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おはようございます。
いよいよ年の瀬にはいってきました。
もう2010年もあとわずか.....
それにしても今年もたくさんの靴を買ってしまいました。
以前の記事で「貢献度」を基準に今年度の靴ランキングをしてみたのですが、そこで第2位としたのがこの靴。「フラテッリ・ジャコメッティ」でした。すごくシンプルな、現代の靴の原型を思わせるようなシンプルなデザイン。
靴というのは、店頭に並んで(あるいはお店の奥の靴箱の中で)買い手を待っている状態というのは結局のところ未だ道具として完結していない状態です。「道具」ですから購入者によって適宜使用されてこそはじめてその存在が成立すると考えます。
そして、問題は使用者にとって、その靴が足元を支えるに適切な一足に成り得るかということ。
とにかく、購入する人間、ひとりひとりの足型が全て異なっていることを考えると、特に既製の靴を買うというのは一種の賭博的行為です。
僕自身買ってみてどうしても足に合わず(馴染む可能性を感じず)、そんな失敗は当然幾度もありました。
このジャコメッティも当初は「あれ、、」って感じでした。
どーもしっくりこないんです。慎重に何度もフィッティングしてみたうえで入手したはずだったんですが、お店で試しに歩き回るなんてこともできませんし、いざ購入して、外で履き始めてみると全然靴と足に一体感がないので正直がっかりしました。
返りが悪いわけではないんでしょうが、ヒールカップの芯地が堅すぎるのか、足の(踵の)皮膚への負担が大きいように感じました。
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それでもめげずに、常に靴擦れの恐れを感じながらも微かな希望を抱いて履き続けたのが良かった。
気づいてみれば、今年購入した短靴のなかでは事実上最良の履き心地になっていました。不思議なくらい、いつのまにやら。
グッと一体感を感じたのは10回ぐらい履いたころからでしょうか。
今や長距離歩行も素晴らしく快適です。
たいした時間経過ではありませんが、よく育ってくれたものです。
大きな期待を抱いて購入、履いてみて最初はがっかり、でも結局ぴったり。
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この落差ってやはり楽しいですよ。
靴という一種の有機物、工芸品の奥深さ、その本質をすごく感じられるプロセスです。
オールデンあたりになると、たしかにもう最初っからとても足馴染みが良かったりして、それはそれで敢えて言うまでもなく素晴らしい靴なんですが、ジャコメッティは最初はきかん気で、結果的に今年最もその成長過程と共に楽しませてくれた一足でした。
ってことが今回のエントリーで言いたかったことみたいです。。
とまあ、ここまでは変な似非ロマンティシズムじゃありませんが、ひとと靴の信頼構築について。。
すごく高いポテンシャルを感じるので来年には、いずれもう一足「ジャコメッティ」を履いてみたいなと考えています。
ん~とめどもない。
良く言えば「探究心、好奇心」、実のところ有り体に言うならその源泉は「物欲」ですか。。
(朝起きて早速書き上げたのでいつも以上によくわからない内容となりました.....)
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