ボクが初めて手にした万年筆。
イタリアデルタ社の万年筆、model:Peace。
学生の頃から万年筆が欲しくて。
でも初めの1本は妥協して書いたくなかった。
お気に入りを見つけで一生使うんだって思いで探していた。
お気に入りはなかなか見つからなかった。
いいなって思っても手に入れるまでには至らなかった。
手に入れるタイミングも何かの節目がいいと思っていた。
入学、就職、転職、昇進のタイミングで。
この万年筆はボクが転職の時に手にいれた万年筆。
30歳になってしばらくしてだった。
デルタから限定で発売されたこのモデルは
デザインも気に入ったんだけれどモデル名にも惹かれた。
戦死したジャーナリストへ敬意を示したペン。
モノを書いてこそ世界に真実を訴えていこうというコンセプト。
モノを選ぶときはデザインが気に入ったということも大切だけれど
そのモノに秘められたエピソードを知ることでもっとそのモノへの
愛着が湧くというもの。
モノ選びは表面だけでなく作り手の思いも汲んで選ぶとより楽しい。
そんな思いで選んだ1本なのさ。