さいこの部屋

音楽とNYが大好きな私の部屋です。あまり無理せず、日々の出来事や感じたことを。

お金の使い方

2010-06-26 23:49:47 | 日々のつれづれ

最近よく見る(というかたまたま点けるとやっていることが多い)テレビ番組があります。

NHK教育の「青春リアル」。
20代のいろんな境遇・いろんな立場の人たち10名程度が、それぞれが出すテーマについて討論をネット上でしていく、という番組なのですが。
なかなかに考えさせられるテーマが多く、見ていて面白いです。
番組中ではネット上でされている討論を抜粋して放映されているようですが。

さて、本日のテーマは「お金の使い方」。
「お金を使うのが怖い」「欲しいなと思うものを買っても満たされるのは一瞬だけ」というトピ主が、もっと上手なお金の使い方をしたい、自己投資に対する「罪悪感」をどうやったら除けるのか、という問いかけでした。

深いテーマだなーーーと見ながらずっと考えていたのですが。

私は、周りの人に「お金の使い方がうまい」と実はよく褒められます。
それは自分でも実は自負している部分でもあり、これからもっと磨きをかけたい部分でもあります。

討論の中でも出てきていますが、私は基本的にお金は「使うためにある」ものだと思っています。
だから、意味なく貯蓄していても無駄だし空しい。
こういうことに使いたい、という価値観があってこそ、お金(貯金)は生きてくる。
私は「将来家を買いたい(庭と防音室付き)」とも思うし、「大好きなNYや、他のいろんなところに旅行に行きたい」「いい音楽を聞きたい&奏でたい」「鞄と靴は自分の生活の中でとても大事なので、TPOに合ったものをきちんと使いたい」「時々は本当においしいものを食べたい」などなど、欲望や目標が割とはっきりしています
なのでそれ以外の部分は結構質素だし、実際普段の食費などは会社の先輩方と話をしていて「どうやったらそんな金額に!?」と驚かれたことがあるほど(笑)。
いや、基本きちんと自炊をして、自分のよく使うスーパーの値段をきちんと把握して、○○はAスーパー、△△はBスーパーで買う、と使い分けをして、特売は逃さない工夫をして、冷蔵庫に入れたものはきちんと余すところなく使い切る、保存できるお惣菜はまとめて作って小分けで冷凍して食べきるだけ…なんですけどね
カードのポイントも上手に貯めてキャッシュバック(これも貯めやすいもの・ポイント換算率のよいものを選別)。
使わないところには使わず、使う時は思い切って使う。これが私の使い方です。
特に海外旅行に行っている時は、結構気にせず使います。
「これは今しか見られないかも(食べられないかも・買えないかも)」と思うからです。
「買わずに後悔するより、買って後悔しろ」が海外にいるときの私のスタンスです。
結果として後悔したことはないので、うまくいっているのでしょう。
(昔々、買わずに後悔したことはあります)
こういう時に「躊躇なくお金を使えるように」お金を貯めているという部分も大きいです。

年始に、その年1年分の自分の使用するであろうお金を、引き出し手数料のかからない普段使いの口座にメインバンクからどんと移し、メインバンク(給与振込がされ、家賃が引かれる口座)は基本触らない(突発事項が起こらない限り)。
…気がついたら、ある程度増えているので、さらに触らない定期預金口座にまとめてまたどんと移す。
こうやって貯めています。

「お金の使い方」は、親のお金の使い方にも影響されるところがあるのだと思います。
考えてみれば、うちの両親もそういうお金の使い方をする人たちでした。今もそうです。

トピックの中では、お金を得るための手段としての「仕事」のやりがいなどについても語られていました。
これもよく分かるなあ…と思いました
時々、何のために仕事してるんだろう…と考えてしまったり、しんどいことがあっても「仕事やから」と割り切っている自分がいてそれが時々物凄く空しくなったりすることがあります
過去にも仕事についてのトピックがあがったことがありますが、「仕事」について悩んでいる彼らの気持ち、本当に共感できました。
皆同じなんだなあ…って。

これからも「後悔しないお金の使い方」していきたいな、と思います。
ま、「老後のため」というのもあるしね(笑)。

しかし、今年は突発事項がいろいろと発生している(予想外に冠婚葬祭が多い…)ので、ちょっと厳しめかもです


百人一首。

2010-06-24 23:58:12 | 日々のつれづれ

最近のマイブーム…百人一首。

私と百人一首との付き合いは長く、初めての出会いは
5歳のクリスマスの朝でした。
サンタさんからのプレゼントは「学習まんが 百人一首」と「学習まんが 星座のすべて」

…教育熱心なサンタさんだったらしい(笑)。

先に興味を持ったのは百人一首の方。

おばあちゃんが教養人で、短歌もよく詠む人だったので、いろいろ教えてくれました。

(ちなみに、私の母校の中学校は、校歌はおばあちゃんの作詞です)

子供の脳みそって柔らかいので、あっという間に覚えてしまいました。

文法とかは分からないけれども、意味は漫画で分かりやすかったので、

こんな短い中に、たくさんの気持ちが込められているのだなあ…と子供心に感心した覚えが

ちなみに、作者がどういう人かということも漫画で説明されているのですが、子供心に不思議に思ったこと。

持統天皇:天智天皇の皇女。叔父の大海人皇子(天武天皇)に嫁ぎ、皇后に。壬申の乱で夫とともに弟の大友皇子と戦いました。

…??叔父と結婚??弟と戦争して倒す???

伊勢:宇多天皇の中宮温子に仕えていました。温子の兄弟に愛されました。後に宇多天皇に愛され皇子を産みました。

…??????(子供の理解の範疇を超えていました)

清少納言:一条天皇の中宮定子に仕えていました。

紫式部,和泉式部,赤染衛門:一条天皇の中宮彰子に仕えていました。

…「中宮」って「皇后」でつまり奥さん、ってことだよね?
…なんで奥さんが
2人もいるの?

…ませてましたね(笑)

でもあれが歴史に興味を持った第一歩だったのかもしれません。

そんなこんなで、「百人一首を暗記している幼稚園児」となり、中学校のかるた大会では大差で
1位、
高校の古典のテストでは大きな課題が1つ減りましたね~。

何より、百人一首を丸暗記していると、古典の文法が自然と身についていて、これまたかなり助かりました。

そして最近、某ケータイゲームサイトで「百人一首」(かるた)を見つけ、何気なくやってみたらやはり面白い。

で、そのゲームには各首の意味などを見られるオプションもあるのですが、

久しぶりに見ると、子供の頃とはまた違った印象や感慨があります。

「長らえばまたこの頃や忍ばれむ
憂しと見し世ぞ今は恋しき」
「あはれとも言ふべき人は思ほえで
身のいたづらになりぬべきかな」
「心にもあらで憂き世に長らへば 恋しかるべき夜半の月かな」
…厭世感満載なのですが、このあたりの句、本当にぐっと来ます。

まだまだ若造なので「分かる」というのはちょっとおこがましい気もしますが、人間
30年以上も生きているといろいろありますよね…。

恋の歌もいいものが多いですね

「今はただ思い絶えなむとばかりを
人づてならで言ふよしもがな」
「忍ぶれど色に出でにけり我が恋は
ものや思ふと人の問ふまで」
この
2首は昔も今も大好きです。

最近のお気に入り。

「玉の緒よ絶えねば絶えね長らえば 忍ぶることの弱りもぞする」
「筑波嶺の峰より落つるみなの川 恋ぞつもりて淵となりぬる」
昔も今も、人を恋しく思う気持ちは変わらないのだなあ…と。

人間
30年以上も生きているといろんな気持ちが分かるようになりますね(笑)。

どの歌もしみじみとした味わいがあって、昔よりも百人一首を身近に感じます。
やるな、定家(笑)。

久しぶりに実践で百人一首かるたがやりたいな~と、かるたを買おうとして物色しているのでした


スウェーデン放送合唱団 日本公演2010

2010-06-18 02:01:36 | 演奏会・観劇覚書

「スウェーデン放送合唱団(SRC)が来日する!」という情報を手に入れたのはいつのことだったか…多分年明けすぐくらいだったような気が。
情報収集をして…「モツレクやるのかーーー!!!」
おそらく世界最高峰の合唱団の一つであるSRC。しかもモツレク。
これは是非聞きに行かねば!!
と思いきや、関西には来るのは来るけど、演目が違う…!!
モツレクやるのは東京と名古屋。
そして一緒に来日している相方のスウェーデン放送交響楽団と一緒に演奏するのは東京のみ!
…わかったよ、行くわよ、行けばいいんでしょ東京まで

というわけで、行ってきました(笑)。

【スウェーデン放送交響楽団&スウェーデン放送合唱団 日本公演2010】
6/15(火) 19:00~ @東京オペラシティ コンサートホール
モーツァルト:交響曲 第40番 ト短調 K.550
モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626(バイヤー版)
独唱:リサ・ミルネ(Sop),クララ・ムーリツ(Mezzo),
    ジョシュア・エリコット(Ten),ジョナサン・レマル(Bass)
指揮:ダニエル・ハーディング

東京オペラシティ@初台のホールはなかなか素晴らしいという評判を聞いていたので、わくわくしながら宿(銀座)から向かいましたが…ド関西人の私にはお江戸の交通機関はややこしいです(涙)。
新宿まではあっさり行けたのですが、どうやら京王線に乗るらしい…京王線ってどこよ…あ、見つかった。
しかし!初台には行かない!?
どうやら京王“新”線に乗らないといけないらしい…どこだよーーー!!
とちょっと迷いました。
時間にかなり余裕をもって行ったので、全然大丈夫でしたが。
非常に綺麗なホールで雰囲気もあり、音響もなかなか良かったです。
特に合唱を聞くにはかなりいいホールなんじゃないかなあ。

ダニエル・ハーディングの指揮を生で見るのは初めてでしたが、うーん、ちょっとオーバーアクション気味かな?
オケ&合唱団の方が余程「格上」で、余裕を感じました。

40番は、モーツァルトの交響曲の中でも知名度も高く、自然と厳しめの耳で聞いてしまいますが、なかなか良かったです。
が、何と言ってもお客さんもほぼモツレク目当てのはずなので、さらっとした演奏に聞こえました。

そしてモツレク。
テンポはなかなか早めでした。が。
最初のIntroitusから…やられました。
バス→テノール→アルト→ソプラノと重なってくる冒頭からして、重厚感と透明感が今まで聞いたモツレクと全然違います。
テノールが激ウマ!でアルトもかなりしっかりしているので、内声が相当充実しているため、音楽自体の厚みが違いました。
で、KyrieにしてもDomine Jesuにしても、フーガが素晴らしかったです。
構造が目に見えるのです
「フーガというのはこうやって歌うのです」と教えてもらったような気がします。
そして、Lacrimosa。
これ、本当に難しい曲なんですよね。自分が歌っていてもそうですが、満足できる演奏に出会ったことがない。
しかし、さすがSRC。これも本当に美しくて、「何をどうやったらこう歌えるんだろう…」と震えがくるほどでした

ソリストも良かったです。
アンサンブルを良く知っている方々のようで、非常によく溶け合っていました。
特にテノールのエリコット氏。本当に素晴らしかったです。

しかしねー…やっぱりあったんですよね。…フライング拍手。
いやこれで「ブラボー」言う奴がいたらホントぶん殴ってると思いますが。
(ちなみに名古屋ではモツレクとフォーレクだったのですが、フォーレク演奏途中・しかもppのときにケータイがなったそうです…
確かにね、音は消えてました。
でも、演奏者の姿勢と指揮者のポーズとオーラを見ていたら、まだ演奏は続いているのだ、ということがすぐに分かるはず。
(分からないなら、拍手するな!周りに合わせろーー!!
音が切れた瞬間、十数人が拍手をしましたが、数秒後消えました。
長い長い沈黙の時間。数十秒あったでしょう。
そう、これも含めて「モツレク」なのです。
本当にそれが自然に思える時間でした。

感動の度合いとしては、半年前にNYで聞いたLes Violons Du Royのメサイアの方が上だったかもしれませんが(あれは本当に凄かった…という話もまだ書けてないですね・涙)、胸に沁み込んでくるモツレクでした。魂が浄化されるような演奏でした。
技術的な面も含め、さすがは世界最高峰。
「合唱は、究極的に行きつくとここへ辿り着くのだなあ」と思いました。

いい意味で自信をなくしました。
人間、あそこまでいけるんだなあ…。
もっと頑張らなきゃな。

というわけで、採点不能です(笑)。