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水滸伝 上 替天行道

2016-05-28 19:47:11 | 児童書
「水滸伝 上 替天行道」 編訳:渡辺仙州 絵:佐竹美保 発行:株式会社偕成社








4037448807 水滸伝 上 替天行道
渡辺 仙州
偕成社 2016-02-18

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「三国志」「西遊記」と並んで中国四大名著「水滸伝」が
ガイドブック付きの読み物になりました。
上下二巻の本文には有名場面と主要登場人物がイラストで載っています。
また、ガイドブックには登場人物事典の他に108人の梁山泊好漢たちの人物評価表と、
わかりやすいあらすじが付いています。
「三国志」同様に登場人物の多いことで知られる「水滸伝」を深く味わうことができます。
 上巻の物語は、政治の腐敗していた宋の徽宗帝の頃、
さまざまな場所に住む、さまざまな階級・職業の好漢108人が梁山泊に集まりはじめます。
皆、脛に傷持つ男たちですが、首領格の宋江が彼らをまとめていきます。
(偕成社HPより)

 


 

水滸伝ファンの私としては、読まずにいられず、
(そりゃおおげさだ)
図書館で借りて読んでみた。
(買えよ)
子供向け水滸伝は、岩波少年文庫の松枝茂夫訳が名高い。
それと比較してはいかんかもしれんが、
いかにもダイジェスト版水滸伝という感じだ。
水滸伝のおもしろいところは人物の細やかな描写にある、
と思うので、それをほとんどとっぱらってしまった
(そこまで極端じゃないか)
渡辺版水滸はもうひとつ物足りない。
下巻を読んでないので何とも言えんが、
上下2冊はいかにも分量が少ないと思う。
せめて3冊ぐらいにしてほしかった。
まあ、この本をステップアップにして、
大人向けの完訳本に挑戦してもらえれば、
この本の役目は果たしたことになるかと思う。
関係ないが北方謙三の水滸伝は、
原典の水滸伝とほとんど無関係である。
まあそれはそれで面白いのだが。

 


"Suiko Den Taiten Koudo" by Sensyu Watanabe(2016)

 

 

 

 


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