
三連休の真中
ですねぇ。
もちろん私は家でダラダラしてる“だけ”な訳ですが
…今日は特にダラダラしてたなぁ。
マジで継続的な運動とか始めないとこのまま老化してしまいそうです
さてまだ今年になってアタリ映画を見ていない私
ピロEK。
今日も映画レビュー記事です。
「大帝の剣」
(監督:堤幸彦、出演:阿部寛、長谷川京子、宮藤官九郎、2006年邦画)
TSUTAYAさんで「あるスキャンダルの覚え書き」と一緒にレンタル。
2008年1月12日(土曜日)の午後に鑑賞しました。
ストーリー
夢枕獏原作SF伝奇時代小説の映画化。
宇宙より飛来した金属“おりはるこん”で作られた“三種の神器”と呼ばれる道具。この全て手にしたものには強大な力が授けられるという言い伝えがあった。徳川三代将軍家光の時代の日本、三種の神器の一つ、古代“まけどにあ”のアレキサンダー大王が手にしていたという“大帝の剣”を持つ蓬髪の大男、万源九郎(阿部寛)は、かつて織田信長に献上された黒人奴隷であった祖父の遺言により三種の神器の残りの二つ“闘神の独杵鈷”と“ゆだのくるす”を探して旅していた。空から飛来した船の墜落を目撃した源九郎はその近くで舞=蘭(長谷川京子)という女性と出会う。やがて“三種の神器”を巡り、真田衆、伊賀衆=土蜘蛛衆、謎の美剣士牡丹(黒木メイサ)…そして宇宙から飛来した地球外生物を巻き込んだ争奪戦が始まる。
詳しくは…http://www.taitei.jp/index.html

ピロEK的感想&点数
この記事のタイトルを採用分にするか、
“【映画】大帝の剣…大抵の剣は大帝の剣ではありません”
にするかどうかで少し悩んだピロEKです
。
ツマンナイので駄洒落の方を却下しました。
この原作小説は20年ほど前に角川ノベルズ版で読みました。
個人的には夢枕獏の中では好きな作品
(※注…原作版のことです)。
「陰陽師」よりもこちらのほうが面白いんじゃないかなぁ
。
…とはいえエンターブレインから出てる続きは未読なんですけどね。
で、この映画の方を観た感想ですが…
こんな雰囲気の作品じゃなかったと思うんだけど…
。
原作小説も、
時代劇に宇宙人が絡むという、奇想天外というよりもフザケタ話
ではあった訳ですけど、
こういう(映画のような)ドタバタ風味
では無くて、
真田衆忍者と、伊賀の土蜘蛛衆との本気で命をかけた戦い
。
とか、
宇宙人に寄生されて腕が熊になったマタギと霧の才蔵(だったかな?)の熾烈な戦い
。
とか、
剣豪宮本武蔵がどうやって蝿型宇宙人に対抗するか


とか、みたいなモノが
かなり真剣に
描かれてて、どちらかというとカムイ伝みたい
な硬派で真剣な作風だったからデタラメさが許された(?)というか…兎に角、手に汗握る作品だった訳ですよ。
(※注…ナニブンにも読んだのは20年~15年ほど昔。細かな部分は間違って紹介している可能性大です
)
…満を持して柳生十兵衛が出てきたりね。
…たしか宇宙人が寄生して蘇った佐々木小次郎
とかも出てきたような。
(と、とにかく大風呂敷過ぎて心配になる作品でもありますが
)
同じ伝奇時代劇ならば、山田風太郎よりもよほどマトモだと個人的には思ってたんだけどなあ。
それをどこでどう解釈したのか
やくみつると似ている監督さんがこんな作品にしちゃって
…これじゃあ作品に対する揶揄(?)か、思いきった勘違いだよねぇ(堤幸彦は原作のファンでは無いんですかねぇ
)
映画には源九郎や宮本武蔵(映画には未登場)から漂ってくる獣臭(?)も描かれてなければ
、
エロス描写が無いから、舞が生まれた経緯の狂気とか、姫夜叉の恐ろしさも描かれておらず
、
映画だと宇宙人とおりはるこんが最強だけど、原作では忍者も剣豪もそれらと同列に扱われてて、夢枕獏が得意な異種格闘技戦モノを時代劇でやったような話だったんですけどねぇ。
映画の牡丹なんか、ただの良い人だしなぁ
。原作の牡丹だと“ゆだのくるす”を簡単に手放したりしないと思うんだけどねぇ(原作の牡丹は、モロに天野喜孝の描く美形キャラな怖いイメージだったんですけどね)。
てなわけで…
1点でしょコレ(5点満点中)。
夏休みにある仮面ライダーの映画となんら変わらない程度の出来な作品
。
ある意味東映の王道な作品です。
補足・蛇足
原作小説はたしか、角川の“野生時代”に連載していた小説。
獅子王っていえば名作と、その名作に(それなりには)みあった映画を多く送り出してる雑誌。
かつての角川映画が健在(!?)で、夢枕獏が角川から離反(?)していなければ、もう少しだけマトモな映画が出来上がったかもしれませんねぇ…まぁそれでも旧角川映画なら小説のダイジェストみたいな作品にしかならなかっただろうけど
。
“野生時代”の他にもノベルズ連載雑誌では、朝日ソノラマの“獅子王”とかあったけど(両者のテンションは結構違いますが)、いずれも休刊(野生時代は復活したみたいだけど)。
小説の雑誌ってキビシイんですねぇ
。コミック雑誌は世の中にあんなにたくさんあるのにねぇ。
…あ~それなりにでも面白い蛇足が書けないです
。無理やり捻り出した、こんなダラダラ内容でスイマセン
では、今日はこのあたりで
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もちろん私は家でダラダラしてる“だけ”な訳ですが

マジで継続的な運動とか始めないとこのまま老化してしまいそうです

さてまだ今年になってアタリ映画を見ていない私

今日も映画レビュー記事です。
「大帝の剣」
(監督:堤幸彦、出演:阿部寛、長谷川京子、宮藤官九郎、2006年邦画)
TSUTAYAさんで「あるスキャンダルの覚え書き」と一緒にレンタル。
2008年1月12日(土曜日)の午後に鑑賞しました。
ストーリー
夢枕獏原作SF伝奇時代小説の映画化。
宇宙より飛来した金属“おりはるこん”で作られた“三種の神器”と呼ばれる道具。この全て手にしたものには強大な力が授けられるという言い伝えがあった。徳川三代将軍家光の時代の日本、三種の神器の一つ、古代“まけどにあ”のアレキサンダー大王が手にしていたという“大帝の剣”を持つ蓬髪の大男、万源九郎(阿部寛)は、かつて織田信長に献上された黒人奴隷であった祖父の遺言により三種の神器の残りの二つ“闘神の独杵鈷”と“ゆだのくるす”を探して旅していた。空から飛来した船の墜落を目撃した源九郎はその近くで舞=蘭(長谷川京子)という女性と出会う。やがて“三種の神器”を巡り、真田衆、伊賀衆=土蜘蛛衆、謎の美剣士牡丹(黒木メイサ)…そして宇宙から飛来した地球外生物を巻き込んだ争奪戦が始まる。
詳しくは…http://www.taitei.jp/index.html

ピロEK的感想&点数
この記事のタイトルを採用分にするか、
“【映画】大帝の剣…大抵の剣は大帝の剣ではありません”
にするかどうかで少し悩んだピロEKです

ツマンナイので駄洒落の方を却下しました。
この原作小説は20年ほど前に角川ノベルズ版で読みました。
個人的には夢枕獏の中では好きな作品

「陰陽師」よりもこちらのほうが面白いんじゃないかなぁ

…とはいえエンターブレインから出てる続きは未読なんですけどね。
で、この映画の方を観た感想ですが…
こんな雰囲気の作品じゃなかったと思うんだけど…

原作小説も、
時代劇に宇宙人が絡むという、奇想天外というよりもフザケタ話

こういう(映画のような)ドタバタ風味

真田衆忍者と、伊賀の土蜘蛛衆との本気で命をかけた戦い

とか、
宇宙人に寄生されて腕が熊になったマタギと霧の才蔵(だったかな?)の熾烈な戦い

とか、
剣豪宮本武蔵がどうやって蝿型宇宙人に対抗するか



とか、みたいなモノが
かなり真剣に


(※注…ナニブンにも読んだのは20年~15年ほど昔。細かな部分は間違って紹介している可能性大です

…満を持して柳生十兵衛が出てきたりね。
…たしか宇宙人が寄生して蘇った佐々木小次郎

(と、とにかく大風呂敷過ぎて心配になる作品でもありますが

同じ伝奇時代劇ならば、山田風太郎よりもよほどマトモだと個人的には思ってたんだけどなあ。
それをどこでどう解釈したのか

やくみつると似ている監督さんがこんな作品にしちゃって



映画には源九郎や宮本武蔵(映画には未登場)から漂ってくる獣臭(?)も描かれてなければ

エロス描写が無いから、舞が生まれた経緯の狂気とか、姫夜叉の恐ろしさも描かれておらず

映画だと宇宙人とおりはるこんが最強だけど、原作では忍者も剣豪もそれらと同列に扱われてて、夢枕獏が得意な異種格闘技戦モノを時代劇でやったような話だったんですけどねぇ。
映画の牡丹なんか、ただの良い人だしなぁ


てなわけで…
1点でしょコレ(5点満点中)。
夏休みにある仮面ライダーの映画となんら変わらない程度の出来な作品

ある意味東映の王道な作品です。
補足・蛇足
原作小説はたしか、角川の“野生時代”に連載していた小説。
獅子王っていえば名作と、その名作に(それなりには)みあった映画を多く送り出してる雑誌。
かつての角川映画が健在(!?)で、夢枕獏が角川から離反(?)していなければ、もう少しだけマトモな映画が出来上がったかもしれませんねぇ…まぁそれでも旧角川映画なら小説のダイジェストみたいな作品にしかならなかっただろうけど

“野生時代”の他にもノベルズ連載雑誌では、朝日ソノラマの“獅子王”とかあったけど(両者のテンションは結構違いますが)、いずれも休刊(野生時代は復活したみたいだけど)。
小説の雑誌ってキビシイんですねぇ

…あ~それなりにでも面白い蛇足が書けないです


では、今日はこのあたりで


だはは、、、
そか、原作はこんなナンセンスじゃないのね?
あたしは好きだぁ、こういうの。
お見通し?ですか?? あはは、、、
いつもコメントありがとうございます
>そか、原作はこんなナンセンスじゃないのね?
原作もナンセンスですよ。
でも、テンションガ違う感じかな(?)
>お見通し?ですか?? あはは、、、
東映とか東宝のの古き良き(?)映画にはこういうの多いような…。
ハリウッドに毒された私などは、苦手って言っちゃいますけどね。
では、また来てくださいね。今後とも宜しくお願いいたします。
もともと夢枕獏の原作がちゃんとあるのに、
さらにメディアファクトリー(角川じゃん)から
映画ノベライズ版で映画キャストが表紙の
文庫本がでる、
どうかするとコミックも出る・・・。
映画のほうがオリジナリティがなくなって
なんでもかんでも小説を映画化してんのか、
出版社が便乗商売であれもこれも出すのか
それはわかりませんが多分どっちもでしょう、
なんか醜いもんを感じます。
夢枕さん、「陰陽師」しか読んでないんですが
そっちは結構好きなんですけど、
・・これそんなむちゃくちゃな話なんですか、
もともとが???びっくりです。
堤さんも「明日の記憶」で感動したあと
コレだからようわからん監督さんです・・・(泣)
どちらかというと、観客を楽しませるというよりも
出演者が楽しんでいた感じの映画でしたね 笑!
私、実はただのお馬鹿映画だと思って気楽に観ていたんですが、
ピロEKサンのレビューを拝見し、
原作は奥が深い内容なのだと初めて知りました。
勉強になりました!
いつもコメントありがとうございます
たしかに原作小説があるのに、映画ノベライズ版って結構ありますよね。
古典SFとかなら大幅にストーリーも変わっていたりするのでしょうが、こういうのは何の意味があるのかと気にはなっておりました。
それなりに需要があるってことなんですかねぇ(?)
>・・これそんなむちゃくちゃな話なんですか、
>もともとが???びっくりです。
元々ムチャクチャですね。
ただ、テンションはずいぶん違うとおもうんですけどね。
では、また来てくださいね。今後とも宜しくお願いいたします。
★michiさんへ★
はじめまして(ですよね?)
コメントありがとうございます
>出演者が楽しんでいた感じの映画でしたね 笑!
ですねぇ。妙なテンションのコントを見せられた感じでした。
>原作は奥が深い内容なのだと初めて知りました。
奥が深いかどうかは微妙ですよ
ただ映画と原作とはテンションちがう印象を受けた私です。
では、また来てくださいね。今後とも宜しくお願いいたします。
確かに荒唐無稽ではあるんですけど、今作のような「コメディ」とは違いますよね。
おそらく脚本家も監督も夢枕獏の他の本読んだことないんじゃないですか?
夢枕獏作品をコメディ的に表現してしまうのは
あえてコメディにした、というのでなければ、完全に認識不足ですね。
たくさんのコメントありがとうございます。
>確かに荒唐無稽ではあるんですけど、今作のような「コメディ」とは違いますよね。
夢枕獏の得意な異種格闘技ものを時代劇でやっただけだと私は理解していたのですが、映画はなんか勘違いした感じでしたよね。
シリアスもので面白い作品にするほどの才能が今の日本映画製作者の中にいるとも思えないので、どちらにしろ期待はしていなかったのですが…
>あえてコメディにした、というのでなければ、完全に認識不足ですね。
…やっぱり“あえて”なんじゃないかなぁ…というか、こうしか出来なかったという感じではないですかねぇ。
では、また来てくださいね。今後ともよろしくお願いいたします。