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『君の名は。』の彗星の軌道 その2

2017-07-29 19:47:10 | その他の雑記
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 さて、今年2月に、映画『君の名は。』で描写された「ティアマト彗星」の軌道がおかしいということを書きました。先日ようやくDVDがレンタル開始となり、早速確かめてみましたよ。結論から言うと、以下のように作画が修正されたようです。



 ものすごい大きな楕円(これ絶対回帰する軌道じゃないだろ)だけれども、これなら彗星の軌道の説明としては齟齬はない。ということは、劇場公開時の描写は、本当に制作側の無知とか作画ミスだったということでしょうか。制作段階で誰も指摘しなかったとしたら驚きです。ただ、本作のファンにとってはどうでもいい問題なのでしょう。

 そもそも、なぜか毎回同じ場所に彗星の断片が落下し、なぜかそこに時間を超えて他人と精神を入れ替える能力を持つ女系一族が住んでいて、なぜかある時間帯だけ異なる時空が物理的に結合する(「カタワレ時」のことね)などなど、ご都合主義の超常現象がてんこ盛りなので、それに比べれば彗星の軌道の説明図なんて、ホント些末な問題ですね。それでもあえてもう1点、天文関係で突っ込ませてもらうと、楕円軌道の焦点が地球でない=地球を周回する軌道でないのなら、地球への再接近位置を「近地点」とは普通呼びません。

 彗星の軌道問題はここまで。で、前回の記事を書いた時は「DVDで観直したら、本編について感想とか書いてみるか」などと思っていたのですが、いざ観てみると、あまりその気が起きませんでした。いまだに私はこの作品がよくわからない。本作は根本的な「?」を拒絶していて、内容を探究する気持ちがあまり沸いてこないというのもありますが。

 ただしキャラクターについては、見え方が初見と大きく変わっていたのが自分でも驚きでした。「テッシーは三葉とサヤちんのとりなし役を演じてるけど、彼女たちと同種の、けれどももっと深い懊悩を抱えてそうだな」とか、「エゴの強さでは三葉のはおばあちゃんも父親もいい勝負だな」とか。
 中でも一番の変化は、奥寺先輩が可愛く見えなくなったことでしょうか。彼女の(長澤まさみさんの声の演技とは別の意味で)芝居がかった、上から目線の言動が妙にはすっぱに見えて、変な言い方ですが何だか可哀想な感じの人に映るようになってしまった。彼女は、瀧が自覚していない彼の本心を映す鏡のような役割を担っているわけですが、終始虚勢を張っているように見えるようになりました。5年後に再開した時には指輪を付けてましたが、「彼、ほかに女と浮気してるのよ……」なんて言い出しそうな雰囲気をまとってましたし。ちなみに、お相手の婚約者は瀧の同級生の司なんだとか? とにかく幸せそうな瞬間がなく、物語のプロットにいいように使いまわされているようにも見えて、私の中で気の毒な人というイメージに変化しました。

 これは作品のせいではなく、見る側の感性の変化なのですが、こうも印象が変化したのは初めてです。私は今なお、「『君の名は。』ってどんな映画?」と訊かれても、答えようがありません。キャラ評がこうも変わることも、まだ頭の中で咀嚼しきれてないということかも知れません。『君の名は。』という作品を、いつかシンプルな言葉で表現できるようにまとまったら、当サイトでもう一筆書いてみようかと思います。
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