ぽんぽこノート

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行動しなくては何も始まらない。壁にぶつかったところから新しい道がひらける。

上海で7回目の引越し

2011-08-18 | 上海引越し・賃貸
■ 3年半で7回目の引越し。完全に半年に1回のペース。う~ん、我ながら多いと思う…。
日本にいたときは、一人暮らしのときに1度だけ引越したことがあるくらいで、別に引越し魔というわけではなかった。お金がなくて引越せなかったわけでもないが、おそらく会社勤めをしていた時期も何年かあったので無闇に引越せないし、上海と違って礼金やなんやで出費が10万円を越すだろうし無駄金がバカにならない。

そういう大前提が当然あるので「いいところがあったら引越そうかな~」などと、そういうことには考えがいかなかったんだと思う。それに会社勤めしていた時期もあったので、そうそう簡単に場所を移るわけにもいかないだろう。で、今回引越した先は、上海中心部の右上あたりにある虹口区だ。ここのへんに来ると、高層階からは東方明珠が半分くらい見える場合がけっこうあるのだけど、そういう部屋は基本的にかなり高い。

そういう景色バーン!東方明珠ドーン!な部屋もいいなと思い内覧したが、部屋の内装やレベルは少々劣る。しかしそれでも7,000元(円高の今だと約9万円)クラスの部屋だ。それくらいの家賃だと、素晴らしい景色を取ると部屋のグレードは並になってしまう。いや、決して昔ながらの「小区(高級マンションでもその場所を指して小区と呼ぶが)」ではなく、外観はまあまあきれいなマンションだし、その内装も上海在住の日本人が見ても「普通にきれい」な水準ではあると思うが、私としては7,000元払ってもコレかと部屋に納得はできなかった。景色バーン!東方明珠ドーン!部屋スゲー!となると、2LDKで1万3千元~くらいである。自腹な私としてはそこまで出したくない。

それで、今回決めたマンションはかなりコストパフォーマンスがいいと思う。もちろんエントランスはオートロックだが、エレベータもカードキー認証で各階へ昇ることができる仕組みだ。しかも例えば10階なら10階用のカードでないと10階で停まらないようになっているので、こういうものがないよりは安心感はある。ないよりは、というのは結局非常階段で上がれてしまうからなのだが、まあないよりはいいだろう。

内装レベルも日本の2LDKのものとさほど変わらない感じで「家」という感じがする。一方、今回はパスした候補のひとつだった闸北区の绿洲雅宾利花園2期は8,000元程度でかなりアッパーなマンションなのでオススメなのだが「家」という感じには少し欠けていた。というのも、エントランスにラウンジありの噴水ありのシャンデリアつきの全面大理石で、エレベータは富士通、中央空調はダイキンで内装もすごく、最初は「ココホテルデスカ?」状態であまりの豪華さに笑ってしまったくらいだが、やはりなんとなく落ち着かないのでまたの機会に考えることにした。それにしても古北でもあそこまでアッパーなマンションはなかなかないと思う。人民広場にも近いしオススメです。

虹口を見る前に、上海駅周辺でおそらく一番いいマンションが2LDK8,000元くらいで収まるのでチョコチョコ見てみた。マンションのグレードは古北の一等マンションとさほど変わらずこの家賃。しかも周囲は綺麗だし便利だ。古北との違いは、居酒屋と日本人が大好きなKTV(キャバクラを少々エロくしてカラオケをつけたような店)がないことくらいだ。いかに古北地区の家賃相場がぼったくりかわかる。美麗華なども検討したが、外観はまあまあかもしれないが、中身はいたって普通というかはっきりいってよくない。あれで8,000元くらいというのはなんなのか。4,000元なら考えてもいい感じだ。

古北近辺でもたしかに5,000元程度も出せば、そこそこ質のよい部屋を見つけることができる。しかし、私の場合は引越す度に少~しずつ家賃が上がって(自分で選んでいるわけだが)いて、それにつれて部屋のグレードもあがっている。私も最初のころは「ゴキブリができない感じならどこでもいい」という考えで、安めの部屋を探していたが、部屋のグレードが上がってくると前の部屋がショボく思えてくる。

人間の欲は底なしというが、まあ本当にそうなんだろうと身をもって感じる。そこまでの欲はない。望んでいないと思っていても、いざ手の届く段階になるとやはり手を出したくなる。これが欲なのだろうと思う。ベントレーなどの高級車なんかは私が買える身分ではないが、その段階になればやはり買いたくなるものなのだろうか。

"できてしまう"ということは、それを律する自分もいなければいけないのだと思う。欲望と理性。部屋を選ぶくらいのことはどこでも選べばいいと思うが、こういう欲望を現実的に可能にするチカラは時に人を狂わせてしまう。ああ、こういうことなのかもなと思う。もちろん、私が感じた例はごく身近で日常の範囲を出ない庶民的なレベルなわけだ。

だが、こういう欲が永遠にそして無限に増幅する可能性が十分にあるということと人の理性の限界とをとりあえず簡単に結びつけて考えると、その延長線上に国家級の欲望つまり支配層の人間たちの欲とはいかに危険につながるかものかということがよくわかる。だから、そういう層の人間たちには律するべき自分を維持していただかないと大変困るわけだが、果たして今の日本にはそのような政治家がどれほどいるのだろうか。

話がそれたな。まいっか。


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2 コメント

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Unknown (zuilong)
2011-08-18 20:19:57
面白い上海マンション情報ありがとうございます。m(_ _)m

>エントランスにラウンジありの噴水ありの
>シャンデリアつきの全面大理石で、
>エレベータは富士通、中央空調はダイキンで

私なら飛び着いちゃいそうです!
予算は全くありませんが。(^ ^;)


>こういう欲望を現実的に可能にするチカラは
>時に人を狂わせてしまう。

そうなんですよね。中には見栄を切ったり、借金をする事によって「働く原動力が得れる」
なんて言う人がいますが、精神的にも経営的にも不健全ですね。欲望を満たすためにムリした人生を生きるハメになります。

「足るを知る」と言う精神でしたらムリをする
ことも無く、マイペースで人生を楽しく
過ごせるかと思います。

そう言えば、ぽんぽこさんは上海のマンション
情報にお詳しいですから、不動産屋と提携して
日本人向けの上海マンションランキングブログを立ち上げてみてはいかがでしょうか?但し基本的に掲載するのはぽんぽこさんのお眼鏡にかかった部屋を紹介し、不動産屋寄りのコメントではなくメリット・デメリットを中立に
正しく評価すれば、信頼あるサイトが
出来上がるかと思います。もちろん、
不動産屋には最初からそう言う条件付けで
話を進めていきます。

こういうサイトは他にもありそうですが、
このビジネスはあくまで「ぽんぽこさんの評価」で成り立っていますので、差別化は
図れるかと思います。

この愚案はいかがでしょうか?(^ ^;)


Unknown (ぽんぽこ)
2011-08-22 19:52:15
zuilongさん

>私なら飛び着いちゃいそうです!

かなり豪華だったのですが
中国っぽい趣味の悪い感じのものでもなく
クラシックな感じでしたね。


>日本人向けの上海マンションランキングブログを立ち上げてみてはいかがでしょうか?

ご提案ありがとうございます。
上海で、日本語でのそのようなサイトは
ほとんどないと思いますので重宝がられると思います。

ただ、それでお金を取ろうと思ったら
ブログ形式でなくサイト構築での作業になりますので
これはかなり大変なことになると思います。
もともと中国の不動屋のやり方や賃貸サイト上での
各不動産屋更新者の意図的な情報操作などの現状を踏まえると
信頼あるサイトを作っていくには
彼らが今やってるやり方や考え方を
矯正してゆくようなものですので、片手間でできるものではないと思うのです。

私が評価をするという場合でも
上海中心部だけでも日本人が住む対象になるであろうまあだいたい最低3,000元以上のアパートは千単位であると思いますので
評価は到底追いつきませんし
やったとしても他の仕事ができなくなってしまいます。

しかし誰かがそれに注力して思い切り事業を
進めてゆくというのであれば
上海で一番有名な日本語不動産賃貸サイトに
なることは難しくないと思います。

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