まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

堀のある市役所

2011-01-15 15:51:57 | 川・橋・船
近鉄郡山駅で降りて、郡山城の石垣を間近に見ながら大和郡山市役所へ向かう。
おや、橋?えらく古そうな橋があるな。



うわ、これは市役所へ入るための橋!?百寿橋と彫られた石の親柱はかなり年代物っぽい。
欄干には菱形の模様が。そしてこの池はお堀か?


濁った水面を覗き込むと、金魚ならぬ、コイがうじゃうじゃ寄ってきた。


市役所での用件が済んだあと、駅までまちなかの道を歩こう。
市役所の向かいのこのお店も古いなぁ!基礎部分に目がいく。切石を積んでいたり
丸石を並べたり、レンガ積みとかはよく目にするが、平たい石をこんなふうに目地を取って
積んで(細い石を張って?)あるのは珍しいんじゃないか。



太く力強い格子に比して細やかな意匠と感じられる。


百寿橋、帰って検索してみると報告書が出てきた。→こちら
市役所のある場所は柳沢氏15万石の城内に位置し、池は城の中堀だという。
橋は2代目で1936(昭和11)年竣工の鉄筋コンクリートアーチ橋。
民間人の寄付によるが、当時の郡山町にとって注目のプロジェクトとして美観を重視した
計画がなされたとか。なんと晴れがましい気分のアプローチだろう。
欄干のマークは、柳沢藩の紋所「郡山花菱」を図案化した大和郡山市章だ。
前身の郡山町の町章でもあったのだろうか。

大和郡山もまたゆっくり歩きに来たいな。

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2 コメント

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Unknown (びんみん)
2011-01-16 11:15:54
こんにちは。
私も通りがかったときにこの百寿橋、立派だなと気になりました。
調査報告書の情報ありがとうございます。
この百って寄贈者の名前から取ったようですね。
参考になりました。
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びんみんさん、 (ぷにょ)
2011-01-16 23:49:37
そうですね。2代目の橋の架橋のときに名付けたとありますよね。

煩わしい役所通いも、こういう密かでささやかな楽しみがあるのが救いです。
お役所って結構近代建築とかカッコイイ戦後建築とかレトロな
タイルとか使われていたりしますからね~
返信する

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