風の谷のかおりーヌ

革小物作家のpetit(プチ)です。
作品紹介や旅行記や日々のあれこれを気ままに綴っています。

さよなら大好きなひと

2018-01-18 23:29:18 | 家族のこと・自分のこと
ハンドメイド仲間のSさんが
3年間の闘病生活の末
大好きなお母さんと娘さんに看取られ
亡くなりました。

3年ちょっと前、家に遊びに来てくれ
余りに体調悪くて晩酌もしてないと話したSさん。

11月 病院に行くように他の友人と強く勧めたら
覚悟を決めたように行くと約束してくれたよね。
あの日買ったパワーストーンの水晶だかローズクォーツは今もお家にあるのでしょうね。

初見で先生の顔色が変わり、検査結果が出る前に紹介状を書いてくださり手術の日取りが決まったって言ってたね。
それから程なく胃の全摘手術

お見舞いに行った時、余りに痩せていて悲しくて抱き合ったのがついこの間のように感じます。

『まだ子供も小さいから死ねない。
生きる為に胃を全部取ったんだ。』と打ち明けてくれたよね。

一時は快方に向かっていると聞き
このまま病に打ち勝って欲しいと願いました。
この頃から、気にはなりながらあまり連絡を取り合ってなかった私たちですが、地域のお祭りで再会したとき
子宮への転移を聞かされたときの
無力感、脱力感…悔しかったなぁ

抗がん剤治療の合間、体調の良いときは夜、近所の鉄板焼きやさんに行ったりもしたね。
その時オススメしてくれたメニューは
その後私もお気に入りメニューとなりました。

沢山食べられないのにホテルのブッフェに行ったね。
その時、久しぶりに雑貨屋さんに行って楽しかったね。

発病前の元気な頃は、Sさんと仲良くなるきっかけをくれたMちゃんたちと
ハンドメイド品のフリマをしたり
公民館の行事には革小物作家として
二人で講師として参加したりしたね。

講師代をどう分ける?という話になり
一枚の大きな革を買い、二人で仲良く分けたよね。

人のお世話は一生懸命するのに
借りを作るのは大嫌い笑
昔気質の職人のような人だったね。

一緒に革のサンダル作りに加計まで行ったこともあったね。

腕を組み、肩をすぼませて『ねぇねぇ…』なんて話す仕草が思い出されるよ。

Mちゃんから連絡もらって今年の始めにお見舞い行った時はベッドに座って少しお話して楽しかったね。
中学入学の娘さんの制服の事を気にしていたから
ウチの娘ので良かったら持って行くよ~と言ったら
とても喜んでくれたみたいだったので
何だか私もとても嬉しくなりました。

亡くなる前日に会いに行った時も
一生懸命お話してくれてありがとう。

手を握ってお話してた時、不意にギュッと
握り返してくれたので私が『おっ!』と言ってSさんを見ると、おちゃめな顔して笑ってくれたね。

あなたはホントに素敵な人でした。

お葬式の時、私ちょっと頭おかしくて
何度も遺影を確かめてあなたのお葬式なんだ と確認したよ。

暖かい人柄(たまに毒舌だけど笑)のSさんにお別れを言うためにお通夜に沢山の、本当に沢山の人が来られていて

私、親族ではないけれど
さすがSさん、あなたは偉大な人だ!と誇らしかったです。

でも、本音言うと
いや、言えない。一番悔しいのはSさんだから。

足、痛かったんだね。
痛みから解放されて今、皆の所を飛び回ってるかな?

私の方がいくつも年上なのに、いつも頼っていてごめんね。

これから先、少しずつでも恩返ししていきたいなぁと思っているよ。

会えて良かったって言ってくれてありがとう。こちらこそだよ!

あちらの世界で、大好きなモノ作りしててね。
私もそのうち行くからまた一緒にフリマしよう。

あなたに会ったとき久しぶり~なんて笑って言えるように
恥ずかしくない生き方しようと思います。

このブログを読んで気分を害した人がいたらごめんなさい。
書かないと、吐き出さないと前に進めないから…

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