電飾のカラクリのモノ 心なく前へ倣へのかたちに光る
きらきらと光あふるる街の中「みんなおんなじあんしんだから」
溢れゐるモノに心を奪はれて価値見極むるすべ忘れゆく
街路樹のひかりの闇に隠さるる星を見るにはあまりに明かし
飛ぶことの出来ぬペガサス ミューズなどいづくにありやと探す極月
この国は貧しくなりぬ働くも働かざるも希望のなくて
望みなく心に生るる貧しさと抗ふすべを教へてやらな
己(をの)が身を己で守れと幼子に教へ説くほど哀しき時代
誰も彼も信ずるなかれ醜さを敷き詰むごとき舗道にあれば
凍て蝶の息絶えざると知りながら翅をひらきゆく心の闇よ
痛みとは「われ」が傷つけらるること人を呪ひて枯れゆける木々
飢ゑ狂ふ獅子の檻にて一晩を明かせ 弱者の切り岸に雨
初雪のあはれ天より降りきたり積もることなし こころざし消ゆ
短歌:ほにゃらか
☆ややさんの 「いちご摘み」 で詠んだ歌から連作にしました。
ややさんの 「いちご摘み」 は、こちらから。
いや・・・実は18日に東京で歌会があり、その歌を考えなくてはいけないのですが、お題が私の一番苦手なものなので、心はすでに逃走モード(笑
>電飾のカラクリのモノ 心なく前へ倣へのかたちに光る
最近ってライトだけじゃなくて、動物の形のものとかたくさん飾られてますよね。
私もそれを詠みたいなと思っていたのですが、「電飾のカラクリ」は本当に見事な表現だと思います。
「前へならえ」の形のものがあるとは、初めて知りました(汗
>きらきらと光あふるる街の中「みんなおんなじあんしんだから」
このカギカッコの中はなにかの言葉からの抜粋でしょうか?
でも、すごく分かるような気がします。
>溢れゐるモノに心を奪はれて価値見極むるすべ忘れゆく
ものが溢れれば幸せってものじゃない。
溢れるからこそ忘れていくものも多い。
真贋を見分ける目ってものは、ものの豊かさからではなく貧しさの中に究められていくのかも知れませんね。
>街路樹のひかりの闇に隠さるる星を見るにはあまりに明かし
まわりが明るいと星って本当に見えない。
すごくよく分かります。
ただ、「闇に隠さるる」か「あまりに明るし」は逆の表現だけど意味がだぶってると思うので、どちらかだけでいいのではないでしょうか?
>飛ぶことの出来ぬペガサス ミューズなどいづくにありやと探す極月
ミューズが分からなくていちごで見た時に検索しました(汗
女神ってことであってる?
ここは「ありや」と字余りにせず、「いづくにあると」と素直に定型に収めた方がいいような気がします。
>この国は貧しくなりぬ働くも働かざるも希望のなくて
ほんとですよね・・・・
生活はそこそこなのかも知れないけど、精神的にはまったく豊かではなくなってると思います。
それが素直に表現されていてgood !!
>望みなく心に生るる貧しさと抗ふすべを教へてやらな
「望みなく」にちょっと引っかかります。
説明っぽく感じるのかな?
>己(をの)が身を己で守れと幼子に教へ説くほど哀しき時代
「時代哀しき」でもいいかも。
これは好みかな。
>誰も彼も信ずるなかれ醜さを敷き詰むごとき舗道にあれば
何が舗道にあるかはっきり分からないような気がします。
それがはっきりと一首からだけでも分かるとすごくいい歌になると思います。
>凍て蝶の息絶えざると知りながら翅をひらきゆく心の闇よ
このお歌は歌にこめた意味をとてもお聞きしたいお歌です。
よかったら教えてください。
>痛みとは「われ」が傷つけらるること人を呪ひて枯れゆける木々
われってきっと表面的っていうか、普通にいう「私」のことじゃなくて、自分の中に確固としてある「われ」のことなんでしょうね。
ただちょっと木々との関連性が薄いかも。
>飢ゑ狂ふ獅子の檻にて一晩を明かせ 弱者の切り岸に雨
これは何かの物語?
知識がなくてごめんにゃ。
>初雪のあはれ天より降りきたり積もることなし こころざし消ゆ
「降りきたり」「積もることなし」「こころざし消ゆ」とどれも終止形だからぶつ切れ感を感じさせてしまうかも知れません。
どれかを終止形ではなくしてみれば?
お時間を頂いてしまって、ごめんなさいです。
●きらきらと光あふるる街の中「みんなおんなじあんしんだから」
>このカギカッコの中はなにかの言葉からの抜粋でしょうか?
いえいえ、ふつうに「みんな同じ だから安心」という意味です~。
「前へ倣へ」「右に倣へ」「人と違うのは心配」
きらきらの街の中にあふれているモノも、人も、みんな似ているような気がして。
語順が変なのは、リズムを整えたかったのと、たどたどしい話し方にして
カラクリ君の台詞っぽくしたかったのです。
●街路樹のひかりの闇に隠さるる星を見るにはあまりに明かし
>「闇に隠さるる」か「あまりに明るし」は逆の表現だけど
意味がだぶってると思うので、どちらかだけでいいのではないでしょうか?
やっぱりそうかぁ~。薄々そうかなぁと…(笑)
推敲してみま~す。
●飛ぶことの出来ぬペガサス ミューズなどいづくにありやと探す極月
>ミューズが分からなくていちごで見た時に検索しました(汗
女神ってことであってる?
やったぁ~♪ makoさんが検索する言葉を使ったぞぉ~!(←なんや、それ?)
「詩や音楽の女神」 「あらゆる知的活動をつかさどる女神」とか
色々あると思いますが、女神と読んで頂ければ十分です~(^^)
「ありや」に関しては、「疑問」というより「反語」の方の意味で
「そんなものは見つけられない」という感じを出したかったのです~。
●望みなく心に生るる貧しさと抗ふすべを教へてやらな
>「望みなく」にちょっと引っかかります。
説明っぽく感じるのかな?
は~い。考え直してみま~す。
●己(をの)が身を己で守れと幼子に教へ説くほど哀しき時代
>「時代哀しき」でもいいかも。
これは好みかな。
「ほど」からの繋がるのでなければ「時代哀しき」の方が格好良いですね~♪
その言葉を頂いちゃって、中の部分を直してみようかなぁ。
●誰も彼も信ずるなかれ醜さを敷き詰むごとき舗道にあれば
>何が舗道にあるかはっきり分からないような気がします。
あ、やっぱり~。これも薄々そうかな~と…(^^;)
謎野さんのお歌から感じたことで詠んでしまったので、
ちょっとこのままでは無理があるかなと思っていました。
推敲しま~す。
●凍て蝶の息絶えざると知りながら翅をひらきゆく心の闇よ
>このお歌は歌にこめた意味をとてもお聞きしたいお歌です。
よかったら教えてください。
これは、言葉のままの意味です。
「凍て蝶」というのは冬眠している蝶で、まるで死んでいるように
動かなくなっている状態なんですけれど、死んではいない。
そのことを知っているくせに羽を引きちぎったりするならば、
その行為にの原因に「心の闇」があるだろう、ということです。
最近、あまりにも「弱い者苛め」の事件が多すぎます。
生きて動けない状態の弱者を…。考えるだけで恐ろしいことです。
●痛みとは「われ」が傷つけらるること人を呪ひて枯れゆける木々
>われってきっと表面的っていうか、普通にいう「私」のことじゃなくて、
自分の中に確固としてある「われ」のことなんでしょうね。
ただちょっと木々との関連性が薄いかも。
この「われ」は、詠んでいる私そのもののことではなく、
「自分」しか愛せないことについて詠んでみました。
そういう「われ」は「われ」が傷つけられたという被害者意識で
人を呪っているように見えます。
他人が傷ついても哀しくない。他人を傷つけても悪かったと思えない。
涙も涸れてしまっているのでしょうか。
それはまるで「木」のように、「受動的」に、人が与えてくれる
「水」だけを待っている。
「水」をくれなければ、くれない「人」を恨みながら枯れていく。
そんな感じを詠いたかったのですが、たしかに独り善がりで、
伝わりにくかったと思います。
これも推敲してみま~す。
●飢ゑ狂ふ獅子の檻にて一晩を明かせ 弱者の切り岸に雨
>これは何かの物語?
知識がなくてごめんにゃ。
いやいやいや~。これはなんとも酷い私の考えです。
弱い者イジメをするなら、自分も弱い者の立場になって、
反省してごらん。という「目には目を」の精神でした。
あまりに酷い意見なので、ちょっとオブラートにくるんでしまい、
わかりにくくなったと思います。
makoさんがチャレンジャーのお歌を詠まれたので、
わたしもチャレンジャーになってみましたが、
ちょっと弱腰…(^^;)
●初雪のあはれ天より降りきたり積もることなし こころざし消ゆ
>「降りきたり」「積もることなし」「こころざし消ゆ」と
どれも終止形だからぶつ切れ感を感じさせてしまうかも知れません。
「降りきたり」は「連用形」のつもりでしたが、
連用形はないんですね。
直しま~す。ありがとうございます~(^^)
お忙しい中、またまた丁寧に見てくださって、ありがとうございました~♪
感謝☆感謝です~(^^)v
●きらきらと光あふるる街の中「みんなおんなじあんしんだから」
あ~、自分の読みがあっててよかった(笑
きっとほにゃさんはそういうことが詠みたかったのでは・・・と思ってました。
人と違うことを求めつつ、なぜかこの世って似たものが溢れてますよね。
人と同じだから安心するってやっぱり少し違うと思う。
語順は変だとは思いませんでしたよ。
●飛ぶことの出来ぬペガサス ミューズなどいづくにありやと探す極月
なるほど~~~~~。
反語の意味まで持たせてあったのね。
私はてっきり疑問の意味だけかと思っていました。
きちんと詠めなくてごめんね。
●誰も彼も信ずるなかれ醜さを敷き詰むごとき舗道にあれば
ほにゃさんも書いているけど、これがいちごの欠点だと私は思ってます。
前の歌を踏まえてどうしても詠んでしまうから、一首としての独立性が低かったり前の歌がないと意味が通じない歌が多くなる。
言葉に流されて意味も薄くなるものが多いと思います。
いちごで遊びながら、流れに流されないきちんとした短歌を詠むよう、お互いに頑張りましょうね。
●凍て蝶の息絶えざると知りながら翅をひらきゆく心の闇よ
なるほど~。
ほにゃさんの説明を聞いてから詠むとすごく深いものを感じます。
言葉もとても素敵ですね。
●飢ゑ狂ふ獅子の檻にて一晩を明かせ 弱者の切り岸に雨
短歌は文学だから、何もオブラートに包む必要はないと思います。
詠んでいけないものはそれこそ公序良俗に反しない限りないと思うし。
いや、反するものも多いと思うけど、私はそこまでのものは詠みたくはないです(笑
オブラートに包むと意味が通じにくくなる。
もっともっとほにゃさんの心の叫びをストレートに出してみて。
ストレートに出せるようになるとまたひとつステップアップというか、歌の世界が広がるような気がします。
頑張るにゃん。
ほにゃさんらしいお歌が並んでます~
なんや嬉しいなぁ。
電飾のカラクリのモノ 心なく前へ倣へのかたちに光る
街路樹のひかりの闇に隠さるる星を見るにはあまりに明かし
誰も彼も信ずるなかれ醜さを敷き詰むごとき舗道にあれば
凍て蝶の息絶えざると知りながら翅をひらきゆく心の闇よ
初雪のあはれ天より降りきたり積もることなし こころざし消ゆ
が、とくに好き^^
わたしもがんばらなくっちゃ
お月さま、きれいやし~
またまたコメントをありがとうございました~(^^)
昨晩は、夕飯の後、気持ち悪くなってしまい、
お返事がすっかり遅くなりました。
ごめんなさいです~。
makoさんのアドバイスを参考にしながら、この漣草も推敲してみますので、
直したらまたご報告しま~す。
その時は、また見てくださると嬉しいです~。
いちご摘み、とても楽しませて頂いております~♪
みなさんのお歌を拝見していると、刺激されて、歌が浮かんできます。
いちご摘みはほんとうに面白いですね~。
そうそう。ややさん、電話創業の日の俳句のご入選、おめでとうございま~す。
ややさんと一緒にお名前がのって、嬉しいです~。
今年の風邪は喉と胃腸にくるらしいから気をつけてね。
お歌の方、推敲したらいつでも知らせてください。
すっ飛んできます~。
それから記念日俳句、遅くなっちゃったけどダブル受賞おめでと~。>ほにゃさん&ややちん
ご心配ありがとうございます。
私は、ちょっとお腹にきている感じです。
ちょっと気持ち悪かったり、お腹がゴロゴロしたり。
子供は鼻ズルズル、咳コンコン。先週、みんなが代わる代わる休みで
うっとうしい一週間でした。
でも、今日はわりと暖かい日だったので、家族で遊びに行ってきました。
本当は休みはじっとしていたいのですが、あまりにも先週みんなが家にいたので
そろそろ外に出ないと、それはそれでイライラするのです~(←わがまま)
あ、上の方のコメントで、「この漣草も推敲してみますので」と
書いてありますが、「この連作も…」の間違いです~。
まだ全然推敲の「す」の字もやってませんが、
出来たらお言葉に甘えてお知らせしに参りますので、よろしくお願い致しま~す。
お祝いのコメントもありがとうございました~(^^)v