まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

度々熊本 通潤橋を見に行く。

2017-07-07 23:36:22 | 川・橋・船
熊本の続き。

※これは2016年11月の旅です。

さていよいよ本丸の通潤橋へ。まちなかを走り抜け「道の駅通潤橋」に入ったら、、、
あっあれか!駐車場から見渡す田畑の奥に、大きな半円アーチが左右の山をつないでいる。
もっと山深いところにあるのかと思っていたがこんな人里のすぐ脇にあったのにもちょっと驚いた。
・・・そして、思ったほど大きくはないんだな。。


田んぼの方へ歩いてみると、、、おや、アーチの下へと続くあぜ道は全て途中にバリケードが置かれていて
「立入禁止」と。。。ええっ、真下まで行けないの~?
ここからだけじゃちょっと迫力に欠けるなぁ。。例の地震で石積みがずれたりしたのだろうか。
素人が見る限りでは傷んでもおらず危なそうな感じはないが。

通潤橋の下をくぐる川はゆるやかな流れで、向こう岸には説明板が見える。通常ならあそこまで
行けるのだろう。

水路橋である通潤橋は中を水が流れており、中央部から下の川へと放水する様子は
とても迫力があり是非この目で見たかったのだが、今は上の水路はブルーシートがかけられ
水は橋のたもとから下の川へと流されている。。。

熊本県で、いや日本でいちばん有名な石橋だろう。さすが緻密で美しい壁石。そしてエッジのきいた鞘石垣。
気品があるな!復旧するかなぁ。してほしいなぁ。

さて、車でもう少し上まで行ってみよう。前は通潤橋の上を歩けたようなので、上からのアクセスもあるはずだ。

ここだな。近くには五老ヶ滝というのもあるようだ。
脇にある神社の境内に地元の人たちが大勢集まってシートを広げ宴会をしている。何か楽しそう~(笑)
近くにいたおっちゃんに聞いてみた。
「通潤橋の上に行く道はどっちですか」「あっちだけどねぇ、ちょっと行ったら見えるよ」
「閉まってますね、入れないんですか」「うーん、地震があったから閉めてあるけど、そのへんまで
ぐらいなら行けるのは行けるよ」「そうですか、ちょっと行ってみます」
神社の横から50mほど降りて行くと、通潤橋が見えた!おお、これか!


この橋の中に水路が3本通っているのだ。
ここまで来てなんだか私はデジャヴを感じた。。。あれ、来たことあったっけ??いや、ないな。
もしかしたら京都の水路閣と記憶が混じっているのか・・・(汗)

やはり水路橋としての機能はストップしており、通常なら渡ってきた水がなみなみと満ちているはずの
水路も空っぽ。しかしそれだけに構造までよく見える。
ここは吹上口。取入口との1.1mの落差を利用した逆サイフォンで、谷に囲まれ孤立した白糸台地に
1日あたり15000立米もの水を送るのだ。


水が送られなくなって干からびた水路・・・今は農業用水はどうしているのだろう。下の川からポンプで
くみ上げて使っているのだろうか。






導水管のパーツが置いてあった。水が漏れないように二重に溝が切られ、しっくいでしっかりつなぎ
合わせて作られたというのは、昔、本で読んだことがあるな。


さっきの道の駅にいる人が小さく見える。手すりもないし、橋の上を歩くのはかな勇気が要りそうだ(汗)



五老ヶ滝への道も閉鎖されている。別のおっちゃんに聞いたら、150mぐらい下だとか。
遊歩道が崩れて通れないという訳ではないらしいので、自己責任でちょっと行ってみよう(苦笑)
あとで上らなければいけないことを極力頭から排除しながら下って行くと。。。
ようやく音が聞こえてきた。


うぉーっ!木々の間から見えたのは、文字通り壺のようにそそり立った岩に囲まれた滝壺。
ドドドドーっという重い音が、垂直に落ちる水のボリュームを示している。


まるで一度落ちたら這い上がれない構造の食虫植物のようだ。


柱状節理の露出した滝の壁が「返し」の役割をしている。


水の一部は水面に激突して霧になり、もうもうと巻き上がって水面を覆う。
すごい迫力。あぁ見に来てよかったぁ!

ただ、上りの石段のしんどいことしんどいこと・・・・(苦笑)

続く

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