佐賀～長崎の旅 松浦鉄道に乗ってきた（２）

伊万里からの続き。

伊万里駅は頭端駅で、有田から松浦方面へはスイッチバック状に進行方向が変わる。もっとも
直通運転する列車はなく必ず乗り換えとなる。


有田から伊万里までの路線のことを「伊万里線」か「有田線」と呼ぶのかと思ったが、どうもそういう
呼び方はないらしく、有田から佐世保まで全線通しで「西九州線」と言うようだ。
何か呼び名がある方が便利なんだけどな。。。


伊万里を出て「伊万里線」と分かれたあと内陸部を走り、たまに海が見えたと思ったらまた隠れる。
海沿いを走っているイメージの松浦鉄道であるが、ずっと海際を走るわけでなく意外にも内陸を走る区間が多い。
いや、元は海際を走っていたのかもしれないが、海岸が埋め立てられて工場地帯になっているところもある。
それでも時々ぱっと海が広がるとハッとして心踊る。


広々した海の景色を見れるのは、鷹島口のあたりから。向かい側の窓越しに眺める。
そう、伊万里でうろうろしていたので海側の席を確保できなかったのだ。。。


松浦駅に到着。松浦鉄道の名にもなっている主要駅であり、駅前もちょっと町らしい雰囲気（笑）。
しばらく停車時間がありホームに出て休憩～。１両の列車にはトイレもなく、途中でガマンできなく
なったらどうするのかと心配していたのだ（笑）



何か大きな工場が見えてきたと思ったら火力発電所だ。写真を撮りたかったのだが、海側の席でないと
どうにも難しい。しくじったなぁ～（苦笑）

そこからずっと内陸部を走る。
松浦鉄道の主要駅であるたびら平戸口では多くの人が降りた。平戸大橋やフェリー乗り場があり
観光スポット平戸への玄関口となる駅だ。


有人駅で女性の駅員さんが猫と共にお客を迎えている。私もここで降りたかったのだが今回は
この後の予定のため断念。。。


ホームの雰囲気がよく、車外へ出て駅舎の写真も撮りたかったが、無情にもここでの停車は１分のみ。
お客が全員降りたらすぐに発車。んー残念。


楽しげに降りていった乗客たちと駅舎越しに見えたまちの景色が、後ろ髪を引く引く・・・


そして再び走り出した列車は、そんな私の未練を断ち切らせるかのように、木に覆われた切り通しを走り続け、
全くもって海を見せてくれない。やっと目隠しを解かれたと思ったら、もう完全な山間風景である（涙）。


江迎鹿町駅で列車交換。駅からすぐのところにトンネルがあり、ライトを灯して近づいてくる
対向列車を待つのも楽しいひととき。






続く。