わくわくするもの.blog

わくわくする、ひと・もの・こと。
ゆるゆる、私の心で感じたこと。。
ここでの皆さんとの出会いにも、わくわく・・・。

ちくちくと「ぼろ布」

2012年04月10日 | 蚤の市・旅で出会ったもの
 昨日は、イースターの祝日でしたので、3連休でした。
昨日、一昨日は、の~んびりそよ風にあたりながら、ちくちく縫い仕事。
以前買ったけどあまり着なかったダブルガーゼのコットンのシャツに
はさみを入れて、背中の部分を四角に切って、端の部分をちくちく縫いました。
ミシンの縫い目よりも短く縫うことに集中し、な~んにも考えず、
ただただ、針を進めます。
 そんなちくちくの時間が、いつも、とても心地よく感じます。

 今日は、ワタシの大好きな「ちくちく」をご紹介します。
「ちくちく」と言えば、世界中にすばらしい手仕事がありますね。
特にワタシは、学生時代から20代後半までは、ラオスのモン族の
ヴィンテージの襟の刺繍を集めていました。
でも、ラオスで以前関わっていた、ラオス北部のレンテン族
手仕事に出合ってからは、破けたりほころんだりした部分を
繕うためのちくちく、つまり、縫った女性たちの暮らしや環境まで
感じられるような素朴なちくちくに心ひかれるようになりました。
 新しいものも好きですが、特に古い「ぼろ」のようなものが好きです。

 「ぼろ布」と言えば、日本では青森のぼろがよく知られています。
ワタシは日本で骨董市に行くと、ついつい「ぼろ布」を買ってしまいます。
青森のものかどうかはわかりませんが、布団布だったり、手ぬぐいだったり。
まさに、ボロボロなのに、繕ったちくちくの縫い目の美しさに感動さえ覚えます。
「ぼろ布」のちくちくは、日本やラオス、アジアだけではありません。
 フランスにも、他のヨーロッパの国々にもあります。

 ワタシが一番好きなヨーロッパの「ぼろ布」が上の写真。
フランスの藍染のヴィンテージ・リネンのハギレです。
ちょっとみづらいかと思いますが、四角くちくちく繕ってあります。
このハギレのいたるところに、ちくちくと、まるで刺繍のような
かわいい繕いが施されています。
ちなみに、これはパリのヴァンヴの蚤の市で5年ほど前に買ったものです。
もう一枚とセットで、「価値のわかる」お姉さんのお店で買いました。
「こんなにボロボロなんだから、もっとまけてくださいよ」と、
お願いすると、「このボロボロのよさがあなたも好きなんでしょ?」と。
 結局、意気投合したからか、少し安くしてくれました。

 ちなみに、この片割れさんは、ラオス時代のボスへプレゼントしました。
ハギレを手にとって、じっくりと眺めたボスは、「ラオスと一緒だね~」。
しばらくの間、世界中の女性たちが、家族のためにちくちくと繕っていた
時代へ、二人で空想旅行しました。
 「もくもく」を引き出してくれるのも、「ぼろ布」ちくちくの魅力です。

 *おすすめ映画情報*
 昨夜のエルムンドで、ナヴィゲーターのアンディさんがお薦めしていた
イラン映画「別離」(アスガー・ファルハディ監督)が東京で公開されています。
今朝の朝日新聞にも記事が掲載されています。
 学生時代からのイラン映画ファンとしては絶対見逃せません!

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