ここのところ、大好きな場所で
とってもとっても悲しい事件があったりして
うつむき気味な日々でした。
でも…香りに誘われて見上げてみたら
凛と梅が咲いていました。
もうかなり前の話だけど
ドイツ人の友達が、まだ日本に来て日が浅かった頃
「三渓園に梅の花を見に行こうよ!」って誘ったら
「こんな冬に、花なんか咲いてるわけない。」って言われて…。
「んじゃあ、もし花が咲いていたら、お夕飯おごってね。
もし花が咲いてなかったら、私がご飯を奢るよ~。」
って、誘い出して…三渓園に行ったら。
梅の花がいい香りで咲いていました。
ドイツ人の友達は、その花の香りと景色にすっかり心を奪われ
思いっきり深呼吸したり、梅の写真をいっぱい撮ったり
とっても嬉しそうだった。
「じゃあ、今夜のお夕飯おごってね~。」
って、笑いながら言ったら
友達は
「もちろんだよ~!!こんな素敵な場所に連れてきてくれてありがとう!!
僕はきっと、この景色をずっと忘れないと思うよ!!」
と、とても喜んでくれて、私もとっても嬉しかった。
お夕飯は、宣言通り、彼のおごりで鍋料理を二人でつっついて
彼は、熱燗まで堪能して気持ちよさそうにしながら
『梅の花の美しさについて』を嬉しそうに語っていたなぁ。
なんかとりとめのない話になっちゃたけど…。
日々の景色の中が、大切な思い出のスイッチを押してくれた
それが、なんか嬉しかった。
ありがとう、梅の花たち。