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軌道エレベーターの研究者が集まり発表や討論を行う"2014 Space Elevator Conference"(SEC)が、米ワシントン州シアトルの Museum of Flight(航空博物館)で22日から始まった。
SECは2002年から開催され、一時中断していたが2008年に再開、毎年1回のペースで開かれている。2日目には宇宙エレベーター協会(JSEA)の大野修一会長、Davin Jacobson氏 らが登壇し、JSEAの活動内容や日本での動向を伝えた。大野会長は今年の「宇宙エレベーターチャレンジ」の結果などを伝え、「学術会議だけではなく、アクティビティが大事」と訴えた。米国の軌道エレベーター研究をリードしてきた Pete Swan 博士は「日本は活動が最も盛ん」と話した。
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また、Bryan Laubscher博士は機動エレベーターの素材の有力候補であるカーボンナノチューブ(CNT)の開発現状を発表。巨大なCNTの模型を手に、化学気相成長(CVD)法の問題点などを指摘した。このほか、国際宇宙航行アカデミー (IAA)部会での検討内容や、軌道エレベーターの構造や運用への大気中の様々な気象の影響などが報告された。SECは24日まで開かれ、各分野の専門家が最新の成果の発表などを行う。
主催の International Space Elevator Consortium は、軌道エレベーターに関心を持つ有志の個人や組織でつくる団体。軌道エレベーターを視野に入れた宇宙開発構想の普及や、将来の実現を目指して活動を行っている。
(軌道エレベーター派 2014/8/23)