品をご覧頂けます。

日時:10月28日(火) AM11:00?PM6:00
    10月29日(水) AM10:00?PM5:00
会場:ホテルグランヴィア大阪 20階「名庭の間」
    TEL/06‐6344‐1235
    ※JR大阪駅より徒歩1分
講師:松村和江 戸田揖子 田村孝子 堀紀子 岩永純則
主催:株式会社NVサンアート 大阪ショップスタジオ
   大阪市西区京町堀1‐14‐25 京二ビル1F
   TEL/06‐6444‐5933


私の作品は、この3点です
会場でお会いできるのを楽しみにしております


アトリエ・ラ・ヴィータ

第60回正倉院展

2008-10-22 13:39:42 | 美術館・博物館
奈良国立博物館で第60回正倉院展が開催されます。(10月25日~11月10日まで)
今回は、縁あって正倉院展のお手伝いをする事になり、会期中は博物館に通う事になりました



今は、準備や研修のため、博物館に通い始め、裏方の様子を少しだけ感じる事が
でき、緊張しながらもワクワク。。
毎年、18日間の会期中、25万人以上の方が来館され大変混雑致します。
今年は10月30日に天皇・皇后両陛下のご来館が予定されていて、例年以上の混雑が
予想されています。
平日の4時以降はたぶん入場待ち時間無しで入館できるそうですので、
ご予定されてる方はこの時間帯がお勧め。
会場のどこかでお会いする事があれば、お声をかけて下さいね。

ポスターのガラスの椀、ササン朝ペルシャから伝わった品です
充分な梱包資材も無い時代、ラクダの背に乗せられ、はるばるシルクロードを旅して・・
唐の都からは船旅・・・割れる事も無く、奈良に伝わり、
1300年経った今、こうして私達が鑑賞する事が出来る・・・
というドラマチックな運命を持っています。現代の私達には想像できないくらい
時間と人々の想いが詰まっているのですね。
他にも瑠璃色、緑色の美しいガラスが伝わっていますが風化せず、美しい輝きが保たれ
ているのは、東大寺境内にある、<正倉院・正倉>のお陰です
高温、多湿の夏、寒く乾燥する冬の間も宝物を守り続けた工夫がみられます
大仏殿を焼き払った平家もさすがに正倉院には手を付けられなかったとか・・・


 
建物は一般に公開されていて、これくらいの距離から見る事ができます
(10月30日は休館日)

アトリエ・ラ・ヴィータ

絵付けのぼやき(金彩編)

2008-10-16 07:33:54 | ポーセリン・ペインティング
金彩は、どちらかといえば、好きな装飾です
・・でも今回の作品では、その金彩に泣かされました。。。

下地の濃紺、試し焼きの段階では3回塗り重ねて、考えていた濃さになったのですが
いざ、本番!でうまくいきません!!
結局4回も塗り重ねることに・・・
細い線が立体的に交差している所を、金盛り、金下マットなどを使い、より立体的に
表現しようと壮大な計画(笑)をしていたのですが、もう間に合いません。

通常の金液は焼成前、黒い色をしていますが濃い色の上に描くと、、見えないので
茶色の金液を使います・・・がそれでも見にくい。。
はみ出した金は絵の具で消そう、と気楽に考えていたのですが、メインの絵の焼成温度を
優先させると紺色の焼成可能温度の下限は過ぎてしまってます。。。
金消しで削って、また金を施す方法で修正しましたが、絵は完成しているのに
金のお陰で焼成回数ばかり増えてしまい、その都度、トラブルが起こらないか
窯の蓋を開ける度、ドキドキ、ハラハラ。

窯の中は私達、人間の力が及ばない世界です。
「作品が無事出来上がります様に」と、火の神様にお祈りする毎日です
・・白っぽい色の金液、欲しいですね・・・





大きなサイズの画像はギャラリー

アトリエ・ラ・ヴィータ

キアゲハの成長を見つめて

2008-10-07 20:03:10 | 日々のこと
毎年、庭のキンカンやミカンの木でアゲハが育って行きます
今年は、畑のニンジンにキアゲハの子供達が鈴なり!!
童心にかえって、育ててみたくなりました。。。





2ミリほどの真珠のような卵。
象牙色→琥珀色→そして産まれる前は見事な黒真珠に変わってゆきます
美しい蝶の原点はやはり美しいです(季節にもよりますが4~5日で産まれます)
体長2ミリ、シャープペンシルの芯のような小さな小さな赤ちゃんが産まれます
(誕生したら、残されたカラは水晶のような白い色)
お母さんが残してくれた、貴重な栄養源の卵のカラを食べて・・・
その後、エサになる葉を食べます

最初は黒→脱皮する毎、白が混じったり、オレンジ色が混じったり・・・
4回、脱皮を繰り返し、一般的な「おイモちゃん」(幼虫の事です)の姿になります
脱いだ皮は、その都度キレイに食べます。
おイモちゃんの姿から、サナギになるのは、まるで背中のファスナーが開いて洋服を
脱ぐように皮を脱ぎ、あのサナギがでてきます!
出来たてのサナギは美しい黄緑色。その後、周囲の色に似た色に変わります。

今、飼育箱にサナギが5匹、サナギになる前のおイモちゃんが10匹、もう少し小さい子
が3匹。この子達はサナギの姿で越冬するのかどうかは微妙なところです
昼間はポカポカ陽気なので、間違えて羽化しるかもしれません。

・・赤ちゃん部屋には6匹。この子達は間違いなくサナギで越冬し
来年の春、美しい姿に生まれ変わる事でしょう

全部のサナギが美しい蝶になれるとは限りません
おイモちゃんの時に寄生バエや寄生バチの被害に合ってる可能性もあるのです
今、こうしている間も美しい姿に生まれ変わる為、細胞を変化させているのですね
とっても神秘の世界です!

来年もニンジンやパセリ、イタリアンパセリをたくさん植えておくから、
また卵を産みに来てね。キアゲハのお母さん!!

アトリエ・ラ・ヴィータ