ピュイ&キュイの徒然

ポーセリン・ペインティングや美術館・お寺巡り・バードウォッチングのことなどの覚書です

古事記ゆかりの*葛城古道

2012-08-26 08:51:17 | 古事記
神さびし葛城古道

・・・神々しい、古めかしい、という表現通りの
葛城古道(かつらぎこどう)でした

日本最古の道、といえば、桜井~天理~奈良を結ぶ「山の辺の道」(7世紀頃)
ですが、今回、訪れた葛城古道は、もっと古い時代
・・・古事記に登場する神様の気配を身近に感じられる、そんな道です。

一番行きたかったのが「葛城一言主神社」(かつらぎひとことぬしじんじゃ)

雄略天皇(第21代天皇)が葛城山に出かけた時、
天皇と同じ服装をした者を咎めようとして
名前を問うと「我は一言主の大神(何か文句あるか)」と言われ、恐れて
非礼を詫びて、衣服、持ち物を奉った所、一言主は大層、喜んで、天皇が
帰るとき、見送ったそうです。

身分によって身に付ける物が決まっていた時代のお話です
「何か文句あるか!?」と神様が仰ったかどうかは知りません
・・・私の想像です・・・

古事記・下つ巻に書かれたこの話を読んで、
「一言主ってなんておちゃめな神様!」とワクワクしました。

どんな願い事も、一言だけ叶えて下さる、という神様ですから
お参りの時は、それはそれは緊張しました。
余計な事をお願いしたら、機嫌を悪くされそうです。




天孫降臨の地は宮崎の高千穂が通説ですが、ここ葛城にも候補地が
あります。
高天彦神社(たかまひこじんじゃ)は、お社と背後の山が一体となって
神様の息遣いが感じられる・・・そんな場所でした。
ゾクゾクとする何か・・・・目には見えないけど・・・・
確かに存在している・・・・

秋、涼しくなったら、今度は歩いてみます!!

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かぎろひ・・・で思い出しました

2012-08-25 08:54:00 | 古事記
先日、訪れた宇陀で、柿本人麻呂の歌
「ひむがしの野にかぎろひのたつ見えてかへりみすれば月かたぶきぬ」

そういえば・・・昨年の正倉院展のポスターの背景が・・・
と思い出しました
碧地金銀絵箱(へきじきんぎんえのはこ)の水色との対比が
美しくて写真に撮っていたのです

こんな見事な「かぎろひ」も人麻呂は見たのでしょうね!

天照大御神が天岩戸にお隠れになられて、再び姿をお見せに
なったときもこんな、かぎろひが見られたのかな・・・?
と神話の時代に思いを馳せています




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古事記ゆかりの*宇陀

2012-08-23 11:16:56 | 古事記
古事記・中つ巻に登場する宇陀(うだ)に行きました
神武天皇を道案内した、八咫烏(やたがらす)神社などがあります


森野吉野葛本舗
の裏山にある薬草園に登りました
(昭和天皇も行幸された、伝統ある薬草園です)

途中、宇陀の美しい町並みが見渡せます
住宅地の裏山ですが、驚くほど多くの虫や小動物が住んでいるのに
驚きました

小雨降る中、サンダル履きの軽装で出かけたので、山の中腹まで登り
下山したのですが、今度は装備を整え、また訪れたい場所です!




柿本人麻呂が軽皇子(後の文武天皇)のお伴をして旧暦11月17日、宇陀を
訪れたときに詠んだ歌が
「ひむがしの野にかぎろいのたつ見えてかへりみすれば月かたぶきぬ」

「かぎろい」を見るには、厳冬のよく晴れた夜明けの
日の出1時間ほど前に現れる最初の陽光だそうで、朝焼けとは違うようです

現在でも、同日、同時刻に「かぎろいを見る会」が催されていて
多くの人で賑わうそうです

行ってみたいな・・・と思いましたが・・・
夏と違い、真冬はちょっとツライかも?


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古事記ゆかりの*石上神宮

2012-07-17 13:35:34 | 古事記
石上神宮は、布都御魂剣(ふつのみたまのつるぎ)に宿る神霊
「布都御魂大神(ふつのみたまのおおかみ)」を主祭神としています。

この神剣(ふつのみたまのつるぎ)は古事記・日本書紀で
国譲りの神話に登場される武甕雷神(たけみかづちのかみ)
が天照大御神(あまてらすおおみかみ)から譲られ、
初代・神武天皇をお助けした神剣とされています

4世紀の創建で、神宮といえば、伊勢神宮と石上神宮の事だったそうです




広い境内には・・・神鶏・・
悠然と歩く姿は伊藤若冲の絵を見てるようです。








神宮の森は甲子園球状の16倍もあり、禁足地も多く、
ファンタジーな神宮の由緒のせいか、「神域」に迷い込んだような
気分になります

この日は8時半からの朝拝に参加致しました
古事記の勉強をしているお陰で、祝詞の意味が少しだけ
解るようになっているのに驚きます。

近くには卑弥呼かも?といわれている百襲姫命(ももそひめ)の墓もあり
(箸墓古墳)古代のミステリーに包まれた場所だと今更ながら感じました。



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