衆議院解散総選挙が確実な様相です。
こういう解散の仕方は、ここ最近なかったように記憶しています。
総理ご自身が「何のためか」ということを我々国民に対しお話になられることだろうと思いますが、いずれにせよ、我々の選挙とまるかぶりになるわけで・・・
連続で開票作業にあたられる市職員の皆様に敬意を表します。お疲れさまです。
さて、前回の更新は一般質問の直前。あれから2週間、いろいろなことがありました。
まず、6日(水)。任期最後の一般質問は、自分自身の4年間の想いを込めた言霊であったと率直に自己評価している。
4年前、初当選直後の12月議会での初めての一般質問。
私は、同世代の政治家として、我々若手議員の希望の星として、当時の高橋市長に対し心からの期待を込めたエールを送らせて頂いた。
ただ、春の夜の夢のごとし・・・
この状況を冷静に分析された上で、それでもなお、市政に新しい風が吹くことを信じてやまなかった多くの方々の期待に応えていると、胸を張って言えますか?
今回の質問は、市長ご自身がこの4年間繰り返し強調されてきた「部局横断」の具体的取り組みと成果を問うたものであったが、「取り組みの大小はあるが、職員の意識は確実に変わってきている」という何とも前向きなご答弁。
しかしながら、これまで繰り返されてきた事務手続きのミスや似たような不手際が繰り返されてきたことに対し、市長の責任の所在について厳しく指摘した議会からの全会一致で示された決議文へのご自身の対応を指摘したところ、「引き続き、同じミスを繰り返さないよう厳しく訓示する」といった考え方のようで、未だ「ご自身の責任のとりかた」についてまで思いが至っていないようである。
地方創生の実現をはじめ、様々な地域課題解決のためには、これまで以上に部局横断の取り組みと市役所組織内の意思統一。市民の皆さまとの対話に加え、市長の強力なリーダーシップが必須である。
部局を超えた政策立案や事業展開を進めていく上で、この組織ではどなたが全体を俯瞰して捉え企画調整を担われているのか?という問いに対しては、事務方の総合政策部長に丸投げ。
一時期流行った「政治主導」という言葉の本当の意味を、全く理解されていないようである。
全体を見て指示を出すのはトップとそれを補佐する方々の仕事でしょうよ。
また、市長ご自身が議場において発信する「施政方針」や「所信説明」は、いわば市民との約束事であるはずだ。市外在住の横手ファンである「応援市民」の方々に対し「応援市民証を発行し、当市まで直接訪問頂く仕組みを構築する」との昨年6月議会における所信説明の言葉が実現されていないことを指摘したことについては・・・
「実現に至らなかったことについては、深く反省する」という、毎度おなじみの反省の弁。
市民との約束事であるはずの議場での言葉が実現されないのであれば、我々は、市長のどの言葉を信じたらいいのだろうか?
市内公共温泉施設の民間譲渡の方針について、私的な会合で公式見解とは違う趣旨のお話を「リップサービス」されているようだが、判断基準がブレたり、組織の長としての責任の所在をあいまいにし続けていることが、果たして、首長として担うべき「権利」と一体であるはずの「義務」と「責任」を果たしていらっしゃいますか?ということである。
どなたが担おうとも、山積する課題は同じである。
しかし、リーダーシップと確かなビジョンなくして、地方創生時代という名の下の地域間競争を勝ち抜いていくことも、私たちの愛する故郷を次世代へと引き継いでいくことなどできない。
羅針盤を持たずに、この大海原へ繰り出せばどうなることやら。きっとその船は、目的地にたどりつくことなどできないだろう。
一般論として、リーダーの言葉とは、言うまでもなく常に重くあるべきだ。
決断を先送りし、対応は現場に丸投げ。「責任を感じている」とは言いつつも、部下を処分し訓示するだけで、己の責任は一切おとがめなし。
にも関わらす、訳の分からないことをだらだらと繰り返しても、人の心には響かない。
そういう意味で、その政治的感覚は「たぐいまれ」なのかもしれない。
心を込めた一般質問です。よろしければぜひ。
→ http://www.city.yokote.lg.jp/gikai/movie000778.html
12日(水)から14日(木)の3日間にわたり行われた常任委員会での議論。私ども総務文教では、平成28年度横手市一般会計歳入歳出決算については「不認定とすべきもの」と決定。
私自身、政治家の矜持として、28年度予算を認定することはとてもじゃないができなかった。
明日、全体の決算特別委員会が開かれますので、詳細は改めてお知らせします。
それにしても、議会とのキャッチボールがなく、説明不足で唐突。まさに、今任期を象徴するような委員会審査であった。加えて、あまりにも当局側の答弁の訂正が多すぎるというのも、組織としての末期的症状を伺い知ることができます。具体的な指示がないからこうなるのだと思いますよ。
追伸・17日(日)は、お隣大仙市にで、市議会議員選挙が告示。
全国若手市議会議員の会の同志であり、母校大曲高校の2年先輩の出陣式に、遠路福島はじめ県内の多くの仲間たちが駆付け、不肖、東北ブロック代表として応援演説を炸裂させて参りました。
共通する地域課題解決のために、「責任世代」のネットワークで故郷の未来を共に創るために、我々のリーダーである後藤先輩の必勝を心よりお祈りします!
本番を目前にし、支持者の皆さまを前にしてマイクを持つと、益々燃え上ってきます!!
9月に入り、朝夕は肌寒くも感じるようになりました。
田んぼの稲穂は次第に黄金色を帯びてきてはいるものの、稲刈りは昨年より1週間ほどずれ込みそうな感じのようで・・・不安定な天候の影響だろうか。
政治活動プラス一般質問というのは、やはりなかなかしんどいものがありますが、任期を締めくくるせっかくの舞台なので、まっすぐ市長に向き合い、想いをぶつけるための準備をぬかりなく行わなければなりませんね。
来月の戦いに向けて、いよいよ尻に火がついてきました(汗)
さて、私ども全国若手市議会議員の会は、9月1日をもって、千葉の伊藤会長・杉山事務局長体制から、九州の奥村会長・鈴木事務局長体制へと新年度へ突入する。
去る8月17日に、東京お茶の水は明治大学を会場に行われた全国総会において、平成28-29年度の活動ならびに会計報告と、29-30年度の役員人事、事業計画と予算案が承認された。
私自身、青山先輩から引き継いで東北ブロック代表という重責をお預かりして1年。これまでの活動と次年度に向けての抱負をお話させて頂いた。
新年度は、9月10月、3月4月と、私を含め多くの同志たちが改選を迎えることとなる。ブロックの総力を結集した応援活動を展開することによって、ブロックの絆をより強固なものにし、新規会員の獲得にも繋げていければと思っている。
まずは生き残ること。全てはそれからです・・・
また、全若は平成6年の設立から24年目を迎えることとなり、30周年記念に向けての基金を積み立てていくことも了承された。
全国で会員は500名を超えるなど、先輩方が築いてこられた全若の歴史を引き継ぎながら足跡を残していかなければならない。
政務活動費の不正受給や、若手議員の不祥事など、私たち地方議員に向けられる視線は厳しいものがあり、今一度真摯に襟を正し、志を持って政治の世界に飛び込んだ原点を決して忘れることなく、地域住民のために、郷土発展のために尽くしていくことを改めて再確認した、全国総会であった。
引き続き行われた、全若と明治大学自治体政策経営研究所との政策研究交流会にて行われた、明治大学政治経済学部地域行政学科長の牛山先生による基調講演は、「地方分権と自治体議員の役割」と題し、我々若手議員に対するエールともとれる内容であった。
大きな権限を持つ首長に対峙し、二元代表制の一翼を担う私たち議会には、条例立案し政策を具体化できるという大きな武器を持っている。
決して、「なあなあの関係」ではいけないのだ。
議会改革、そして議員の意識改革が叫ばれて久しい今こそ、民意を基に熟議を重ね合意形成を図りながら、ともすれば当局には難しいかもしれない、議会の立場でなければ提案できないことを具体的に政策立案していくこと。
そして、市の政策が本当に住民のためになっているのかということを厳しくチェックしていくこと。
まさに、今行われている9月議会・決算議会の審議を最後まで丁寧に行っていかなければならないのだ。
前日は関東若市議主催の北川元三重県知事による講演や、翌日も大変魅力的な研修がセットされていたのだが、時期が時期だけに日帰りでの出張となった。
往復7時間新幹線に揺られ、滞在時間8時間というのは、さすがに体に応えますね・・・
さて、記録を更新するやもしれない長文となることは覚悟の上で(笑)、この流れから「ふくしまからはじめよう。完結編」に突入します。
全国総会に先立ち行われた、私ども東北ブロックの総会。
全国副会長を務める菅野さんのご地元、福島県は伊達市を会場に、お盆の直前、8月9日(水)10日(木)の2日間にわたる研修は、とても刺激的で充実したものとなりました。
まず、ブロック総会。
会員各位のご協力により、少しずつ新たな仲間が加わり、活動に幅が出てきたことに感謝しています。
共通する地域課題解決のためには、私たち若手議員のネットワークを強固なものにしながら、自治体の枠組みを超えた取り組みについてどんどん提案していくことが必要である。
そういう意味でも、「”健幸都市”を目指して~福島県伊達市の取り組み~」と、「伊達市版ネウボラ事業について」という研修内容は、誇りを持って故郷に住み続けながら、少子高齢化社会を豊かに暮らしていくためのヒントがたくさんあったように思う。
まさに、「共通する地域課題」である。
平成18年の町村合併を経て、平成23年11月3日に発表された「伊達市健幸都市宣言」。
「幸福の源は健康」
「私たちは 歩くことが生活の基本であったことを いつの間にか忘れてしまいました」
「歩いて暮らすまちに・・・そこには 人との出会いがあり 絆が生まれ そこに住むことで健康になれるまち」
「そういうまち 健幸都市に 故郷を変えたい」
そんな思いが込められた、「健幸都市」の取り組みは、基本構想・基本条例・基本計画を基に、健康づくり・暮らしづくり・ひとづくりの三本柱で、特区制度を活用した様々な取り組みが実践されている。
このように、モデル地区では道路構造条例によって、歩く人にやさしい道づくりがおこなわれている。
コースの途中には筋力トレーニングができるポケットパークが整備されていたり、地域住民の主体的なとりくみによって、実際にまちなみを歩くための様々なイベントが開催されているようだ。
「人の気持ちを変えるための、インフラ整備なのだ」という説明が、ものすごく印象的だった。
これは、健康運動教室の様子。
体幹を鍛えるかなり本格的なメニューでした。ご一緒させて頂いた市民の方々は、顔色一つかえず大きな掛け声をかけながら実践されていて、こういうことを突然やると、普段の運動不足が一気にバレてしまいます(笑)
いわゆる予防重視型の健康づくり施策によって、生活習慣予防から介護予防まで、一体的かつ連続的な施策が展開されており、大学と連携し科学的根拠に基づくプログラムによって、8年以上継続した方の体力年齢は、実に7.5歳の若返りがみられるなど、暦年齢を下回る体力を維持することができており、医療費の抑制効果についても、クラウドを通じて具体的な数字が示されている。
10年間週2回、ほぼ毎回欠かさず参加をし、1000回を達成した強者のご夫婦もいらっしゃるようで。
「あらゆる施策に、健幸都市の視点を・・・」
これが、市長の強力なリーダーシップによって展開されているのだ。
続いて、「ネウボラ」について。
ネウボラとは、助言やアドバイスをするというフィンランドの言葉のようで、国による「地方創生」と「子ども・子育て支援新制度」という同時期の二つの流れから、伊達市では子育て世帯包括支援センターを今年の4月に立ち上げ、「妊婦期からの切れ目のない支援」と「親子が笑顔になる架け橋」としての取り組みを包括的に行っている。
保健師の地区担当制度によって、妊娠から就学までを受け持ち、例えば市内の他地域に移動しても担当は変わらないそうだ。
「究極の生活習慣予防対策は、子どもの頃に根付かせることによって大人になっても変わらない」というご指摘が、保健師さんならではで、地域によって受け持つ人数に偏りが生じているのが課題になっているが、担当のネウボラ保健師さんが妊娠の届け出段階から妊婦訪問をすることによって、お母さんとの人間関係を築くことができ、産後ケアやその後の様々な健診などもスムーズに行うことができている。
また、保健師さんと直接ホットラインで繋がっていることやママカフェの開催によって、気軽に悩みを相談することもできるようだ。
市役所の保健部門と子育て支援部門の連携が強化されることで、伊達市として子育て支援対策を一体的に考えることができ、市民に対して、「子育てを見守っている」ということを伝える大きなメッセージになっているのだ。
8か月の妊婦さんにお届けする市からのプレゼントが大変好評のようで、これも、お母さんたちに受け入れてもらうための市としてのたゆまぬ努力の一端である。
今回ご説明を頂いたお二方は、いずれも保健師さんであった。
健幸都市の担当課長さんは、「最近は他の部局との調整やらで、保健師らしい仕事ができていないんです」と笑顔でお話されていたが、トップの強いリーダーシップと明確な指示の下で、実にやりがいを持って仕事をされているんだなと感じたし、改めて、私たちが健康で豊かな生活を送るために、保健師さん方は大変頼もしい存在であるということも再確認させて頂いた。
みんなが笑顔になれること・・・
市の政策が、職員にも市民にも寄り添っている証である。
最後に、
ここは、伊達市保原地区にある「スマイルパークほばら」。
福島第一原発の事故による放射能被害への不安から、外で遊ぶ機会が少なくなった地域の子どもたちの運動不足とストレス解消のために、平成27年3月にオープンした施設である。
最近では、保育園など雨天時の遠足先としても重宝されており、市外県外からも含め大変多くの来場者でにぎわっているようだ。
子どもたちの笑顔や笑い声に包まれながら、こうして屋内の砂場をみていると、なぜこのような施設が建てられたのか、建てなければならなかったのかということを、私たちは決して忘れてはならないのである。
あの日から6年半・・・
確かな復興の歩みが一歩一歩前に進んでいると同時に、今もなお横たわっている大きな課題に対し、私たちは決して目を逸らしてはいけないのである。
ふくしまからはじめよう。
私ども、全国若手市議会議員の会・東北ブロックは、これからも福島に寄り添い、福島の復興に関わりを持ち続けたいと思っています。そのためにも、年に一回は、福島での研修会を継続していくつもりです。
結びに、大変有意義で貴重な研修会をセットして頂いた、地元の菅野議員には深く感謝申し上げます。これからも宜しくお願いします。
選果場の直売所で購入した完熟の桃の味、忘れることはありません・・・