作文小論文講座

苦手な作文を得意に。小学生から受験生まで、文章上達のコツを項目別に解説。作文検定試験にも対応。

菜摘子展のお知らせ

2010-03-13 | コラム
 菜摘子展のお知らせです。

 昨年10月の「菜摘子展 PART2」で、初めて菜摘子さんにお会いしました。優しい笑顔が印象的なかわいらしい女性です。

 作品には、そんな菜摘子さんの人柄を象徴するような優しい光の粒たちが丹念に描かれています。

 今回は、渋谷電力館での開催。私は、明日、娘と行く予定です。


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       『菜摘子』展

 ~ 逃げないで!光の粒たち 私が描くまで ~

 2010/3/11(木)-16(火)
 10:00-18:00/初日13:00-18:00/最終日10:00-17:00
 ギャラリーTEPCO 渋谷電力館2F
 電力館HP
 http://www.denryokukan.com/index.html

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   岩崎菜摘子(いわさきなつみこ)さんプロフィール

 1977年東京に生まれる。
 和光小学校・府中朝日養護学校卒業後、
 マクドナルド成城学園で12年働き、現在下北沢店に勤務。
 『オリーブオイルのビンの階段』で
 ≪19回東京都障害者美術展奨励賞≫受賞。

 「菜摘子展 PART1」2009年2月「カフェ・コパン」にて開催
 「菜摘子展 PART2」2009年10月「カフェ・コパン」にて開催

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東大合格!

2010-03-10 | コラム
 本日3月10日は、東京大学前期試験の合格発表日でした。

 発表時刻は午後1時。それから1時間ほどして、通学生のK君から電話が……。予想どおり合格でした! 大丈夫だとは思っていましたが、実際に合格連絡をもらうとほっとします。先日は、横浜市立大学医学部に合格したN君が合格発表を見たその足で、教室まで報告に来てくれました。二人とも高校3年の受験間際まで教室に通ってくれた生徒です。

 東大は記述問題が多いのですが、この東大に多くの合格者を出している開成中学の入試問題も、東大と同じように記述問題の比重が非常に高くなっています。東大の入試問題を意識してのことなのかもしれません。日常的に文章を書くことに慣れている子供は、開成中の記述の多い入試問題を見てもびっくりしてお手上げ状態といったことにはなりません。また、入試に作文や小論文があるからと言って、文章を書く練習を一から始める必要がなく、その時間を他の科目の勉強に回すことができます。

 ということで、言葉の森の記事を一つご紹介。

 開成中、東大の国語力は作文力


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言葉の森作文講師資格講座 項目指導レベル2(1)

2010-03-08 | 作文
 項目指導レベル2では、小学校中学年の指導項目について説明していきます。

 小学校中学年の作文指導でいちばん大切なことは、表現を工夫し、話の幅を広げて、個性的な作文を書くことです。低学年のうちは、自由な題名で、書けそうなことを選んで書けばよいのですが、中学年からは、テーマを決めてそのテーマにそった作文を書くように指導します。ユニークな作文が書けたら、新聞やコンクールなどに応募して自信をつけさせましょう。

●書き出しの工夫

 会話・色・音・情景で書き始める練習です。書き出しに、会話、色、音、情景を入れて、読み手を引きつけるような効果を出します。なかなかできない子供には、作文を書き終えてから冒頭に入れる会話や音を一緒に考えてもよいでしょう。

 一度慣れてしまえば、比較的簡単に取り入れることの項目です。簡単なわりに効果が高いので、小学校3年生になったら、積極的に指導します。
 
 最初は、会話か音がやりやすいようですが、慣れてきたら、色や情景の書き出しも練習します。
 
●中心を決める

 「いちばん……のは、……です。」という形で、作文の中心を決めて書いていく練習です。「いちばん」という言葉は、絶対に入らなければいけないというわけではなく、中心の絞られた作文になっていれば良しとします。

 たとえば、遠足に行ったことについて書く場合、低学年ほど、朝のことから帰りのことまで全部書こうとするものですが、中学年になったら、「いちばん楽しかったのは、……です。」というように、一つのことに中心を決めて書くように指導します。

●自分だけが思ったこと

 ほかの人が思わないような思ったことを書く練習です。誰もが持つような感想ではなく、ユニークな感想を書きます。

 「楽しかった」「おもしろかった」のようなありきたりの感想ではなく、「自分だけが思ったこと」「自分しか思わないような思ったこと」「自分らしい思ったこと」を書くように説明すると分かりやすいようです。

 たとえば、「自分で作ったおにぎりはおいしいと思いました。」ではなく、「自分で作ったおにぎりは、最高においしかったので、ぼくはおにぎり作りの天才だと思いました。」など、思ったことをひとひねりして書いたり、たとえを使ったり、想像したことを入れたりすると個性的な「思ったこと」になります。


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読書と四行詩

2010-03-07 | 読解力
 言葉の森の通学教室では、読書と四行詩を自習の中に取り入れています。小学校4年生までの生徒は自分の好きな本を読んで詩を書き、小学校5年生以上の生徒は問題集の問題文を読んで詩を書きます。詩と言っても、たったの4行なので時間はかかりません。

 詩を書くのがむずかしい場合は、本の中から自分の好きな文を選び、それを詩らしく4行に分けて書き写します。小学校4年生以上になると、ほとんどの生徒が、文の抜き出しではなく、自分の感想を四行詩として表現できるようになります。

 四行詩のノートは、立派な読書記録になります。また、詩のリズムをつかむ練習にもなります。表現力も磨かれます。問題集を読んで四行詩を書くという作業は、文章のテーマを的確につかみ、筆者の伝えたいことをとらえる練習になります。特に受験生には毎日続けてほしい作業です。

 現在は、通学生のみの自習ですが、今後、通信生にも広げていく予定です。


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言葉の森作文講師資格講座 表記指導レベル1(1)

2010-03-05 | 作文
 低学年のうちは、楽しく書くことがいちばんです。表記ミスはあってあたりまえ、学年が上がるにつれて、自然に直っていくものなので、深刻に考える必要はありません。正しい表記を教えることよりも、楽しく読んだり書いたりする習慣をつけることが第一です。ここでは、一応、低学年のうちに身につけておきたい表記について説明しますが、徹底的に叩き込むようなやり方はお勧めしません。

●行を続ける

 段落をつける前段階の指導として、会話以外はすべて行を続けて書きます。一文ずつ行を変えたりせず、「。」の後は続けて次の文を書いていきます。

●会話行がえ

 会話のカギかっこの前と後は行を変えて書きます。行を続けて書くことが間違いというわけではありませんが、特に小学生の場合は、行を変えた方が読みやすいので、会話の前と後は改行をします。

 これは、言葉だけの説明ではわかりにくいので、実際に書き示しながら指導します。

●それで少なく

 低学年の子供は、「それで」「そして」「それから」「そうしたら」などの接続語を多用しがちなのですが、これらの接続語は少ない方が文章が引き締まります。

 「『それで』という言葉は一枚の作文用紙に一回だけは使っていいから、あとは読み返して消しておこうね」と具体的な数字を挙げて指導すると、子供は自分で気をつけるようになります。


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言葉の森作文講師資格講座 項目指導レベル1(4)

2010-03-04 | 作文
●思ったことを長く

 結びに思ったことを書けるようになってきたら、思ったことをくわしく書く練習をしていきます。「楽しいと思いました。」「悲しいと思いました。」だけではなく、「……ので、楽しいと思いました。」「どうして……か不思議に思いました。」など、思ったことをできるだけくわしく長く書くように指導します。特によく書けたときは、それを取り上げてほめると、だんだん思ったことを長く書くコツがわかってきます。

●とちゅうの思ったこと

 作文の結びだけでなく、途中にも思ったことを書く練習です。結び以外にどこか一箇所でも思ったことが書いてあればよいとします。できれば、一箇所だけではなく、作文の途中のところどころに思ったことを入れて変化が出るように指導します。

 小学生の作文の場合、事実だけを順番に書いていくことが多いのですが、そのところどころに思ったことを入れることによって、文章に変化と奥行きが出てきます。

●声顔動作のようす

 会話の前か後にその人の表情や動作を書く練習です。「笑いながら言いました。」「困った顔で言いました。」「手をふりながら言いました。」「おじぎをしながら言いました。」など、話し手の顔のようすやそのときの動きを書くように指導します。

 表情や動作を入れることによって、会話が生き生きとしてきます。一度、具体的に説明すれば、ほとんどの子供がすぐに取り入れることのできる項目です。


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言葉の森作文講師資格講座 項目指導レベル1(3)

2010-03-02 | 作文
●会話

 カギかっこを使って会話を入れる練習です。最初は、「おはよう。」「ありがとう。」などといった短い会話で構いません。慣れてきたら、実際に話したことを思い出しながら、会話らしく書いていきます。

 カギかっこの前と後で行をかえるということも、実際に見本を示しながら指導します。

●どうしてかというと

 「どうしてかというと」という言葉を使って理由を書く練習です。これは、子供たちにとっては使いやすい項目です。なかなか使えない場合でも、例を挙げて何度か説明すればすぐに使えるようになるはずです。

 最初は、気持ちを書いた後に入れるとやりやすいようです。「えりちゃんは、とてもやさしいと思いました。どうしてかというと、私がころんだときにたすけてくれたからです。」といった具合です。

●□○□○

 「きらきら」「カラカラ」など、繰り返す言葉を使って、状態や動きなどを表現する練習です。最初は、指導者が、使いやすそうな箇所を見つけて、どんな様子だったかを繰り返す言葉で表すように誘導します。

 イメージとは違う言葉が出てきたとしても、決して否定したりはせずにほめてあげましょう。普通の人の感性では理解できないような個性的な表現をする子供は、将来有望です(笑)。


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