事前情報ゼロで観に行きました(´∀`)
わたしは映画を見るとき事前にある程度下調べをしてから見に行くことがままあります。(よろこんでネタバレを受け入れるわけでは無いけれど、ネタバレは絶対許せない!とかそういうのはゼロ
なんでしょうね?ケースバイケースではあるのですが作品によってはあえてネタバレレビューまで読んでから観に行くことも…
なので今回みたいに事前情報まっしろ状態で行くのは割とめずらしいのです。
唯一の事前情報は、ふたつ
ひとつは第89回アカデミー賞作品賞、第74回ゴールデングローブ賞映画部門&作品部門を受賞した作品であるということ
そしてもうひとつは“マイアミ⇔アトランタ”の距離
※私がフォローしているtwitterの人たちがこの映画を絶賛していたのですがその中にこのマイアミアトランタ間の距離が含まれていました
はっきりとしたストーリーラインでみせる映画ではなくて、じわじわと、こころのひだにふれてくる何か
あのどうしようもない愛というのかな、主人公が大事に大事にそっと静かに秘めてきた宝物のような想い
なんなんだろう
なんかもうズルイそんなのズルイ、という感じの映画でした
観る人によっては途中で飽きてしまうかもしれないし、なんていうか、うまれてからずっと幸せイェイ!な人生を歩んでいたりすると、感情移入しにくい映画かもしれません(鑑賞後にチェックしたyahoo!映画のレビューでは、賛否の「ぴ」なレビューもちらほら見かけました。もちろん抱く感想は自由です。
“万人にオススメできる最高映画”かと問われると、見る人を選ぶかもしれない…と思います。)
ここから軽くストーリーにふれます。
1.Little
2.Charon
3.Black
マイアミの貧困地域(大麻?の温床)、育児放棄した母親、という劣悪な環境で生きている主人公。
物語の冒頭で、ヤクの売人のトップ?であるホアン(マハーシャラ・アリ)に出会います。
最初、ホアンがスクリーンに出てきたときは、「街でこゆ人見たら、絶対逃げる。」と思った私でしたが。主人公への接し方とか、なんか、もう。
ものの5分で「なんてカッコイイ!」と180°コロリ。
事前情報ゼロで観に行ったので、まさか3部構成になっているとは露知らず。
知らずとも、まあ、1から2への切り替えは割とスムーズに呑み込めたのです。
が。
この先は、ネタバレ?(になるのかな?)を含むので、新鮮な気持ちで映画を見たい人はそろそろ回れ右です。
はい。
では。
そろそろ。
3.Black
切替わった瞬間。「えーーーーーー!!シャロォオオオオオーン?!」と思いました。
金のネックレス、金歯、バリバリゴリゴリの売屋ファッション。
あの、線が細くて、口数がものすごく少なくて、言葉を語らない分そのぶんだけ多くを語る大きな瞳、あのシャロンはどこへー?!
こんなゴリマッチョ売人、シャロンじゃないやい!!!と思いました。
でも。外見は変わっても。中身はシャロンで。
劇中歌、♪"Hello Stranger"(1963)(Barbara Lewis)が、ものすごく良い仕事をしてくれていました。
ラストシーン、涙がポロポロこぼれました。
というか割と序盤のこのシーンでも、何故か泣けました
↓
海に行きたくなりました(都民だったころは、鎌倉/三浦半島/内房など、いろいろいやになったときたまにフラリと海に行っていたものでした)
わたしがこれまで観た映画の中から、あえて近いものをあげるとしたら「チョコレートドーナツ」もしくは「チョコレート」かな?(奇しくも似たようなタイトルですが。偶然です。)
マイノリティー、そして、愛(心の喪失?)、というテーマ。
暴力的なシーンもあるのですが(わたしとても苦手)。カメラワークと編集がとにかく上手なんだと思います(そういうの全然わからないけど。暴力的なシーンもそんなに苦痛ではなく見られたし。全編を通してぐいぐい引き込まれるなにかがありました。)
良いものを観ました。
おしまい。
完全に蛇足なのですが、チョットだけ。(書いておかないときっと忘れるから。書き残しておきます。)
育児放棄/ヤク漬/ばいた(売女)という三拍子揃った母親が、都合のいい時だけ「愛してるのよ」と息子に語りかけるのですが。
母親からの「愛してる」という言葉は、ある意味暴力だなと思いました。
親のことを心底キライになれる子供って、いないと思うんですよね。
どんなにひどいことをされても、心のどこかで愛してほしいと願ってしまう。
だから。行動の伴わない、口先だけの「愛してる」は、ものすごく罪なことだなと、なんかそんなことを思いました。
今度こそ。おしまい。
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