今年のゴールデンウイークはおおむね晴天に恵まれましたね。
農家にとっても貴重な時間で、月末の田植えに向けての着実に作業を進めることができました。
毎年恒例の堰ばらい(水路の泥あげ)が2日あり、田んぼに水を引くために欠かせない地域活動である。
それぞれの水系によって農地の持ち主に声がかかえるわけであるが、様々な理由から離農する方が年々増えていて、特定の農家や法人に農地が集約されていく状況が私の地域でも起こっている。
4年前、東京から故郷に帰ってきて初めて参加した地域活動がこの「堰ばらい」である。
10年後の横手市農業の姿を想像した時に、見渡す限りに広がるこの農地を誰がどうやって維持していったらいいのだろうか。「担い手の育成」という、言うは易い課題が重くのしかかっていることを今年も実感している。
私自身この連休中は、日中はほぼトラクターの中にいた。
5年目の田起こし作業。リース事業を活用して今年から新しいマシンに乗車している。
決して私の腕が上がったのではなく、機械の性能がとてつもなく進化しているのです(笑)
昨年までは厚手の上着を着込んでの作業であったが、今年からはエアコンが効いている車内でラジオも聴くことができる。
横手盆地のど真中にある私の地域は、地元の横手かまくらFMはもちろん、湯沢市のFMゆーとぴあ、大仙市のFMはなびもかなりクリアに受信することができる。
日本一の面積を誇る横手盆地。FM放送をとってみても、もっともっとこの地域は連携をしていくことができるのだと思う。
田起こしは堅い農地を耕す作業で、焦らず地道に一歩ずつが信条である。
孤独な空間というのは、自分自身を見つめる時間であると同時に、様々なことを深く考える時間でもある。
トラクターが曲がらない程度にですが(笑)
正解なんてないし、先の事は誰にも分からない。でも、やる時はやらなければならない・・・
追伸・3日(水)の夕方、トラクターに乗っていたら父から「火事だぞ」との声がかかり、急いで消防団の半纏をまとい現場にかけつけた。
枯草焼きが隣りの農地にも燃え広がってしまったようで、私が到着した頃には消防車による放水ですでに火は消えていて、煙だけがくすぶっている状況だった。
乾燥している日が続いていることで、「ゴミ焼きや枯草焼きはやめて下さい」という放送が防災無線から連日流されているにも関わらずの火災発生は誠に残念である。
分別して集積所に出せば、家庭から出るゴミは回収してもらえる時代である。何も難しい話ではない。
裏庭で毎日ごみ焼きをするような時代ではないし、そもそも、何のために「クリーンプラザよこて」があるのか。
「自分は大丈夫だ」
きっとそういう心情があるのだろうと思う。
被災地での様々な教訓を聴いてきて危険だなと思うのがこういう考え方である。必ず起こる災害に備えなければならない時、この根拠なき自信が一番危うい。
火災予防と危機管理。
今やるべきことにきちんと対応していくこと。まずはそこから始めなければならないのだと思う。
火の用心。無火災が一番です。
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