はぎおの「ツボ」note

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『はぎおの「ツボ」note』は、ドラマ・エンタメ系の感想、旅行記etc. 自由気ままな「日記」です! 内容はかなり偏ってますが (^-^; お気軽に楽しんでください♪
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「娯楽時代劇」の継承 その2「鬼平犯科帳」。

2024-03-15 08:04:00 | 記録:歴史・時代劇
だいぶ間が空きましたが、娯楽時代劇の新作、その2.新たな「鬼平犯科帳」です。
 
時代劇専門チャンネルHPより
 
2021.3に新作の制作が決まってから3年。
ようやく公開となりました。
 
こちらはオリジナルではなく、原作ありきの、新シリーズ。
個人的には、厳つい感じの、そうだなぁ内野聖陽さんとか、歌舞伎界だったら中村獅童さんとかいいんじゃない?などと勝手に思ってたのですが、前作、30年近く続いた吉右衛門さんから受け継いだのは、甥の幸四郎さん。

印象としては「The歌舞伎」。そして、上品で美しい鬼平。
そりゃ、相当のプレッシャーだったと思います。ちょっと、硬さがあるのかな?と。完成披露の会見でも、幸四郎さんは感極まって涙ながらに思いを語られていました。
どうしても、比べてしまうのでゴメンナサイ。だって、前シリーズ終了が7年前かな、しかもまだ再放送してるんだもん。
所作とか殺陣とか、当たり前ですが文句なしです。年齢と経験を重ねた上での鬼平、今後、これから期待してます!
 
奥方久栄役に仙道敦子さん。
久々に拝見するお姿。同世代なので、憧れのまなざしで見ています。
ご本人もおっしゃってましたが、あれだけのキャリアを持ちながら、時代劇経験はほとんどないとか。
お着物も所作も勉強中とのことでしたが、そういうことを感じさせない、しっとりとした感じで、幸四郎さんとはいいコンビになりそうな予感。
 
 
逆に配下の面々が、なんというか、いい意味で男臭い。Vシネ見てる感じ
個人的に、高橋悦史さんが演じられた、与力佐嶋忠介という役が大好きなのですが(高橋さんが好きだったもので)、今回は本宮泰風さん。
これが、思いのほか良かったのです(上からでゴメンナサイ)。重厚感たっぷりで、風格があって。
実は、同心酒井祐助役の山田純大さんの方が良いかな?と思ってました。時代劇経験が抜群の豊富な方なので。
でも、適材適所。持ち味というものもありますよね。どちらも素敵

一番楽しみにしていた、木村忠吾役は浅利陽介さん。
まだ登場シーンが少ないので、何とも言えないのですが、ノー天気さとお遊び好きな「うさ忠」、尾美としのりさんが絶妙だったので。。これから期待しています。
 
偶然か、「大岡越前」にも、今作にも、柄本時生さんがご出演。
彼、どの作品でもいい味出してますよね。
実は、かつて同じ役をお父様の明さんが演じられてました。
 
平蔵の昔馴染み、彦十役は火野正平さん。
彦十と言えば、老齢の枯れたダメオヤジ、という印象。特に猫八さんのダメっぷりが良かったもので。
火野さん、大好きな役者だし、時代劇経験も豊富で、言うことなし・・・なのですが、なんというか「まだまだ現役」感が漂う、カッコいいオヤジでした。。。それこそ、柄本明さんの彦十も見てみたかったかも。
 
 
 
まだ、みなさん、紹介程度のご出演。
今後に期待しています。
 
 
第1作は、「本所・桜屋敷」。
錦之介版、吉右衛門版でも、とてもいい仕上がりの、ドラマティックな作品です。
 
平蔵と、若かりし頃通った道場仲間の岸井左馬之助、そして二人が憧れた道場主の娘、おふさがメイン。
今回は左馬之助役に山口馬木也さん。若々しかった「剣客商売」の頃からは感じられないほど、すっかり重厚感のあるベテランになりました。あの役は、少々切ないのですが、真っすぐさが痛々しかった。。
幸四郎鬼平とは、なんか相性良さそう。他にも出演作があるはずなので、一度きりでないことを願ってます。
おふさには、原沙知絵さん。艶っぽいですね。

鬼平には、名物の道場仲間が何人かいます。
坊主あがりのちょっと粗暴な、井関録之助とか。。これこそ、獅童さんなんか、いいなぁ。
今後、出てくるのかな?


今回は、メインキャラの若い頃を、別の役者が演じています。
若き平蔵にご子息の市川染五郎さん。
美しいですねぇ。所作もさすが。
ただ、ちょっとまだ口調が歌舞伎っぽいかな?
個人的には、もっともっと現代舞台とか、ドラマや映画でのお芝居を見てみたい、逸材のような気がしました。

 
そして、このストーリーに絡む重要な役に、松平健さん。
言わずと知れた、時代劇の大スターです。
「マツケンサンバ」でまたまた脚光を浴びてますが、やはり、カツラと着物が似合う、画面がピリッと引き締まる、安定感抜群の存在。
こういう貴重な方たちが少なくなりました。
まだまだ、後進を引っ張っていっていただきたいです。
 
 
ゲストのチョイ役も、若い頃から時代劇で鍛えられた名バイプレイヤーさんが登場されてて、嬉しくなります。
こういうサプライズ、嬉しいですね。
 
 

今後も続く、新たな「鬼平」。とても期待しています。
ただね、映像美なのか、リアリティなのか、最近は、照明が暗いんですよね。
これは、「必殺」を手掛けてきた松竹の制作、ということもあるのでしょうけど、「影の美」を追求されてる印象。。
美しいんですけど、おばちゃんには見づらくて表情がよく見えなくて、少々残念。
それと、エンディングのタイトルロール。ハリウッド映画みたいな横文字はいいんですが、字がちっちゃい💦録画だったので、スローにして画面近くで見入ってしまった😅

 
 
 
なんとかこれで、辛うじて灯が消えなかったけれど、何度も書いてるように、本当に娯楽時代劇が消えていきそうで、寂しい限り。。
NHKは、コンスタントに作ってくれてますが(ありがとうございます)
かつて、看板番組がたくさんあった日テレとフジテレビは、完全に消滅(フジは時代劇専門チャンネルで新作作ってるけど・・・)
他局も、BSなどで作られてますが、本数的には年に1本程度。
 

前にも書きましたが、役所広司さん、中井貴一さん(鬼平映画版にご出演!)、榎木孝明さんなど、プロデュースされたり、すごく努力されてます。他にも、いろんな方が尽力され、映画などは作られてますが、ちょっと「高尚なもの」になっちゃって、敷居が高い。
 
 
もっと肩の力が抜けたような、「娯楽時代劇」が見たいな。(何度も書いてますけど)。結構新聞で時代小説の広告でよく見るのですが、映像化したら楽しそうなんだけどなぁ。なんというか、こっちがツッコミ入れたくなるような、少々ばかばかしいけど、見終わった時にスカッとするような、勧善懲悪もの。
やはり、ハラスメント、ジェンダー問題とか、そういうクレーム関係で、作るのが難しいのかなぁ。架空の話だし(大河でも歴史背景にクレームいう人がいるようですけど、なんで「フィクション」として想像力を働かせて見れないのだろう)、かつて、そんな時代があった、という風に見れないのだろうねぇ。
 
 
ともあれ、新作が継続して作られることに感謝して、楽しみにしてます!
コメント
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