先月、知人からとれたての、しかもたいそう茎が太くて立派なワラビがたくさん送られてきた
親切にも、あく抜き用の重曹までつけてくれている。
しかし、ワラビの量たるや半端ではなく、重曹であく抜きして食べたとしてもせいぜい3食分。
残りの大量のワラビをどうするか。
冷蔵庫で保存するにも、やはり日が経つと鮮度が落ちるので、塩漬けに挑戦。
「塩漬けなんて、室町時代の人みたい」
と冷やかされたが、長期保存にはそれしかあるまい。
ぴすけが吾妻小舎の小屋番をしていた時、食糧庫にワラビの塩漬けがあり
小鉢の食材に困ると、塩抜きしておひたしとして提供していたことを思い出したのだ。
塩漬けにすれば、塩抜きの手間はいるが、あく抜き不要だ。
早速塩を買ってくる。
ワラビは先端の葉の部分を切り落とし、洗って大きなポリ袋に入れ、大量の塩と混ぜておいた。
翌日水が上がっていたので、水だけを捨て
密封して北側の比較的涼しくて直射日光の入らない部屋に放置。
どのくらいたてば食べられるのかわからなかったが、試しに食べてみようと一掴み取り出して
大きな鍋に水を張り、弱火で塩抜きを開始。
沸騰しないように気をつけて、何回か水を取り替えながら、時々ワラビの塩加減を確かめる。
んまっ
うひょ~ぴすけの好みだと、これは重曹であく抜きしたものより格段においしい。
シャキシャキとした歯ごたえと、かすかに残る塩気、ワラビ特有の粘りも出ている。
「前のよりおいしいね」
ダーリンも塩漬けのワラビがお好みのようだ。
二人で争うようにパクパク食べて、あっという間におひたしがなくなった。
山からの恵みと、送ってくれた知人に感謝、感謝
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