まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

わたらせ渓谷鐵道 足尾駅と銅山のまち

2009-02-15 04:12:12 | 鉄道風景
少し下ると、川沿いの斜面に、銅山の社宅が軒を連ねていた。
トタン屋根の簡素な平屋の長屋。共同売店や神社もある。


閉山されて久しい今ではほとんどの人はここを出てしまったようで、閉鎖され
荒れている棟も多いが、中にはまだ住んでいる方もおられるようだ。

教科書でしか見たことのない足尾銅山、遠い世界のどこかだと思っていた採掘現場。
その痕跡を目の当たりにしている。。。。ドキドキ。。。


渡良瀬橋のたもとに、古河掛水倶楽部がある。
古河鉱業の迎賓館であり、周辺の簡素な社宅と違い立派な洋館だ。
冬季で閉館していて残念ながら中は見れなかった。。(涙)
こちらの旧館は明治32年築。


こちらは新館で、明治末期に改築されたものという。

同じ一角には明治43年築のレンガ倉庫や電話資料室もある。

掛水倶楽部を出て歩いていると、あれっ、何やら洋館らしきものが!?


何とこれも社宅のようだ。
玄関先は和風で、洋館付住宅のようになっている。白っぽい色でペイントされた下見板、
瓦屋根、凝った窓まわり。三角のペディメントのような装飾は木製だ。
他のトタン屋根の社宅と比べあきらかに質が違う。労働者でなく管理者の住居として
使われたのだろうか。


足尾駅に着いた。
次の通洞駅はチェックしていたのだが、足尾駅はノーマークだった。しかし!!
美しい・・・・!なんと、完璧なプロポーション。しかも状態がとてもよさそうだ。


待合室越しに見るホームの風景が好き。
奥に停まっている黄色い車両は、臨時で走るお座敷列車。


今は無人だったが、カーテンがさっと開いて駅員さんが現れそうな雰囲気。
荷物預かり(?)の台の下を見て!額縁状になった木材の継ぎ目にぐるりと
モールディングが回してある。室内の腰壁はすべて同じようになっている。


大正元年築。気品のある駅だ。


足尾駅のカワイイ油庫を写真に撮っていると、近所の方が「どちらから?」と。
「東京と大阪です」と答え少しお話をする。おっちゃんだが足尾のガイドをすべく
勉強中という。
その方曰く、足尾鉄道が国有化され、古河鉱業は自分ところの敷地内の運搬用として
馬車鉄道を作った。後年はガソリンカーが走っていたという。
そして、この線路沿いの道がその線路跡だと。
はは~ん。


この道の脇の柵がレールの再利用だなと思っていたのだ!しかも小さいなと。
聞くとやはりそうだった。


いや~、やっぱり知っている人に話を聞くのと聞かないのでは違う。
足尾に来る時は観光協会に前もって連絡すれば案内してもらえるらしい。
次回は是非そうしよう。


さぁ通洞駅へ向かおう。

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