ぽんぽこノート

いつだって今がスタートライン。
行動しなくては何も始まらない。壁にぶつかったところから新しい道がひらける。

労働節も仕事しときます

2011-04-30 | 仕事関係



画像/事務所が入居しているビルのエントランス。休みに入っているので人が少ない。大手日本語フリーペーパー企業がすぐ近くに入居していることを最近知った。


■中国の劳动节(労働節)という連休が始まっている。一応、5月1日から開始なのだが、けっこう多くの企業が29日から連休に入っている模様。私の事務所があるビルでも、29日の時点で人がかなり少なく、事務所の明かりが点いていないところが多かった。

土日などの休みの日だと、色々とうるさくないのでより一層快適に仕事ができる。平日でもそこまでうるさくないのだが、中国人はフロアに出て大声で携帯で話す人が多く、私の事務所のドアはガラスなのでけっこう耳障りな話し声が侵入してくる。

そういうことが多いこともあり、仕事中はだいたい音楽をつけている。元々家用に買ったBOSEのデスクトップ用スピーカーをPCにつなげて音楽をかけているのだけど、さすがにBOSEだけあって小さくても音がかなりいい。普段はハウスやトランスなどとハイテンションな曲を流し、ひと段落してゆっくりするときはJAZZYな曲をかけている。

音楽で思い出したが、上海のユニクロ店内でかかっているBGMが気になる。さっきユニクロへ靴下を買いに行ったのだけど、トランス系の音がかかっていた。キラキラ系でもなくハード過ぎず、アップリフティングだが中庸を行くような非常に踊りたくなる曲ばかりだった。フロア馴れした層に好まれるような実戦レベルの選曲で、今はなき麻布イエローを彷彿とさせる。私は、上海でこういう感じの選曲をメインで営業しているクラブを知らないので、日本のクラブに思い焦がれる。ああ、新木場ageHaに行きたい…。

最近クラブにはご無沙汰なのだが、10日ほど前にたまたま上海新天地のClub G+へ行った。そうしたら、1階のところで「3月全面リニューアルオープン!」と広告があっのを見て、非常に不安になった。3月なのだから、すでに営業しているのが普通だが、中国の場合はまったくあてにならない。残念な現実だが、書くこと言うことに信用や根拠がないことが多いのが上海でもある。

で、クラブのあるフロアまで上がると不安的中で営業していない。たまたまその日が店休日だったのかもしれないが、そういうことすら掲示されていないので、まだリニューアルオープンしていないのか店休日なのかまったくわからない。まったくどうしようもないなと思いつつ、いくら中国慣れしてもこういうときの憤りというか不満をゼロにコントロールできるわけでもないので、たらたらと家路についた。

こういう面を見ても、中国人のひとつの傾向がありありと出ていることがわかる。「3月全面リニューアルオープン!」などと、高らかに宣言してるにも関わらず、後のことは非常に詰めが甘くテキトーになる。はじめはいい顔をしていいことを言い、実は不可能そうなことでも可能だと言ってしまう。なぜなら、彼らにとっては、その時その瞬間は「可能だと思ったから」であり、「できなくなったので仕方ない」で済むと思っているからだ。

日本人は非常に真面目な民族だ。それ故に、特に中国人とのビジネスをしたことがない人たちからこのような態度を見ると、仕事上ではありえないほどのとんでもない態度だと感じるかもしれない。だからといって、日本流で厳しく失態を指摘し、ちゃんとやってくれの一点張りのような態度をとると、今度は逆切れをしてくる場合があるので気をつけたい。自分が悪いのに相手に怒るというのは正に逆切れそのものだが、だからといってこれに真っ向から挑むとなると非常に疲れるし、時間がかかり、スムースな解決が難しいのが中国での一つの傾向だと思う。

これは、中国人からするとテキトーというわけでも怠けているわけでもないようで、まともに仕事をしているのかなどという問いに対しては、無尽蔵の屁理屈が用意されているので、道理でどうにかしようとするだけではまず疲れるだけで終わる。一部の人を除き、この国の国民性は「ああ言えば上裕」で片付くのではないかと疑わざるを得ないときもある。いや、本来はそんなこと思いたくもないのだが。

では、どうすればいいか。もうこれは相手のレベルとか日本がどうのとか言っておられず、人と人として尊重の精神やユーモアを持って対処をする。紛争になる前に冗談の応酬で対処する。彼らはけっこうこういうところに弱く、こちらの要求レベルが高くても、このようにユーモアを大事にしながら話を進めるとうまくいく場合が多い。「本当はダメだけどいいよっ!」だととなったりするし、書類などなくても通ったりもある。

私たち日本人からすると、こんなこともできないのかということが目立つ一方、これはいいのかよっ!と日本ではガチガチになりそうなところを拍子抜けするくらいサラッとやってくれたりする。これもある意味テキトーの成せる業であると言えなくもないのだが、そのテキトーのおかげであるときは恩恵を受けているのは確かだ。付け加えて言えば、一旦仕事に取り掛かると、作業スピードが半端なく速い人が多いのでありがたい。この前は、事務所のオートロックのスイッチが壊れたので修理してもらったのだけど、ちゃんと直したにも関わらず、「来ました」から「帰ります」まで本当に1分かからなかった。速すぎ。

ということで、ずいぶん取りとめのない話を書いたが、私の仕事のほうはと言うと、4月度売り上げは最高益を更新できた。2010年2月からスタートし、おかげ様で右肩上がりでやって来る事ができた。2011年1月からの業績が前月の200%増となり、4月度も結果として過去最高益を更新できたことは非常に意義深い。これも、今までのご縁を大切にしてくれた人たちに支えられたおかげでもある。とりあえずドンドン売り上げを叩き上げ、高い利益率で消耗の少ないビジネスを継続してゆきたい。

物事が順調なのはとてもいいことだ。でも、こういうことが続くと、人は足元を見失いがちだろう。本来は気をつけていたはずの足元をおろそかにしがちになる。すると上のほうもフラフラしてくる。こういうふうになってくると必ず問題が起きるだろうから、そうならないように締めるところは締めてゆきたい。また、たまには視点を引いて、自分のしていることや環境についてゆっくり考えてみることも大事だろう。スキを見せず、油断は禁物だ。ま、プライベートは空でも眺めてボーっとしていたい。

資金回転についてだが、商売をしていると現金を回転させなければ黒字でも商売がおかしくなるわけで、最近その重要性をヒシヒシと感じている。こういうことは頭ではわかっていたが、いざビジネスの規模が少しずつ大きくなり扱う資金量も比例して増えてくると、現実を伴なって回転の重要さを感じさせてくれる。周知のとおり資金回転は大動脈であり、そこを流れる血がキャッシュだ。これが停滞すると大変なことになる、というか他から調達する以外にはどうにもならないだろう。

とまあ、そんなこんなで今年もすでに5月になろうとしている。あと8ヶ月で来る2012年をさらによい年にするためにも、日々改善調整にて邁進してゆきたいと思う。

少しは事務所らしく

2011-04-06 | 仕事関係


画像/事務所なり。画像では写っていない後ろのスペースもある。普通はここと同じ面積の事務所を6~8人程度で使っているようだ。南側の部屋にすれば、18時くらいまでは電灯をつけずに済むと気づいた…。



■ 前回書いたように、なんとか事務所らしくなってきた。中国上陸後、3年たってようやくオフィスを開くとは、だいぶ寄り道をしてしまったが、本腰を入れるのはまだまだこれからだ。

今日、ビザ関係の会社の中国人と会ってきた。彼女は私に、知り合いの日本人が上海でやっているビジネスについての話をした。けっこう儲かっているようで、そのビジネスを私にもやるように勧めてきたのだが、私は今のビジネスに励んでいて、今の時点では他のことに手をつけるわけはいかないと言った。

私は次のビジネスも用意してあるので、彼女の言うビジネスには当分手を出せそうにもないが、人を雇えばなんとかなるのだろう。しかし、業務範囲拡張のために人を雇うと、自分も覚えながら今までのことも教えてとなると、かなり混乱することは必至だろうと思うので、そういうことはしたくない。

それで、彼女の言っていたそのビジネスはというと、これはブログでは書かない。なぜ書かないかと言うと、こういう情報をブログなどで得なくても、やる人はやるし稼ぐ人は稼ぐと思うからだ。逆に、こういう場で情報をかじり「儲かるかも!」などとなんでもかんでもほいほい反応する人は大抵何もできずに終わる、と私は思う。しかし、このビジネスは、おそらく押さえるところを押さえることができ、手段も作りあげることができるのならある程度稼ぐことは難しくないと思う。

そういえば、上海に来てからご縁のあった日本人の一人が、杭州で中国人女性と結婚したのだけど、現在音信不通になっているのが気にかかる。共通の知人情報では、子供ができたらしい。昨年、披露宴に出席させてもらった。中国人の披露宴は何回も出たことがあり、スピーチもしたことがあるくらいなのだが、中国での日本人の披露宴は初めてで、ご祝儀をどれくらい包めばよいのかよくわからず、ここは中国だから中国に合わせた一般的な金額を包んだ。考えてみたら、それくらいしか原因がわからないのだが、まさかそんなことではないだろう。事故や病気かもしれないので少々心配だが果たして…。

スタバのコーヒーで仕事

2011-04-04 | 仕事関係

画像/ハトなり。首をかしげる動作にはどういった意味があるのか。春ですねぇ。



■ 事務所がようやくそれらしくなってきた。というのも、カーペットなどの内装を軽くやってからデスクなどを購入したまではいいが、応接セットがなかったので、プチ応接セットを買った。私の事務所は50平米ほどだが、小さな倉庫も入れて実質は40平米あるかどうかというところなので、対面できるモダンなソファセットを置こうと計画していたのだが、けっこう狭くなりそうなのでやめておいた。

入居して1ヶ月ほど経ったが、細かいところに気がつくようになると色々見えてくる。
このビルは比較的新しく、よく古北地区の日系企業が多く入っているような古めのビルよりはだいぶいいビルなのだが、どうも物業(管理室)の管理が行き届いていない。というか、日本人目線でチェックしていくと、まだまだできることがたくさんあり、テキトーに管理していると判断されても仕方ないところが目立つ。

私が入居しているフロアの廊下のカーペットに、なぜか黒い線がビーッと描かれていたというか、何かを無理やり引っ張ってついてしまったような黒い線が目立っていた。その線は10Mくらいあったので、私はどうしてもそれが気になって、管理室に修繕するように言ったら、「無理です」とか「消せません」だとか、泣く子も唖然の必殺技「没办法(仕方ないです)」などなど、試しもしないうちにどんどん言い訳が出てくる。

しかし、中国語でも相手の道理の無さを指摘して論破できるまでになった私は、そう簡単には負けない。10分ほど言い合った末、できるだけやってみるとの反応を得た。毎度疲れさせてくれてありがとう。その1週間後、ようやくカーペットがきれいになっていた。黒い線のあった箇所だけ剥がし、同じデザインのものを新しく敷設したようだ。同じものとはいえ、そこだけ新品なので周囲と少し差が目立つが、前の状態よりずいぶんいい。

ちなみに、事務所入り口の鍵にはカード認証式キーを導入した。これは、いちいち鍵で開閉しなくてもいいという利便性を考えてのことだ。事務所だと、配達物やトイレだとか少し出るとかでドア開閉が意外と多い。この機種を選んだポイントがもうひとつあり、それは、この認証システムはアメリカ開発のもので、高精度の指紋認証を備えていることだ。

別に指紋認証を導入する必要があるわけではないけれど、カードを忘れたりしたとき、手ぶらでも文字通り手だけはあり、当然その手には指がいつもついているので、事務所に入れないということをほぼ100%防止できることになる。機械が壊れたら開けられないだろうと言う人がいるかもしれないが、それはどんな機種でも同じことなので、考えても仕方のないことだろう。ちなみに、セキュリティ対策としての指紋認証は特別高度なものでもなく、突破できる方法もある。カードを完全に管理できるのであれば、カードのみのほうがまだ安全かもしれない。

今回、事務所のPCディスプレイを2台買ったわけだが、PHILIPSのものにした。色々見てみたが、PHILIPSのディスプレイはデザイン性に優れており、しかも価格もだいぶ競争力があるので魅力的だ。買ったのはフルHDの23インチLEDディスプレイだ。薄いということはわかっていたけれど、物が来てみて実際を見たら驚くほど薄い。幅がなんと1.29cmしかないので、従来のものと比べるとペラペラだ。枠も少しだけRのあるスクウェアタイプでかっこいい。しかし、なぜ薄いとクールな感じになるのか、そこのへんの理屈はよくわからないが。

なぜPHILIPSの製品はよいデザインのものが多いのか。他メーカーより頭1個くらいは出てる感じだ。気になって調べてみると、やはり社内にデザイナーを多くかかえていて、この工業デザイン分野でパイオニア的存在のようだ。また、そのデザイン性も高い評価を得ていることがわかった。上海に来てからなんとなく気づいていたが、日本でのPHILIPSと海外でのPHILIPSが扱う製品はわりと違い、半導体製品や医療機器、そしてもちろん家電分野でかなりの勢力を持っていることがわかる。日本だと髭剃りのシェーバーやコーヒーメーカーを連想する人が多いのではないだろうか。

今日、中国では清明節という墓参りの時期で休日だ。しかし私は仕事があるので出勤している。ビルのすぐ近くにWAGASなど3軒ほどコーヒーが飲める店があるが、うちのビルにはスターバックスがあるので、いつもスタバのブレッドコーヒーを頼んでいる。

今日もスタバに行ってブレッドコーヒーを注文した。出来上がりを待ちつつ厨房を見ていると、何やら研修をしているではないか。フラペチーノのような飲み物を作り、周囲のスタッフに「これ、味見して!」と言っているが、1つしかないので遠慮しているのか誰も手をつけようとしない。私は冗談半分で「私が味見してあげるよ」と言うと、「どうぞ!試してください!」と意表を突く返答が。ありがたくいただいたそのドリンクは、キャラメルフラプチーノだった。5月から再登場させるので、作り込んでるところだと言っていた。

しかし、これが日本のスタバなら「申し訳ありません。お客様にご提供できるものではありませんので…」などと、他の客のことも考えて丁重に断られていたに違いない。とにかく真面目で固い対応になりがちだ。それはそれでもちろん正しい対応なのだろうが、先の上海のスタバ店員のようなスマートな対応もまた気持ちのよいものだと思った。これは中国だからということではなく、アメリカなどでもあり得ることかもしれないが、中国人のよさはこういうところでも垣間見ることができるのが嬉しい。

私は日本も大好きだが、中国の、そして中国人のもっともよいところというのは、朗らかさにあるような気がしてならない。おそらく、どこに国に住んでも経済的にはどうにでもなるだろう。ある国に住んだとき、そこでいくら稼いで何をしているかはそれほど問題でないばかりか表面上のことであり、本当の問題は、自分の心が温かくなっていくのかどうかということではないだろうか。

いただいたフラペチーノは私にとって少々甘すぎるのだが、冷たいドリンクにも関わらず、心が温かくなったのは、そのような対応をしてくれる一人ひとりの中国人のおかげと言うほかはないだろう。