毎日が馬三昧。
馬体の話を中心に出走馬チェック、POGネタ、重賞レース展望・回顧など
 



負けた秋を忘れて、再び立て直しを図る4歳馬。長い長い怪我からの休養を経て、ようやく光がみえてきた古豪。それぞれにとって復活の春となるか、GIの合間の静かで熱い今週の重賞です。

ダービー卿CT
ダイワメジャーが久々の出走になるが、体のつくりはなかなかいい。もともとサンデー産駒の特徴にノーザンテーストのがっしりとした骨格ををあわせたような馬体で、見栄えがするスケールの大きい馬だが、首から胸にかけての骨格が特にすばらしい。今回に関していえば筋肉もついているし、毛づやも良好で馬体全体もすっきりと見せている。喘鳴症で手術をしたとのことだが、しっかりと乗り込んで出走体勢は整ったようだ、この馬体なら勝負になる。

もう一頭のダイワのGI馬、ダイワエルシエーロのほうは今回はやや緩い。脂肪もすこしついているが、それ以上に全体的な筋肉の張りが乏しく、ぴりっとしない。毛づやからも体調一息といった感じが伝わってくる。やや割引か。

ダンツジャッジは年齢を感じさせない迫力ある馬体。同じ父をもつカルストンライトオとよく似た体型でパワーとスピードを兼ね備えたタイプ。経験的にウォーニングの産駒はふっくらと見せているときの方がよい感じなので、このぐらい馬体に張りとボリュームがあればいいのではないでしょうか。


大阪杯
こちらもダイワメジャー同様久々の4歳馬ハーツクライ。昨年の後半はやや低迷気味だったが、この馬体を見せられるとやはり、良血、すばらしい出来。休み明けでこれだけすっきり絞ってアバラが浮く仕上がりということはそれだけ入念に調整され、ここ目標に仕上げられたということ。肌は薄く、筋肉もメリハリがあり、体のラインも均整がとれていてすばらしい。あとは実践でどれだけ能力が発揮できるか、期待は高い。

アドマイヤグルーヴは久々ですこしだけ緩め。それでももともと持っている体のラインはきれいに出ていてどちらかというとスマートにさえ見える。ただ昨年後半、牡馬に混じっても引けをとらない競馬をしていた当時は身が入ってだいぶ逞しい馬体になっていたので、その当時と比べるとやはり筋肉のつきかたなどは劣る。毛づやもピリっとせず、まずまず、7分の仕上がりといったところか。

前走は久々に本来の力を見せたサンライズペガサス。引き続き馬体は好調を維持している。もともとアバラが浮くぐらい腹回りが絞れると筋肉の盛り上がりがはっきりとわかるぐらいムキムキした馬体の馬で、サンデー産駒ながらも母父のブライアンズタイムから骨量と肉付きを受け継いだのかと感じさせる。状態を維持していることは間違いないが、屈腱炎で2度長期休養していた馬。いつ再発するかわからないだけに、陣営にとっては一戦一戦が勝負。正直、全盛期と比べると馬体から感じるオーラはやや陰りが見えるのは否めないが、それでもかつて制したこの舞台で、最後にもう一花咲かせてほしい。

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