さいこの部屋

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京都市交響楽団 第570回定期演奏会

2013-07-20 23:36:17 | 演奏会・観劇覚書

仕事やらプライベートやらで、友の会員のくせに2/3くらいしか定期に行けていない…。
しかし昨日は何とか仕事を無理矢理終わらせて行ってきました。

【京都市交響楽団 第570回定期演奏会】
2013年07月19日(金) 19:00~@京都コンサートホール 大ホール
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調 op.47
ショスタコーヴィチ:交響曲第10番ホ短調 op.93
独奏:ワディム・レーピン(Vn)
指揮:パブロ・ゴンザレス

何というか、正統派というか、ゴツいプログラムです。

まずシベリウスのVnコン。
ワディムさん、ロマンスグレーでかっこええわあ…と思ってたら、プログラム見たら71年生まれやん。まだ若いんやん!!
「のだめ」のドゥーンさんじゃないですが、ヴァイオリンちっさい(ご本人が大きいので小っちゃく見える)。
お持ちの楽器はグァルネリの「ボンジュール」だそうです。
肝心の音色ですが、深ーいいい音です。特に低音。
シベリウスのVnコンは、ヴァイオリニストの技能がもろに出る曲ですが、ワディムさん、ヴィルトゥオーゾ
素晴らしい音色とテクニックでした。
曲が持つ雰囲気もそうですが、北欧の白い寒さと、触れたら火傷しそうな情熱とが混じり合っていました。
対して京響が惜しい。
何というか、ソリストのその集中力と世界についていけてなかった感があったように思います。
いわゆる温度差ですね。ちょうど昨日の晩のような温さ。反応がちょっと鈍かった。
まあ、ワディムさんがその集中力から、指揮者とオケをちょっと置いて行っちゃった、とも言えなくもないのですが。
3楽章がやっぱりいいですね。テンションあがります。
終演後、丁寧に朴訥にお礼を繰り返す姿が好印象でした
拍手が鳴りやまず、何度も何度もカーテンコールがありましたが、安易にアンコールをしないところも素敵でした

休憩中に久しぶりにロビーでコーヒーを。
…飲み続けるにしたがってなんか胸焼けしてきた。
ちょっと苦手な味でした…。こんな味だったっけ??

休憩終わった時点で、すでに8時を回ってます。
こりゃ終演は9時回るな…。

さて後半。ショスタコの10番。
これがまた非常に良かった
Vnコンではあえて体力温存してたのか?と思うほど。
以前から、京響はショスタコと相性がいいのかもと思っていましたが、いよいよその思いが強まりました。
何だろう、この軍隊チックなというか、容赦なくなぎ倒していく感が、妙にマッチしています。
金管は超本気で吹くと、弦があの人数で弾いていても吹っ飛びますな
「ミラミレラ」(エルミーラ音型)の垣本さんのホルンが完璧でした。音色もばっちり。
途中から腕組みをして眉間にしわ寄せて、心の中で「うーーん」(感心)とうなりながら聞いていました。
聴きごたえ抜群でした。
やるな、京響

指揮のゴンザレスさんも非常に良かった。
Vnコンはちょっと微妙なところもありましたが、ショスタコの音作りが良かった。
めっちゃ細い方です。
これまたそこそこのお年かと思いきや、75年生まれ!私と1つしか変わらへん。まだ若いんやん

思った通り、終演は9時を回っていました。
演奏がよかったので、カーテンコールも長かったしね。でも納得。
いい演奏会でした。久しぶりに(?)大満足


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