『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

浮上

2021年04月28日 18時16分00秒 | 日々の出来事
……しなければいけないなぁ😅


かぁちゃんが居なくなって、3ヶ月近く過ぎた。

最初のひと月は役所だ何だとバタバタ過ごして泣いたり笑ったりが忙しかった。
早く慣れなければ、早く慣れなければ……
って、そればっかり。
次のひと月は、放っておいたら私がボケると周囲が騒がしいのが伝わったのか、
一之介の長期出張の間に
嫁ちゃんと孫ちゃんがやって来た。
ふわんふわんと泣いていただけの孫ちゃんは、
チビゴジラか!ミニラか!いや、ミニラよりずっと可愛いが
とにかく体力がないとやってられないくらいだったけど、まぁ何と愛しい事よ
ちょうどコロナの第三波と第四波の間の時間を狙った形になってくれて、これは本当にありがたかった。

そして今月……
急に静かになった家の中に一人でいると、これは正直マジでヤバい。

時間があり過ぎて、いつもの事がいつもの半分以下で終わってしまう。
その事にやたら焦ってあちこちつつきまわり余計な気力体力を消化する。
あれも、これもと材料を揃えては同時進行が無理な事に改めて焦る。

で、ふとした時に未だにトイレ連れて行かなきゃ、とかおじや炊かなきゃとか、
瞬間だけど思ってしまう。
あ、そっか、居ないんだった……
って気付いた途端に変に益々焦る。

やりたい事、やらなきゃいけない事を
忘れない様に本棚に付箋をペタペタ貼っていたのを確かめると
かぁちゃんのデイの鞄……だの
かぁちゃんのよだこエプロン追加……だの
かぁちゃんの………って、そればっかり。
全部外してくしゃくしゃ丸めてゴミ箱にポイ

あの………
かぁちゃんの介護に関しては後悔は不思議なくらい無い。
最初の頃に支度した感有り。
けれど、私が覚えていないと、全てが無くなる様な恐怖がある。

結果、今は20年前に集めていたクロスステッチのチャートを見ながら
チクチクチクチクと針を進めている。
数えて針をさして……の繰り返しなのだけれどこれが結構落ち着く。
余計な事を考える時間が減らせるからかな。

さて、こちらの方も、かぁちゃんが居ないのだからそろそろ卒業を……
とも考えたりしたけれど
その、私が覚えていないと全てが無くなる様な感覚から逃れる為に
もうしばらく続けていこうと決めたので
どうぞ、気が向いた時にでも、思い出話を聞いてください。

コメント (2)
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