膳-Sai

料理サロン Tomoko's Tableのご紹介。
食にまつわる、日々の暮らしを・・・

はじまりの奈良  食文化シンポジウム

2017-09-18 16:45:34 | Weblog

今日で三連休も終わりですが、いかがお過ごしでしたでしょうか。

この三連休は台風に振り回された3日間。今日は回復いたしましたが、変に蒸し暑く、まだまだ雲も多いです。

昨日は予定していたシンポジウムが台風にもかかわらず、予定通り開催されるということで、ひやひやしながら行ってきました。行きはまだ雨も降らず、風も弱く、心配なく行けたのですが、終わるころはどうなってるやら、、、

          

春日野フォーラム甍のレセプションホールで開催です。
2階のレセプションホールは初めて行きました。結構広々と、天井も高く、ゆったりとした空間。台風の影響でしょうか参加者もあまり多くなく、ホントにゆったりです。

ホール前にはこの日のお題でもある、柿、お茶が紹介されてます

         

すごいです!柿ってこんなに種類が豊富なんですね。これでもほんの一部。

柿の葉で作られた商品も

         

初めて見る商品で、こちらは柿の葉っぱを使ったお茶。

シンポジウムは甘柿のルーツは奈良、ということで柿のスペシャリスト濱崎先生のお話、 そのあと、柿の葉っぱと、柿の葉寿司のお話。こちらは奈良の名産品柿の葉寿司の老舗平宗さんの平井さん。今は新しい会社を作られて新商品の開発販売をされてます。
次は、大和茶のお話。大和茶研究センター所長の瀬川先生。
最後はディスカッションです。コーディネーターは粟の三浦さん。

盛りだくさんな内容の3時間でした。

柿はその昔すべて渋柿で、干し柿などにして渋を抜いて食べていたそうです。その後甘がきの先祖が御所の御所柿。枝を接木であちこちで甘柿が栽培され、刀根早生や富有柿が出来たそうです。
柿のアンチエイジング効果や健康に良いお話も興味深かった~~!実は柿はあまり好きではなかったんですが、こんなお話を聞くと、今年の秋はしっかり食べなきゃ!って思いました。それに奈良県民だしね。

      

柿の葉寿司のお話も楽しかった!やはり元はなれずしでお米で乳酸発酵されたものでどろどろしたもの。鯖は吉野の西と東からたっぷり塩漬けにして届いてたそうです。初めは薄く切っていただいてたそうですが、そのうちご飯に合わせて殺菌作用のある柿の葉に包み熟成させたみたいです。それぞれ家庭の味、形があるようで、色々食べてみたいと思いました。いやいや奥が深い食べ物です。
試食も

      

久しぶりに食べましたが、やっぱり美味しい。このお茶がまた美味!柿の葉の薪焙煎茶。ほうじ茶っぽい感じですが、柿の葉っぱの香りや香ばしさ、不思議な旨味がコンソメスープのようです。お料理にも使えそう。糖尿病にも効くらしい。。。

この後、大和茶のお話。大和茶にはやまとみどりという品種があり、あまり作られてないそうです。でも、和紅茶と煎茶をいただきましたがなんとも風味豊かな美味しいお茶でした。もっと栽培してもらいたい。。折角の奈良のお茶なので。
最後に瀬川所長さんが、急須でお茶を楽しんでほしいっておっしゃってたのが印象的です。

ディスカッションはこんな面々

     

     

これからの奈良の食文化をどのように発信されていくか楽しみです。

私も少しお手伝いできればうれしいなぁ~~

早速柿の葉っぱの塩漬けや柿のお茶、柿を使ってお料理考えてみよ!ワクワクする~