ウィトゲンシュタイン的日々

日常生活での出来事、登山・本などについての雑感。

箱根駒ヶ岳・神山

2011-02-09 23:25:39 | 登山(伊豆・箱根・富士山周辺)

【2月7日(月)】
箱根園バス停→駒ケ岳ロープウェイ→箱根駒ヶ岳山頂→神山山頂→冠ヶ岳→大涌谷→大涌谷バス停


今月はダーリンと山歩きが出来なさそうだとみるや、昨年の奥日光赤城山で味を占めたぴすけは
入っていた予定がなくなり、ぽっかり時間が出来た休日に、一人山歩きを計画
先月行った金時山で箱根の状況を把握していたことや、当日の風の予報を勘案して
行く先は箱根の駒ヶ岳から神山を経て、大涌谷に下るコースに決定した。


最寄り駅を始発電車で出発し、途中、大宮駅で埼京線に、新宿駅で小田急小田原線に乗り換え
座っている間は常に熟睡
仕舞いにはお尻が痛くなって目が覚め、ほどなく小田原駅に到着。

小田原駅のコンコースには、巨大小田原提灯が吊るされている。
東口のバスターミナルに降り、8時40分発の伊豆箱根バスで終点の箱根園を目指した。

定刻の9時50分に箱根園に到着したバスを降り、駒ヶ岳ロープウェーの駅に向かう。

10時10分発の駒ヶ岳行きロープウェイに乗り、約7分間の空中散歩。
富士山も、雲の上に頭を覗かせている。

駒ヶ岳の山頂部はなだらかな草原で、風もほとんどなく、ちょっと歩けば汗ばむほどの暖かさ。

山頂の箱根元宮には次々と人が訪れ、神官が祝詞を上げているところを参拝していく。

こちらが目指す神山。

こちらが冠ヶ岳。

駒ケ岳の北斜面には雪が残っており、道はツルツルに凍っていたため
金時山ですっかり簡易アイゼンの虜になった怖がりのぴすけは、迷わず装着
足取りも軽やかに歩き出した。

40分で神山山頂に到着。
神山は箱根の最高峰で、古くから神の山とされ、信仰の対象として崇められてきた。
ここで昼にしようか悩んだが、落ち着いて座れる場所もなく
丸太の上に座ってパンを齧り、冠ヶ岳へと向かうことにした。

どこも北斜面は凍っていて、南斜面は霜や氷が解けてぬかるんでいる。
簡易アイゼンは、あっという間に泥だらけになり、またその泥に落ち葉が付いていく。
冠ヶ岳の麓で出会ったパーティーは、冠ヶ岳から下りてきたところで
この日初めて山道で出会った人間だった。
冠ヶ岳への往復は10分ほどだが、行こうか行くまいか迷っていたら
パーティーのリーダーと思われる男性が、せっかくだから行ってくると良いと勧めてくれた。

冠ヶ岳への道はちょっとした尾根の快適な道で、とても楽しく往復できた。
勧めてくれた男性は、この辺でおにぎりでも食べようと提案していたので
分岐に戻ればまだいらっしゃるかと思って下ったが、既にそこには誰もいなかった。
お礼を申し上げることも儘ならなかったことが、返す返すも残念である。

冠ヶ岳を下りると、信仰の山らしく赤い鳥居が建っている。
ここを潜れば、俗世だ。

雪に残る動物の足跡。
これはウサギ

これはタヌキ?

一方通行になっている登山道を通過(下りの写真は撮り忘れた)。
冠ヶ岳から大涌谷に向かう下りは、至る所で火山性ガスの臭いが漂い
硫化水素臭の大好きなぴすけでも「場合によってはかなり危険かも」と感じるほど
風向きや場所によっては焦げ臭いくらいの臭気になっている

そんな危険な場所であるから、少し前までは冠ヶ岳から大涌谷間は通行止めであった。
通行止めが解除された現在でも、登山道には火山性ガスの警報機が設置されている。

噴気が見えてきたら、大涌谷はすぐそこだ。

山道の木の間ごしに箱根外輪山の長尾峠方面を見ると、雲の上に富士山がチラリと見える。
どこで簡易アイゼンを外す判断を下すかは悩み所だが、ここで外すことにして
アイゼンに付いた泥や落ち葉などを取りながら、15分ほどの休憩を入れた。

その場所から大涌谷の自然研究路まで約10分。
登山道から大涌谷の賑わいは見えていたのだが、まさかあんなにすごいとは
この時は思ってもみなかった。
昼を途中で食べていないこともあって、大涌谷には予定より1時間半以上早く着いてしまった。
バスターミナル近くのベンチでカップラーメンを作って食べたものの、有り余る時間に余計な考えが…。
バスの発車時刻まで、観光客に混じって自然研究路を歩いてみようという気になってしまったのだ。
だが…、それはすぐに間違いであったことに気付いたが後の祭り。
「左側通行」と書いてあるのに皆思い思いに歩き、戻るに戻れない遊歩道
ごった返す茶店の前で、ゴミ箱などあってない様なもので
皆が夢中になって食べている黒タマゴの殻が至る所に散乱する光景に幻滅
こんなことだったら、有り余る時間で姥子か早雲山まで歩いた方が余程マシだったろうし
箱根の温泉で汗を流した方が余程マシだったのではないかと思ったが、後悔先に立たずである。
同じ自然研究路でも、秋田県の後生掛温泉(ごしょがけおんせん)や玉川温泉の方が
静かにゆったり散策できるし、火山活動の種類も豊富だ。
後生掛温泉では、ここ大涌谷と同様に温泉でゆでた黒たまごを買い求めることも出来るし
大涌谷のように5個売り500円の商品しかないような乱暴な商売はしていない。
ばら売りをしていて、1個60円である。

大涌谷の駐車場も車でいっぱい
これは皆が帰る前に、一足早く箱根を抜け出すに限る。
予定の1本前の箱根登山バスに乗り、小田原駅に向かったのは良いのだが
下りの道の、カーブの連続に、車酔い常習犯のぴすけはあっけなく撃沈
バスに乗り続ける自信はなく、途中箱根湯本駅で下車して箱根登山鉄道を利用することにした。
小田原駅からは、湘南新宿ラインで帰ろうと考えていたため
発車時刻までの有り余る時間は、土産物の探索に没頭
イカの一夜干・イカの塩辛・わさび漬け・蒲鉾・梅ジャムと、食い気に終始した


今年も一人山歩き、ちょこちょこ行きそうな気配、大である



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2 コメント

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リンク設置しました (箱根旅行)
2011-02-14 19:40:12
記事拝見いたしました
当方観光地に関する記事を収集しておりまして今回こちらの記事をリンクさせていただきました。
ご迷惑でしたらお手数をお掛け致しますがご一報下さい
返信する
了解しました (ぴすけ)
2011-02-15 23:09:20
箱根旅行さん、はるばるおいでいただき、ありがとうございます。
リンクの件、了解しました。
返信する

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