まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

日奈久の源泉温泉 幸ヶ丘

2015-10-28 00:44:46 | 建物・まちなみ
日奈久温泉の続き。

日奈久温泉では金波楼に泊まって内湯に入り、翌朝松の湯に入った。松の湯はきれいになっている
外観をいい意味で裏切るオリジナル感いっぱいの温泉で満足したのだが、やはりお湯の泉質はどうも
パンチがないと言うか、印象が薄いというか・・・(苦笑)


朝の散歩の時に見つけた、ちょっと変わった雰囲気の旅館、幸ヶ丘。玄関から中を覗くと、
タイル使いが素敵な昭和クラシック洋館風。おお~っ、これは入ってみたい。。。
ガラス戸をあけようとするがカギが閉まっているのか開かない。う~ん、朝早いからか?

いったん宿に戻りネットで調べて電話してみることに。

ネット情報によると、日奈久温泉の旅館や外湯のお湯はすべて共同源泉の混合泉なのだとか。。。
複数の源泉のお湯をいったん混合したものを各施設に配給しているということだから、
どこの浴槽でも同じなのだ。あぁそうなのか。
しかし!!日奈久で唯一自家源泉を持っているところがある。それが幸ヶ丘なのだと!!
これは絶対外せない。


果たして、電話してみたところ、どうぞどうぞ、と歓迎ムード。喜んでやってきたら
今度はガラス戸は開いた。なんだか、お金持ちの親戚の家におじゃまするみたいな、ちょっとした
緊張感が心地よい。


ご主人曰く、今はもう旅館はやっておらず帰ってくる息子家族のためにきれいに維持している
そうで、日帰り湯も道楽みたいなものだとか。え~もったいない。。。
宴会場として使っていた広間を現在居住スペースにしているという。


案内されて奥へ行くと、家族湯ぐらいのこじんまりした浴槽に、お湯がドバドバと音を立てて
注ぎ込んでいる。私がさっき電話したのでお湯を入れておいてくれたのだとか。

そしてその温泉は・・・すごい!硫黄の香りがして、つるつる!!しかもおいしい。
あいかわらずドバドバ吐き出され排水溝へ溢れるお湯。この量を一人で使い切れない~あぁもったいない~~
湯口から源泉を汲ませてもらったけど500mlのペットボトル一本じゃ足りないなぁ。。

あとで男湯を覗いてみたら(もちろん誰もいない)こちらは明るく広々していた。
洗い場の床を滔々と流れ去るお湯。あぁ、こちらにも入りたかったな。


そして他に、小さな洗濯場のようなかわいい浴槽もあった。天窓から日の光が差し込み明るい。
あぁここにも入りたい!


庭の見えるソファでゆったり体を冷ましながら、辺りをキョロキョロ。
建物はほんとにレトロ。階段のデザインや水色の壁のRがかかった開口部はアールデコか
アーツアンドクラフツか民芸かといった雰囲気。各所に使われたモールガラスも素敵だなぁ。




廊下の床は数寄屋風の旅館建築でよく見られる木と那智黒石のコラボ。玄関の構造がちょっと
変わっているなと思ったら、土間の部分はもともと外で、木戸門がついていたのだとか。
住宅だったのを旅館にするときに改造したそうだ。

ヤクザ映画のロケにもこの建物が使われたとかで、何とか言う役者がこの階段から降りてきたのだと
話して下さったが、役者名を忘れてしまった。。。(苦)

あぁ、何かここに泊まったかのようにすっかりくつろがせてもらった。ありがとう~~~


向かいにあった竹細工の店も風情があるなぁ。

ちょっと心の中に残っていた物足りなさも最後に吹っ飛び、日奈久温泉を満喫できた!!

続く。

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