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お別れの言葉には…。

2004年06月24日 13時47分45秒 | ★古典こてん・ことば遊び
「光とともに…自閉症児を抱えて」の最終回を見て思ったこと。

お世話になった先生とのお別れに、たった一言しか言えないのなら、
「さようなら」よりも、「ありがとう」と言いたい。

でも、このドラマでは「さようなら」を選んでいる。
母親が光に、「さようなら」という言葉を教える。
そこには、ちょっと深い事情がある。

最終回中盤、
一人で登下校することの出来なかった自閉症の息子に、
何ヶ月もかけて自立登校の練習を積み重ね、初めて一人で下校する日。
息子が、無事に家に帰ってくるまで、何も手につかない母の気持ちが、
ものすごく上手く表現されていた。

それは、1年生の我が子が、初めて一人で下校するようになった時期の
母親の気持ちと、たぶんそう違いはないと思う。

でも、「よく一人で帰れたね~!偉かったね~!」と言って、
思いっきり抱きしめてあげられる普通の子供と、「光」は違う。
少し離れたところで、「偉かったね」としみじみ喜びをかみしめなければならない母親の気持ち。

それが、最後の言葉にも表れていたんだと思う。

「ありがとう」と言わせたい。
きっとたくさんの視聴者が、そう思ったはず。
でも、「さようなら」が精一杯の感謝の気持ちなんだね。

「光とともに…自閉症児を抱えて」公式ホームページ

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