[お知らせ]
「コミニカ中学英語基礎編」は、全国の多くの塾やフリースクールで続々採用されています。
最近では,社会人グルーブの方々のための英会話講座などで使われるが目立ってきています。
録音CDは、同一教室では自由に複製は可能です。(団体使用に限る)
プリント1枚に基本的に11の英文の生産ができプリントを一枚、一枚こなす毎に、生徒たちは達成感を持ち、次のプリントに向かっていきます。
問題シート(プリント)の総枚数は1,152枚と膨大なものとなっています。
この具体的な内容については以下のブログをご覧ください。
ブログ「書いて聞いて覚える中学英語学習」
また以下のアドレスは「コミニカ中学英語基礎編>」の教材内容です。
ただし、中1配当の第20級・19級,18級は除いています。
「コミニカ中学英語基礎編>」もくじ
[今日の学習]
英語は中1配当で習うVC感覚のフレーズがそのままVOC感覚となる、これがシンプルな英語のしくみです。
今回は,動詞makeを使っての展開を見ていただきます。
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[be動詞フレーズの補語のパターン]
(1) be動詞+方位副詞
I am up.
私は起きています、元気です
V C
(2) be動詞+前置詞+名詞
私は困っています
I am in trouble.
V C
(3) be動詞+形容詞
私は怒っています
I am angry.
V C
(4) be動詞+名詞
I am an angry boy.
私は怒れる少年です
V C
(5) be (going) to+原形動詞フレーズ
(6) be+ing形動詞フレーズ
(7) be+ed形動詞フレーズ
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VOC感覚の動詞フレーズは、要するに、目的語(O)と補語(C)の間に be 動詞が省略されているということです。
●VOC感覚の動詞フレーズのしくみ
「私は起きています」を「私を起こさせる」などと表現するのがVOC感覚の動詞フレーズです。
ここではmakeを例にあげましたが、このmakeは「現実化させる」という意味を持っていて、「私(me)をupの状態に現実化させる(make)」という意味となります。他の例もしくみはまったく同じです。
ただ注意していただきたいのはすべての動詞がこのように展開するとは限らないことです。
[VOC感覚の動詞フレーズ]
(1) 一般動詞+方位副詞
Don't make me up.
私を起こさないでよ
V O C
(2) 一般動詞+前置詞+名詞
彼女が私を困らせました
She made me in(to) trouble.
V O C
(3) 一般動詞+形容詞
私を怒らせないでよ
Don't make me angry.
V O C
(4) 一般動詞+名詞
父親が私を怒れる少年にさせました
Father made me an angry boy.
V O C
さて今回から順を追って以下の表現について述べます。
(5) be (going) to+原形動詞フレーズ
(6) be+ing形動詞フレーズ
(7) be+ed形動詞フレーズ
今回は(5)の原形動詞フレーズを導くものです。
ただ、VOC感覚への展開は次回にし、VC感覚として使われる表現について述べておきます。
これは文法では「be toの構文」などとされて「命令、予定、義務などを表す」とされています。
でもこれは高校で学ぶことになっていますが、これこそが日本人を英語オンチにしている原因の一つです。
ところでこのある意味で基本的な表現を教えないで中学英語ではbe going toの文は習うことになっています。
中にはbe going toを「助動詞化したもの」として以下のように教える文法書もあります。
We are going to meet her. (予定)
私たちは彼女ら会う予定です
教育文法はどこまでも「動詞の変化」ばかりに注目して教えるのです。
そこで以下の文例をご覧ください。
これはbe動詞は「存在」を表し、方位語toによって「(これから~に向かっての存在だ」ということです。「~」の部分はすべて原形動詞フレーズとなります。
You are to stay here. (命令)
あなたはここにいなさい
We are to meet her. (予定)
私たちは彼女ら会う予定です
You are to obey my instructions. (義務)
あなたは私の指示に従わなければならない
参考に,過去形のものをあげておきましょう。これは「~すべき存在だった」といった意味となります。
You were to stay here. (命令)
あなたはここにいるべきでした
We were to meet her. (予定)
私たちは彼女ら会う予定でした
You were to obey my instructions. (義務)
あなたは私の指示に従わなければならならなかった
以上,別にgoingがなかってもbe +to+原形動詞フレーズで表現が成り立つということを知っておいてください。ちなみにgoingを入れると「予定」を表すことになります。
次回はこの動詞フレーズのVOC感覚について述べます。
さて、例の「狐の嫁入り」でのセリフですが,これがこの動詞フレーズのVOC感覚です。
They don't like anyone to see them.
彼らは嫌なのです どんな人もそれら(こんな雨の中の結婚式の進行)を見ることは
them = their wedding processtions in this weather
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【be動詞フレーズ5段活用】 make her angry 彼女を怒らせる
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(1) make(s) her angry 現在形動詞フレーズ
※現在形で使われます。
(2) made her angry 過去形動詞フレーズ
※過去形で使われます。
(3) make her angry 原形動詞フレーズ
※命令形や助動詞やto(to不定詞)に導かれます。
(4) making her angry ing形動詞フレーズ
※進行形や動名詞になります
(5) made her angry ed形動詞フレーズ
※完了形になります
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[コミニカ英作法]
(1)を使って 現在形
[1].あなたは、(ふだん)彼女を怒らせてるの?
「~は ドウする文」
① あなたは ~するか? → Do you
② 彼女を怒らせる → make her angry
(完成文) → Do you make her angry?
(2)を使って 過去形
[2].あなたは、(その時)彼女を怒らせたの?
「~は ドウする文」
① あなたは ~したか? → Did you
② 彼女を怒らせる → make her angry
(完成文) → Did you make her angry?
(3)を使って 未来形
[3-1].どうか彼女を怒らせないで!
「~は ドウする文」
① どうか~しないで → Please don't
② 彼女を怒らせる → make her angry
(完成文) → Please don't make her angry!
[3-2].あなたは、(これから)彼女を怒らせるつもりなの?
「~は ドウする文」
① あなたは ~するの? → Will you
② 彼女を怒らせる → make her angry
(完成文) → Will you make her angry?
[3-3].あなたは、(これから)彼女を怒らせるべきじゃないよ
「~は ドウする文」
① あなたは ~すべきだ → You shouldn't
② 彼女を怒らせる → make her angry
(完成文) → You shouldn't make her angry.
(4)を使って 進行形と動名詞
[4].あなたは、(今)彼女を怒らせてるの?
「~は ある・いる文」
① あなたは ~いるか? → Are you
② 彼女を怒らせながら → making her angry
(完成文) → Are you making her angry?
[4].あなたは、彼女を怒らせたことを覚えてるの?
「~は ドウする文」
① あなたは ~覚えてるの? → Do you remember
② 彼女を怒らせながらのこと → making her angry
(完成文) → Do you remember making her angry?
(5)を使って 現在完了形
[5].あなたは、(今まで)彼女を怒らせたことがあるの?
「~は ユウする文」
① あなたは ~ユウするか? → Have you ever
② 彼女を怒らせたことを → made her angry
(完成文) → Have you ever made her angry?
何度も指摘して申し訳ありませんが,動詞フレーズのパターンが変わっても表現の基礎はまったく変わらないということです。
ファンクションフレーズと補語・動詞フレーズとの順列組み合わせで英文が生産されます。
言うまでもありませんが、「コミニカ英作法」では①にはファンクションフレーズ、そして②で補語・動詞フレーズと二段階のステップを経て英文を生産するのはこの英語発想を身につけるためなのです。
英語の言葉としてのしくみを知ること、それに加えて英文を生産するトレーニングが不可欠だということです。
この英語という言葉を紡いでいくトレーニングが日本の英語教育にスッポリと抜け落ちているのが大問題なのです。
ことばの表現というものは、小から大へと進んでいきます。
これをしっかりと支えていく教材が日本にはなかったと言えるでしょう。文法用語でバラバラにされた英語を人間の言葉として蘇らせる、これがこの教材のコンセプトです。
一日一日、プリントをこなすことでできるようになります。
英語の回路はこのようにして着実に生徒たちの頭に仕組まれていきます。
現在、先進的な塾やフリースクールにこの教材が導入されたり、英会話学習者が購入されているのは、日本で始めての世界水準の英会話学習法を展開しているからです。
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ファンクションメソッドによる市販の本も、あるいはすべての教材がファンクションフレーズと動詞(補語)フレーズの二色刷りになっているのは、そんな英語発想を身につけていただきたいからです。
☆「コミニカ中学英語基礎編」を社会人向きに改訂した、「英語の九九 英会話発想トレーニング」という教材があります。
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