「宇宙エレベーター」着工
静止衛星の軌道と地上を往復──
高度3万6000kmの静止衛星の軌道と地上を結ぶ「宇宙エレベーター」建設に向け、最初の資材を載せた日本の補給機「こうのとり2」が19日、赤道に近い仏領ギアナのギアナ宇宙センターから欧州宇宙機関(ESA)のアリアン10ロケットで打ち上げられた。(中略)昨年各国が国連宇宙局の会議でエレベーターの建設と、衛星軌道の調整に合意。日本はこうのとり2を使って静止衛星まで建設資材を運ぶ役割を担うことになった。(毎日新聞10月20日朝刊)
『宇宙未来新聞』と題した、毎日さんのジョーク紙面の中の一記事です。軌道エレベーターの基礎を誤解しているような、ちょっと不正確な記述も散見されるのですが、そもそも記事自体がホラ話なんだからご愛嬌。こういうのは好きです。記事中の「こうのとり2」は静止軌道まで到達できるらしい。「アリアン10」の側のモータのお陰かも知れませんがすごいね。本当にこうなるといいです。ギアナには確かに発射場あるし、微妙にリアルっぽい文章になっているのが、いやいや憎い。
ちなみにトップ記事は「人類 火星に立つ」。来年上映の映画『オデッセイ』とタイアップしているらしく、一番下には映画の広告が載ってます(これは本物の広告)。このほかに気になるのが、同じ宇宙未来新聞に掲載されている「宇宙旅行1万人突破」という記事。清水建設の提供の宇宙ステーションのイラストを載せているのですが、随分古いのを引っ張り出してきたもんだなあ。これは1991年発行の『宇宙建築』(彰国社刊)という本のカバーにも使われているイラストですが、CG全盛期の今見ると、なんか古臭く見えてしまいます。
そもそも、バブル時代末期に、建設大手のゼネコンは話題作りで超巨大建築やジオフロントなどの構想を競うようにぶち上げてました。そこには理由も目的もないので、具体性のない、「なんか楽しそうな景気のいい話」でしかなかったのですが。その中に軌道エレベーターはまったくなかったことが、現状の認知度との差を感じもして、隔世の感ありです。
静止衛星の軌道と地上を往復──
高度3万6000kmの静止衛星の軌道と地上を結ぶ「宇宙エレベーター」建設に向け、最初の資材を載せた日本の補給機「こうのとり2」が19日、赤道に近い仏領ギアナのギアナ宇宙センターから欧州宇宙機関(ESA)のアリアン10ロケットで打ち上げられた。(中略)昨年各国が国連宇宙局の会議でエレベーターの建設と、衛星軌道の調整に合意。日本はこうのとり2を使って静止衛星まで建設資材を運ぶ役割を担うことになった。(毎日新聞10月20日朝刊)
『宇宙未来新聞』と題した、毎日さんのジョーク紙面の中の一記事です。軌道エレベーターの基礎を誤解しているような、ちょっと不正確な記述も散見されるのですが、そもそも記事自体がホラ話なんだからご愛嬌。こういうのは好きです。記事中の「こうのとり2」は静止軌道まで到達できるらしい。「アリアン10」の側のモータのお陰かも知れませんがすごいね。本当にこうなるといいです。ギアナには確かに発射場あるし、微妙にリアルっぽい文章になっているのが、いやいや憎い。
ちなみにトップ記事は「人類 火星に立つ」。来年上映の映画『オデッセイ』とタイアップしているらしく、一番下には映画の広告が載ってます(これは本物の広告)。このほかに気になるのが、同じ宇宙未来新聞に掲載されている「宇宙旅行1万人突破」という記事。清水建設の提供の宇宙ステーションのイラストを載せているのですが、随分古いのを引っ張り出してきたもんだなあ。これは1991年発行の『宇宙建築』(彰国社刊)という本のカバーにも使われているイラストですが、CG全盛期の今見ると、なんか古臭く見えてしまいます。
そもそも、バブル時代末期に、建設大手のゼネコンは話題作りで超巨大建築やジオフロントなどの構想を競うようにぶち上げてました。そこには理由も目的もないので、具体性のない、「なんか楽しそうな景気のいい話」でしかなかったのですが。その中に軌道エレベーターはまったくなかったことが、現状の認知度との差を感じもして、隔世の感ありです。