奥 山 豊 和 (おくやま とよかず)公式ブログ

培った経験と人脈を活かし、生まれ育った故郷を元気に。
対話重視、市民が主役の市政運営を取り戻します。

3月議会。

2015-02-26 21:24:06 | 日記

23日(月)から3月19日(木)までの会期で、3月定例議会が始まった。

初日23日は、市長の施政方針演説と教育委員長による教育行政方針の説明などが行われ、24日は平成27年度当初予算などの質疑。

私は1点だけ、企画費の「移住関連促進事業」について質問した。

市長の政策理念5本柱に基づく重点政策・優先課題推進事業のの一つ、「人口減少減少に歯止めを」にもうたわれており、今年はその中でも特に力を入れる事業に指定をされているものの、予算規模は26年度と同額、概要説明にも同じことが記載されていたことから、何がどう違うのかということをお聞きした。

「基本的に変わらないが、移住対策は地方創生の横手版総合戦略で重視していく」という答弁だったが、それはそれで結構なことではあるが、去年と同じことをやって同じ予算規模、にも関わらず「重点項目だ」と胸を張られても、それはちょっと違うんじゃないですか?ということを申し上げた。

8月の決算委員会でのやりとりの中で、この「移住関連促進事業」によって実際に横手に移り住んだ方はゼロ(事業を通じて横手に来て頂いた方はたくさんいらっしゃったそうであるが・・・)ということで、成果の出なかった事業に対する反省・検証はどうだったのか?反省を活かして新たな取り組みを行う、その上で「重点事業」というのであれば納得できる。

来年度策定する「地方版総合戦略に力を入れる」というのであれば、敢えてこの事業を「重点事業」にした意味がよく分からないし、予算をつけて事業を行うということの意義を、もっと噛みしめて頂きたいものである。


昨日は、来週行われる会派代表質問・一般質問の届け出日。私は今回は見送ることにした。
9月議会は一般質問を遠慮し決算の総括質疑を行ったので、何もなしというのは今回が初めてである。

「地方創生」を取り上げる方も何人かいらっしゃるようなので、しっかり議論を拝聴した上で、今後の議論につなげて参りたい。

そして今日は、議会広報委員会の第1回目編集会議。全体の割り付けやそれぞれの担当者などを決定。
今回の「議会だより」編集が終われば、いよいよ今後の広報のあり方を含め、新たに取り上げるテーマや紙面構成などの議論が始まる。

親しみやすく分かりやすい、さらに一歩進んだ「議会だより」作成に向け、広報委員一同力を合わせて取り組んでいく!


追伸・私事ですが、初当選以来1年4か月お世話になった会派「市民の会」を脱退し、1人会派「蒼生(そうせい)」を立ち上げた。

19日付の届け出から会派代表者会議、議会運営委員会を経て正式に認められたが、定例会開会の直前ということもあり、様々な手続きで議長はじめ関係議員各位、そして議会事務局の皆様には大変なご難儀をおかけしましたことにお詫び申し上げつつ、深く感謝いたしております。

申すまでもなく、熟慮の上の決断である。

「蒼生」とは、辞書を引くと「多くの人々、人民、たみ・・・」、もちろん「地方創生」にもかけている。

当然のことながら、議会活動は1人でできるものではないし、そういう意味でもこれまで以上に先輩同僚議員のご指導を仰がなくてはいけない場面も多々でてくるものと思う。

しかしながら、敢えてフリーな立場を得たということを存分に活かしながら、自分自身の立ち位置というものをしっかりと確立していきたいし、気持ちを込めて立ち上げた会派名に恥じない活動もしていかねばと思っている。


母校「阿気小学校」の閉校にあたり。

2015-02-22 22:10:33 | 日記

今日は雄物川・南小学校の、そして昨日は、母校阿気小学校の閉校式典が行われた。





議員になってからは度々母校の門をくぐる機会はあったものの、これで閉校なんだなと思うと、清々しい青空がやけに眩しく感じて、みんなに愛された阿気小学校の幕引きを祝福してくれているかのような、桜舞う別れの季節を感じさせる日和に感じた。

議長代理として、ご挨拶をさせて頂いた。

独特の張り詰めた空気、事前に想いを込めた原稿を書き上げていたとはいえ、肩にずっしりのしかかる緊張感、これが140年の重みなんだろうなと、挨拶であのような感覚を味わうのは初めてだった。

学校の歴史はきっと他にお話があるだろうなと思っていたので、難しい話をとうとうとしても仕方ないので、思い切って子どもたちに語りかける、子どもたちへのメッセージを送ることにした。

「夢を実現させるために」

夏休みに入る前の集会でお話させて頂いたことであるが、「小学校6年間という時間は、将来大きく伸びていくための土台づくりの場、跳び箱の1段目である。」

「苦手なことでも今やらなければいけないことに一生懸命に取り組む。今すぐにいい結果が出ていなくても、最後まで決してあきらめないことだ。」

「4月から始まる大雄小学校は、皆さん1人ひとりの夢を叶える土台作りの場が変わるということ。阿気と田根森が一つになって、新しい学校の歴史、その1ページ目をつくっていくのはあなたたち自身である。」

新しい学校、その一体感をつくってくれるのは、先生方でもご家族の方々でもない。

少子化の波、そういう時代の節目に阿気小学校最後の児童たちがここに生きているということ。

それは、ずっと前からこの地域に暮らしてきた方々の思いを背負って大雄地域の未来を担う子どもたちが、大雄小学校の歴史をつくっていくために選ばれた1人ひとりなんだと思う。

校庭に立つ7本の赤松。

明治44年の新校舎落成を記念して植樹されたものだそうであるが、母校で学び巣立った6000人を超える同窓生たちの成長をずっと見守り、この阿気地区を明るく照らし続けてくれたシンボルである。

これから場所が離れても、子どもたちの成長を見ていてくれるだろうし、この地域から決して無くしてはいけない、阿気に暮らす人たちの魂である。

「明るいひとみ、はつらつと」、「心をみがき、身をきたえ」

校歌の歌詞にあるように、阿気っ子としてここで学んだこと、友達と過ごしてきた時間、経験してきたこと全てに自信と誇りと勇気を持って、力強く仲間と共にそれぞれの人生を切り拓いていってほしいものである。

きちんと反応する子どもたち。元気な声で歌を唄い、あいさつができる子どもたち。

母校が無くなってしまうというのは、私自身、そして阿気小を愛する全ての方々にとって悲しいことである。

しかし、

「輝く青空に大きく枝を伸ばす赤松のように、夢に向かって進んでいきます」

とみんな揃って大きな声で、堂々と語る子どもたちの双肩にこの地域の未来を託し、これからも見守っていきたいものである。



愛する我らが母校、阿気小学校。

ありがとう。そして、さようなら。


追伸・明日から3月議会が開幕する。
市会議員にして頂いていなければ、こうして母校で挨拶することはできなかった。

そういう重さを噛みしめながら、議論に臨んで参りたい。

夜の懇親会の席で、恩師から聞かされた言葉。

「俺の隣に座っていた先生も、あなたの挨拶を聞いて、『私の教え子なんです』と嬉しそうに話してたぞ・・・」

私自身、阿気小で学んだ土台があって今があるのだと思っている。

阿気っ子の誇りを胸に、与えられた立場で、今すべきことに全力で取り組んで参る所存である。


おもてなしの心。

2015-02-21 11:14:35 | 日記

先週末は、横手の冬の風物詩「かまくら」と「ぼんでん」まつりが行われた。



私自身、14~15日は青年会議所の活動、そして16日は友好都市である神奈川県厚木市議会と茨城県那珂市議会の皆様をご案内、親しく交流を深めることができた。

来客者が50万人を超えたという発表があったが、確かにJCで交通整理をしていた時も、県外ナンバーの車がたくさん通っていたし、外国人の姿も見かけた。
「かまくらはどこで見られるんですか?」と何人の方から質問を受けただろうか?

自分たちのイベントだけが盛り上がればいいのではない。

冬まつりを通じて横手市全体が盛り上がらなければいけないし、そういう意味でも、どこで何をやっているのか?車はどこに停めたらいいのか?他に観光する場所はあるか?お土産はなにがいいのか?そういう質問に対しすぐに答えられるようにすること。もっと言えば、市民一人ひとりがそういう心構えを持つことが、本当の意味での「おもてなしの心」、観光客を温かく迎えるということなんだと思う。

道を歩いていても、明らかに年々観光客が増えている印象を受ける。
全国ニュースでも大きく取り上げられるなど、「横手=かまくら」というイメージが定着している。

雪と共に生きる精神。寒いけどあったかい、大切な横手の財産を守りながらみんなで盛り上げていきたいものである。


さて、23日(月)からは横手市議会3月定例会が開会、27年度予算案の審議が中心となる。

雇用創出のための産業振興、移住定住の促進を図りながら人口減少に歯止めをかけていくというのが大きなテーマなのだろうが、なにが横手にとっての地方創生なのか、看板のすげ替えではない、若者がこの地域に魅力を感じ住み続けたいと思えるような真の政策を断固行っていく、そういうものを予算審議を通じて市民の皆さんに発信をしていかねばならないと思っている。

私自身、今議会から新たな気持ちで審議に臨むことになる。

やると決めたからには、後ろを振り返らずとことんやり抜きたい。


追伸・今日午後から、母校である阿気小学校の閉校式典が行われる。
議長代理のお役目でご挨拶させて頂くが、思い切って子どもたちへのメッセージを語ることにした。

やはり母校の閉校は寂しいし、何とも言えない複雑な心境である。
みんなの記憶に残る式になればと思う。


田根森小学校閉校式。

2015-02-03 21:54:57 | 日記

31日(土)は、地元田根森小学校の閉校式が挙行された。



横手市では今年4月から、雄物川北小、福地小、南小の3校が統合して雄物川小学校。そして、田根森小と母校・阿気小が統合し大雄小学校が新たに開校するため、昨年末の雄物川北小を皮切りに順次閉校式典が行われており、全てに参加させて頂いている。

雄物川小学校については、旧雄物川中学校を解体した跡地に、大雄小学校については、現在の田根森小学校を増築して使われることになる。

先生方も、「今の学校をそのまま使うことにはなるが、田根森のやりかたをそのまま継続することはない。全てを1からスタートさせるために、両方の学校で話し合いながら進めている。」とおっしゃている。

少子高齢化の波、合併10年という限られた時間。

様々な要因により、140年という長い歴史に幕を降ろすことは寂しいことである。

別れの言葉や最後の校歌斉唱に、目頭を熱くされている方も多くいらっしゃる。

新しい学校、その一体感というものを子どもたち自身の手で作り上げていってほしいし、地域の皆様方にもこれまで同様に、最後の灯である地元の学校の創成期を温かく見守って頂きたいものである.





第2回全国若手市議会議員の会役員会・研修会~Part3

2015-02-01 21:48:32 | 日記

全若役員会・研修会の報告も第3弾となりました。
(これで終わりにします・・・)

23日(金)朝10時15分に藤沢市辻堂駅の改札前に集合し、まずは「湘南ロボケアセンター」を視察。





これは、ロボットスーツHALによるトレーニング(リハビリ)を行う施設で、「湘南ロボケアセンター株式会社」は、筑波大学発のサイバーベンチャー企業である。

1991年から基礎研究が始まり、現在国内には500台あるとのことで、医療先進国ドイツでは、まさに治療するためのロボット、実際に脊髄損傷で歩けなくなった人が、このロボットでトレーニングをすることで歩行を取り戻すことができた事例もあるようだ。



日本国内では、まだ薬事法に抵触し医療機器としては認められておらず、あくまでもHALを用いたトレーニングという位置づけで、藤沢市では、身体障がい者手帳1~3級をお持ちの市内に住民登録をしている方に限り、60分コース10回分相当が全額補助されるという取り組みを行っている。

また、HALは治療系ロボット医療機器として世界初のパーソナルケアロボットISOの安全基準を取得しており、2014年のエジソンアワード金賞を日本で初めて受賞するなど、神奈川県では「さがみロボット産業特区」として、日本の最先端技術を結集し、人々の夢を実現できる生活支援ロボットの実用化と普及に大いに力を入れている。

人の動作意思をコンピューターが感知して、筋肉の代わりにロボットが動くという仕組みで、これからの高齢化社会、体を動かしにくくなる人が増えてくることからも益々需要は高まるだろうし、輸入超過である医療産業を外に売り出していこうという取り組み、まさに、日本の科学技術イノベーションの核となる、アベノミクスの成長戦略の一環である。

県のパンフレットのイメージには、あの「鉄腕アトム」。まさに子どもの頃に夢見た未来。それが今現実のものになろうとしている。



そういえば、映画「Back to the future」の未来の世界の設定は今年2015年。デロリアンが空を飛ぶことはまだできないが、夢の世界が着実に一歩一歩私たちの生活の一部となり、様々な形で実現されつつあるということを実感した次第である。




午後からは、藤沢サスティナブル・スマートタウン(Fujisawa SST)を視察。





サスティナブルとは、「地球環境を保全しつつ、持続可能な産業や開発」のことだそうで、この場所は、平成19年に松下グループの工場閉鎖・撤退したことによってその跡地に形成されており、パナソニック側から藤沢市にエコタウン構想の提案があったことから、共同で事業協議をしまちづくり方針を策定するなどして、平成26年にグランドオープンしている。

面積は約19ヘクタール。低層住宅600戸、中高層住宅400戸で想定人口は3000人。すでに120戸程が居住をはじめているそうだ。

このまちの基本理念は、「省エネ・創エネ・畜エネ技術を核としCO2を70%削減。エネルギーの自給自足。タウンエネルギーマネジメントの概念によるまち全体のエネルギーを効率的に運用する。」というものである。

管理会社がまち全体のエネルギー使用量をリアルタイムで管理したり、カーシェアリングの積極利用、各家庭の屋根はもちろんまちのいたるところにソーラーパネルが敷き詰められていた。





エコなまちを維持していくために、毎月高額の管理費負担があるそうだが、こういうところに移り住んでくる人というのは、やはり環境意識が高く、単なる投資のための不動産購入みたいなことはないようだ。

エコな暮らしを徹底的にやるということが、このまちの特性であり大きな魅力。
そういうものに関心のある人が移り住んで来る。人口も増えていく。

もちろん、首都圏にあるという好立地だからこそ人を呼び込めるという部分はあるだろうが、雪国においても、雪を徹底的に活かしたまちをつくっていく。高齢者が増えていくことからも、雪寄せ雪下ろしの心配がない家、雪がエネルギーになる家、そういうものを雪国・横手の大きな特色として、雪がうっとうしいものではなく、豪雪がうらやましいといわれるようなまちをつくっていく取り組みというのも、人口減少に歯止めをかける取り組みとして考えていかなければいけない大切な視点の一つなのだと思う。


藤沢での視察は、ロボットとエコなまちということで、未来を感じさせる夢のある取り組みを勉強させて頂いた。

2日間の研修は、大都会ということで必ずしも横手にダイレクトに当てはまる取り組みではないのかもしれないが、都会は都会で利点を生かした取り組みをしているのあって、地方だからと別に悲観的になる必要はないだろうし、常に新しい取り組み、立ち止まらず前に進んでいく気概、何事にもチャレンジしていく姿勢というのが大切えであり、都会か田舎に関わらず、そういう意欲のある地域、特色を活かし断固やりぬくまちがこれからは生き残っていけるんだろうなと感じた。

幹事役の関東若市議の皆さん、様々なお心遣い誠にありがとうございました。
お蔭様で、今回も大変有意な研修をすることができましたし、新たな出会いもあり、大いに刺激を受けることができました。

今後ともご指導よろしくお願い致します。