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爽快! 木頭杉一本乗り講習会

2009年06月16日 | 徳島の祭景
6月14日(日)午後、那賀町木頭和無田地区を流れる那賀川(木頭診療所前)で、
一年ぶりの木頭杉一本乗り講習会が行われました。

これは、毎年8月に開催されている
『木頭杉一本乗り大会(※1)』に参加する皆さんに対して、
地元の一本乗り名人たちが、その技を伝授するため
名人総出で行われている恒例の講習会です。

「このところの雨不足で水量は少ないため、
初心者の方の練習には向いている状態です。
丸太の上に立てるようになってくると、
水量と流れがしっかりあるほうが、
自転車と同じで乗りこなしやすくなるんですよ」と、
木頭杉一本乗り保存会の会長、福井功さんが教えてくれました。

もちろん、福井会長は木頭杉一本乗りの名人位を持ち、
流れの上で苦もなく丸太を操ります。

「今日の参加者は、10人ほどでしたが、7月の講習会には、
多くの皆さんが訪れてくれます。
最初は難しく感じますが、名人の皆さんの手ほどきで、
ある程度乗れるようになると、ハマリますっ!」と、
笑顔でPRしていただいたのは、大会事務局の岡田千里さん。

今後の講習会は、6月27日(土)午後1時、28日(日)午前9時、
7月の毎週日曜日・午後1時に予定されています。

ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、ぜひ講習会に参加(※2)して、
来る8月2日(日)午前9時から開催される
『第23回木頭杉一本乗り大会』(ライセンス取得会)に
挑戦してみてはいかがでしょう。

※1 木頭杉一本乗りは、
まだ那賀川上流にダムも建設されておらず、
杉の需要が高かった時代、山で切り出した材木を
川下の町まで運ぶための伝統の技でした。
現在、治水・利水のダムが造られ、
木材の運搬には架線やトラックが使われ、
また県産材の需要が激減する中で、
その技は消えようとしています。
これを保存し、後世に伝えようとするのが
木頭杉一本乗り保存会による『木頭杉一本乗り大会』です。
回を重ねるごとに参加者が増え、
最近ではライセンス取得挑戦者は約100名、
応援のために約400名の皆さんが集まっているそうです。

※2 那賀町木沢地区で湯煙をあげる秘湯『四季美谷温泉』で、
前泊あるいは当日泊のお客さんを会場まで
送迎するサービスを行っています。
「講習会あるいは大会後に、疲れた体を、源泉100%の当温泉の湯で、
ゆっくりと癒していただきたいと思います」(支配人・地下足袋王子)。
詳しくは、四季美谷温泉(0884-65-2116)まで。


▲バランスをとる竹竿の先には、丸太を引っかける鳶口と突くためのトンコが付いている


▲「若い頃は一本乗りの監督をしていた」と、保存会長老の上野良夫名人


▲普段着で丸太を乗りこなす、南山功さん。手慣れたものだ


▲流れからあがったあとのビールがうまいっ!


▲シカ肉の鍋や焼き肉が振る舞われ、参加者も大喜び


▲冷えた体をあたためるのは、たき火が一番!


▲名人たちが濡らすのは、膝からしただけ。大変な技である


▲参加者に優しく手ほどきしてくれた保存会の井上淳二さん


▲保存会会長の福井功さんの妙技。急流も難なく乗りこなすその技は、本番でも必見だ!


▲「丸太を両足の裏で押さえ込むことがコツの一つ」と、教えてくれた原田俊之さん


▲大会事務局の岡田さん(写真奥)も、なかなかの腕前


▲一本乗り名人を目指して、練習する若い参加者たち


▲少し乗っては暖まり、また教えては休む。団らんがまた楽しい


▲阿南から参加している植田さん。今年は名人位を目指す


▲丸太の上をすいすいと歩くこともできてしまう。すごすぎる!


▲落ちるたび、参加者の笑顔はいっそう華やいでいく


▲何でもないように立っているが、大変なバランス感覚が必要だ


▲お楽しみの名人手作りの振る舞い料理。シカ肉をメーンに、大根やうどんが投入された

This program is presented by PIGEONS-PARK.

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