先端技術とその周辺

ITなどの先端技術サーベイとそれを支える諸問題について思う事をつづっています。

東芝の2部降格

2017年07月31日 09時17分14秒 | 日記
東芝は債務超過で8月1日付けで、2部降格になると言う。更に、巨額の返済金があるので、上場維持すら難しくなっている。


ウエスチングハウスがアメリカの電力会社と契約していた原発の設立不履行で、7千億円を米電力会社に支払わなければならない。この支払いを半導体部門の売却で当てようとしているが、この売却も共同事業会社のウエスタン・デジタルとの意見の不一致でままならず、支払いができなければ、上場も廃止となる。


その審査のための17年3月期決算の有価証券報告書の提出期限が8月10日。しかも「原発損失の計上時期に誤りがある」と指摘あるとか。

巨額な債務を抱えたシャープの場合は、台湾の鴻海精密工業が買収し、完全子会社になった。それで鴻海精密工業が中心で債務問題は解決し、東証二部にとどまりえた。そうなっても意外に売り上げは落ちておらず、黒字となっている。



東芝がもし上場廃止となれば、信用で新ありが得られず、ビジネスの継続は難しいのでは? どうしてこういう事になったのか? ひとえにウエスチングハウスを買収して原発事業をきょうかしたことにあるのでは?しかもそれを推進したのは代代の会長たちの院政。財閥系の少なからずの大企業に院政により巨額の赤字が発生したところが、経済誌を見かえせば、いくつも出てくる。


自分らは零細企業だから、東芝の様なのるかそるかと言うような事業は来ないと思ってはいけないだろう。零細企業の事業規模と同じようなビジネス話が、東芝で言う原発事業と言う事だから、他人事と思うべきではないと恐ろしくなる。

急速に進む中国のAI技術

2017年07月31日 07時32分13秒 | 日記
インターネットユーザーが人口の半分の7億人もいる中国では、必然的にAI開発も物凄いことになっている。

論文の数、特許の数、AI関連会社の数、予算大きさなどから見て、アメリカに次ぐ世界の最先端のAI開発国になるのではなかろうか?


AI関連の特許申請数。中国の伸びが顕著
出所:The Economist/報道記事


主要国におけるAI企業の数(2016年)。米国が突出しているが…
出所:The Economist/報道記事



バイドゥの自動運転技術を搭載した車両。隊列を組んで走行テストを行った=Baidu・AP

予算についてもニューヨーク・タイムズも以下のような記事を載せている。
米紙ニューヨーク・タイムズは、中国政府が人工知能(AI)分野への投資を拡大しており、「30年には国内の産業規模を1兆元(約16兆4300億円)に引き上げ、世界トップとなる戦略を進めている」と伝えた。参考消息網が伝えた。

中国国務院はこのほど発表した政策関連文書で、中国政府の最高幹部が「AI技術で世界のトップになるため、企業や政府、軍に対して大量の資金を投入する」との方針を示したことを明らかにした。

一方、AI分野で現在世界をけん引する米国は、トランプ政権の発足でスーパーコンピューター開発などへの予算が削減。将来的にはAI開発への打撃となることが懸念されている。

中国は長く先進技術開発で欧米や他の先進国に後れをとってきたが、経済の急速な発展を受け、猛烈な勢いで追いつこうとしている。中国政府は20年にはAI開発で欧米と肩を並べる目標を掲げ、さらに5年後には「転換点となる大きな発展」を実現。AIが中国経済をけん引する主要分野になることを目指している。今後は国内各地にAI研究センターを設立。大量の資金を投じ、「AI産業圏」を整備する計画だ。

既に今まででも、中国はAI開発で、12~16年に調達した資金は26億ドル。米国のAI企業は179億ドル。各企業のAI関連予算もわからないが、自動運転にしろ、ロボットにおける色々な認識技術、IoT関連におけるビッグデータのAIによる解析などなどと多種多様な開発を既に行っている。

日本のAI関連の国家予算は、2017年度予算案の概算要求で924億円を計上したことがわかった。16年度当初予算比で9倍になる。

今日現在の中国の先端製品をみると、多くの分野で、まだ信頼性が低いと思われる。とくに日本人特有の品質過剰反応からではなく、システムが止まってしまう事が多い。5年前を考えると、頭から使えないことが多かったが、なんとか使えるところまで来ているが、ミッション・クリティカルな分野では利用を遠慮したい。日本も頑張るのだからそうそうびくつくことはないと思うが、中国のAI動向は気になるところ。


「B-1B」戦略爆撃機が飛来

2017年07月31日 00時11分42秒 | 日記
7月29日23時23時40数分にICBMを発射した、そのあと、 米軍の戦略爆撃機「B-1B」2機が、朝鮮半島上空を飛行したと言う。

  
「B-1B」戦略爆撃機は速度がマッハ1.25で、グアムからは2時間で、平壌上空に飛来する。核兵器は搭載してないが、空対地巡航ミサイル24基など61tに及ぶ兵器を搭載している。地中貫徹爆弾「バンカーバスター」も搭載。




時事通信 7/30(日) 15:14配信 米軍などによると、B1B戦略爆撃機2機が30日、朝鮮半島周辺、上空を飛行した。自衛隊機、韓国軍機とそれぞれ共同訓練を実施した。写真は空自のF2戦闘機と米空軍のB1B戦略爆撃機(下は拡大)(航空自衛隊提供)



国際社会が、こぞって反対しても、ミサイルと核爆弾開発、やめる気配はない。北朝鮮はひたすら核兵器を持てば、国際社会での発言力が増すとひたすら開発を行っていて、米軍の飛来などものともしていない。


なぜかこれに合わせてか合わせずにか習習近平主席もプーチン大統領も大々的な軍事パレードを行っている。

トランプ大統領は、間違っても海兵隊の特殊部隊シールズ発動なんてしないでほしい。

コーヒーが健康に良い!

2017年07月30日 16時28分50秒 | 日記
(CNN)にインラインニュースにレポートがあった。コーヒーをよく飲む人ほど寿命が長い傾向があるという2つの研究結果を、欧州と米国の研究チームがそれぞれ10日の米内科学会誌に発表した。

一つは英インペリアル・カレッジ・ロンドンの研究で、10カ国で52万人以上を対象に実施した。コーヒーと寿命の関係を調べた研究としては過去最大規模。調査の結果、コーヒーを飲む量が多いほど、死亡リスクが低下することが分かったとしている。

二つは米国での調査は、先住民やアフリカ系、ハワイ系、日系、ラテン系、および白人を対象に実施。1日に2~4杯のコーヒーを飲む人は、コーヒーを飲まない人に比べて死亡リスクが18%低いという結果が出た。

これらの調査によって、コーヒーと長寿との間に生物学的な相関関係がある可能性が強くなった。特に心疾患、がん、呼吸器疾患、脳卒中、糖尿病、腎臓病については、死亡リスクとコーヒー消費が逆相関関係にあることが判明した。

コーヒーの成分は、クロロゲン酸などのポリフェノールが豊富に含まれているという。ポリフェノールは植物が作り出す抗酸化物質で、赤ワインのアントシアニン、お茶のカテキン、ココアのカカオポリフェノールなどはすべてポリフェノール。

コーヒー1杯<約140cc>には約280mgのポリフェノールが含まれるとかで、赤ワインと同程度、お茶の約2倍。色々な研究者が、コーヒーを飲むと、がんや糖尿病、動脈硬化などの予防に有効であるという研究を発表している。

ポリフェノールが効き目と言うなら、お茶よりコーヒーの方がその量が多いので、お勧めと言うこと?

2017年上期で日産が僅差でトップ

2017年07月28日 20時57分31秒 | 日記
国内乗用車8社がまとめた2017年1月から6月迄の世界生産実績がでそろった。

それによると1~6月の世界生産実績は、前年同期比6.3%増の1423万980台だった。内訳では海外生産が5.4%増の963万2418台、国内生産が8.4%増の459万8562台となった。

三菱自動車を含む仏ルノー・日産連合の世界販売台数:526万8000台
トヨタは傘下のダイハツ工業と日野自動車との合算 :512万9000台
ホンダの世界生産台数              :258万6855台  
独フォルクスワーゲン(VW)の生産台数     :515万6000台
アメリカ勢の2017年販売数(GM, Ford, FCA3社):377万5044台
        


ホンダの世界生産台数が、少々少ない様に思うが、Webサイトでも確認した。

日産、トヨタ、ホンダは自動車王国のアメリカのメーカーをはるかに抜いて世界のトップメーカーになっているのは今更ながらの驚き。

3千万台の市場がある中国では、まだ中国の民族自動車メーカーは育っていないが、いずれ強力な競争メーカーになる。日本のメーカー、長期的視点に立って、新技術を育てて欲しい。

自動車技術も従来の機械系技術が中心ではなく、自動運転やコネクテッド・カーのように、インターネット技術の比重が高くなろう。



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