2004*pm11:00
Kちゃん達の旅、最終日。今日は朝からいやーな予感がした。
私とMちゃんがキッチンで朝食を作っているとあとからKちゃんがやってきた。
バタン!「ああ!」私の部屋の扉が中にキーカードを置いたまま閉まってしまったのだ。
当然、中にみんなの荷物があり私たちは締め出されてしまった。
仕方なく、1階の管理人室へ。が、誰もいない。待つこと1時間半。
貴重な時間の大きなロス。
ようやく管理人オマールが帰ってきたところで開けてもらい、厳重注意を受ける。
これがこらから始まる不幸の警告だった。
まずはギュスターブモロー美術館へ。
彼の邸宅を改造した美術館には約4000にものぼるデッサンが残っている。
女性の髪やしわ、など描写が非常に細かい。
美術系のKちゃん、Mちゃんは食い入るようにみていた。
壁いっぱいに絵が飾られ、圧巻の展示だった。
それからパリのシンボル・ エッフェル塔へ。
私は今回の留学を含め、パリに来たのが3回目。にもかかわらず、
一度も上ったことがない。前回きた時は、なんとクレープにアタり、
みんなとエッフェル塔に上れなかったという悲しい思い出がある。
今回は世界各国からの観光客が長い行列を作っていた。
あまりの長さに諦めた。
最後に今日のハイライト・サントシャペルへ向かうため、RER線に乗る。
キリストの茨の冠などを納めるためルイ9世が造らせた教会で、
1248年に完成。1階は宮廷に仕える使用人用、2階が王家用の礼拝堂だったらしい。
フランスに来たらここは絶対に行くべき!と私はおすすめしている。
ノートルダム寺院より美しいと思う。
なぜならほぼ360度ステンドグラスに囲われていて、
夕方になると西日が幻想的にカラフルな聖書の世界を浮かび上がらせるから。
今日はここでヴィヴァルディの四季を聞くコンサートがある。
とても楽しみだった。
と・こ・ろ・が・・・
RER線、電車の中。
もうすぐ最寄りのSt-Michel駅に近づこうというその時だった。
「ああっ財布がない!!」Kちゃんが叫んだ。
かばんが半開きになっているのを見て3人ともボー然とする。
私は「すられたんだよ。旅行保険に入っているなら被害届けをもらわなきゃ」
と提案。すぐさまエッフェル塔近くの警察に行くべく引き返す。
ところが、警察がなかなか見つからない。
1時間歩き、見つけたときは閉まっていてグッタリした。
結局、コンサートを聴きに再びサントシャペルへ。
その素晴しさといったら、ない。
星もようの天井、輝くステンドグラスに囲まれながら聴く「四季」は
げっそりした3人を確実に癒し、先ほどの不幸をしばし忘れた。
Mちゃんは感動して泣いていた。
終了後。再び先ほどの警察へ。やっと入り口を見つけると
Kちゃんと私が取調室に通された。
フランスの警察はこれで2回目。前回、私がすられた時の経験が幸か不幸か
活かされた。スマートな若手警察官を相手にジェスチャー交じりですられた瞬間を説明する。
「中近東系の男が彼女にぶつかった瞬間、カバンをあけた」
それを警察官はパソコンに打ち込み、盗難届けを作成した。
最後に「日本人が一番狙われやすいからいい財布、いいカバンを持っては駄目だ」
と注意を受けた。
1時間半後、取調べが終わり私たちは解放された。
すでに22:30。レストランは閉まっている。
結局、寮に帰り、Mちゃんたちがお土産に持ってきた稲庭うどんをゆでた。
最後の夜は豪華に行きたいところだったが仕方がない。
3人とも言葉すくなにズルズルっとかきこんだ。
Kちゃんがぼそっと「しめやかなゆうはん・・・」とつぶやいたのには
2人とも噴出した。
警察内部までみてしまうディープパリな旅。
最後はとんでもない目に遭ったけど、いつもと違うパリを
面白おかしい3人で発見できて楽しかった。
さて明日から部屋探しダー!
<今日のフランス語>
彼女が財布をすられたようです.
On l'a vole de l'argent dans son portefeuille.
盗難証明を作ってください。
Faites une declaration de vol.
どんな財布ですか
Comment est ce portefeuille?
中に何が入っていますか
Que contenait-il?
クレジットカードと現金です。
Des cartes de credit et d'argent.
Kちゃん達の旅、最終日。今日は朝からいやーな予感がした。
私とMちゃんがキッチンで朝食を作っているとあとからKちゃんがやってきた。
バタン!「ああ!」私の部屋の扉が中にキーカードを置いたまま閉まってしまったのだ。
当然、中にみんなの荷物があり私たちは締め出されてしまった。
仕方なく、1階の管理人室へ。が、誰もいない。待つこと1時間半。
貴重な時間の大きなロス。
ようやく管理人オマールが帰ってきたところで開けてもらい、厳重注意を受ける。
これがこらから始まる不幸の警告だった。
まずはギュスターブモロー美術館へ。
彼の邸宅を改造した美術館には約4000にものぼるデッサンが残っている。
女性の髪やしわ、など描写が非常に細かい。
美術系のKちゃん、Mちゃんは食い入るようにみていた。
壁いっぱいに絵が飾られ、圧巻の展示だった。
それからパリのシンボル・ エッフェル塔へ。
私は今回の留学を含め、パリに来たのが3回目。にもかかわらず、
一度も上ったことがない。前回きた時は、なんとクレープにアタり、
みんなとエッフェル塔に上れなかったという悲しい思い出がある。
今回は世界各国からの観光客が長い行列を作っていた。
あまりの長さに諦めた。
最後に今日のハイライト・サントシャペルへ向かうため、RER線に乗る。
キリストの茨の冠などを納めるためルイ9世が造らせた教会で、
1248年に完成。1階は宮廷に仕える使用人用、2階が王家用の礼拝堂だったらしい。
フランスに来たらここは絶対に行くべき!と私はおすすめしている。
ノートルダム寺院より美しいと思う。
なぜならほぼ360度ステンドグラスに囲われていて、
夕方になると西日が幻想的にカラフルな聖書の世界を浮かび上がらせるから。
今日はここでヴィヴァルディの四季を聞くコンサートがある。
とても楽しみだった。
と・こ・ろ・が・・・
RER線、電車の中。
もうすぐ最寄りのSt-Michel駅に近づこうというその時だった。
「ああっ財布がない!!」Kちゃんが叫んだ。
かばんが半開きになっているのを見て3人ともボー然とする。
私は「すられたんだよ。旅行保険に入っているなら被害届けをもらわなきゃ」
と提案。すぐさまエッフェル塔近くの警察に行くべく引き返す。
ところが、警察がなかなか見つからない。
1時間歩き、見つけたときは閉まっていてグッタリした。
結局、コンサートを聴きに再びサントシャペルへ。
その素晴しさといったら、ない。
星もようの天井、輝くステンドグラスに囲まれながら聴く「四季」は
げっそりした3人を確実に癒し、先ほどの不幸をしばし忘れた。
Mちゃんは感動して泣いていた。
終了後。再び先ほどの警察へ。やっと入り口を見つけると
Kちゃんと私が取調室に通された。
フランスの警察はこれで2回目。前回、私がすられた時の経験が幸か不幸か
活かされた。スマートな若手警察官を相手にジェスチャー交じりですられた瞬間を説明する。
「中近東系の男が彼女にぶつかった瞬間、カバンをあけた」
それを警察官はパソコンに打ち込み、盗難届けを作成した。
最後に「日本人が一番狙われやすいからいい財布、いいカバンを持っては駄目だ」
と注意を受けた。
1時間半後、取調べが終わり私たちは解放された。
すでに22:30。レストランは閉まっている。
結局、寮に帰り、Mちゃんたちがお土産に持ってきた稲庭うどんをゆでた。
最後の夜は豪華に行きたいところだったが仕方がない。
3人とも言葉すくなにズルズルっとかきこんだ。
Kちゃんがぼそっと「しめやかなゆうはん・・・」とつぶやいたのには
2人とも噴出した。
警察内部までみてしまうディープパリな旅。
最後はとんでもない目に遭ったけど、いつもと違うパリを
面白おかしい3人で発見できて楽しかった。
さて明日から部屋探しダー!
<今日のフランス語>
彼女が財布をすられたようです.
On l'a vole de l'argent dans son portefeuille.
盗難証明を作ってください。
Faites une declaration de vol.
どんな財布ですか
Comment est ce portefeuille?
中に何が入っていますか
Que contenait-il?
クレジットカードと現金です。
Des cartes de credit et d'argent.