母からのお土産

毎年年末恒例になっている2泊3日実家の大掃除に行って来ました。

母が亡くなりはや10年以上が経ちました。

「埃じゃ死なねー。」という父ですから家の中は毎回言わずもがなの状態です。

特に水回りは本当に大変。

毎月行ってあげたいという気持ちはあれど、現実は3ヶ月に一回が精一杯です。

いや、むしろその位の頻度の方が私の負担にもならず父とも仲良くやれるのかもしれません。

（毎月行ってたら、こないだ来て綺麗にしたばかりなのにもうこんなになってる！なんて小言を言ってしまいそう）

さて、以前にもブログに書いた事がありすが、実家のお掃除に行くと亡き母が度々お土産を用意してくれるんです。

遺品整理は殆どしたので大した物はもう残って無い…と思うと予期せぬ場所からカシミヤのストールや18金のネックレスやシルバーの指輪やらが出て来るのです。それはそれは毎回驚きです。

まるで「やよんちゃん綺麗にしてくれてありがとう。これ持って行きなさい。」と言われているみたい。

今回はさすがにもう無いと思っていました。

が！！ありました！！

帰りの日、お布団をしまおうと押入れを開けた時に上の段にある紙製の衣装ケースが気になりました。

あるのは以前から知ってたけれど気にもしなかった。だって衣装ケースの上に空箱が積んであったし衣装ケースの中身も空箱だと思ってた。（何で昔の人って空箱までとっておくのかね？）

で、今回気になったものだから椅子に登って下ろしてみた。

下ろす際も軽いからどうせ空箱だろうと思っていたらば空箱に混じって母が趣味にしていた刺繍の作品が出て来たのです。

額の入っていた箱には懐かしい母の字で「少女」と書かれていました。

それともう一つはクッションカバー。

これも母の手刺繍です。

本当に素敵。

持ち帰り私の宝物になりました。

ひと針ひと針母が刺繍したと思うと本当に愛おしい。

しかしこんなに素敵な作品が何故あんな場所に？！

救出出来て良かったです！